暑い日が続き、週末(金曜日)とあって、、犬も人間も、、、いささかバテ気味でありまする、、、、、。
特にリハビリに励む犬達の疲労が重なり、気力が萎えて来ているのが判ります。
今日で一旦区切りをつけて、明日から数日間は完全休養に充てようと思っています。
リハビリを行う側の人間も同じようにバテていますが、犬達のように休めないのが辛いところでしょうかね~。
◇このWan君は、左膝の手術(脛骨前方転移術・T.T.A)をしてから自宅内の環境で普通に行われた飼育の中で反対側の足を痛がる
ようになってしまいました。手術後、ほどなく反対側の足も痛めてしまう典型的な例と言えましょう。
暑くなってWanもバテ気味です。
◇何故、そのようなこと(再発を含めて)が起こるのでしょうか?
実態は明らかにされてはいませんが、手術を行う獣医師達(研究グループ)の中では術後の経過に関してのデータが整っていると思わ
れます。(今後わかり次第、範囲は限られると思いますが実情をお知らせ出来ればと考えています。)
○手術後の患犬はほどなくして歩けるようになります。
患部の腫れが引いて、感染症などの心配がなくなった時点で退院となります。入院日数は個体によって異なりますが、一週間から10日
と云ったところが平均値と思われます。
退院時の注意点として獣医師から幾つかの飼育上守るべき事柄が述べられるのと同時に、反対側の足もおなじ疾患になり易いことが述
べられますが、論理的な説明が希薄なことが多いように思えて残念です。
飼主側の受け止め方としては、今日から「通常の生活が出来ますよ」という獣医師からの言葉のみが頭の中に入って、その感覚の元に
術後間も無い患犬を扱ってしまうことが多いのではないでしょうか。
そもそもそこに至った(手術する状態にまでなってしまった)原因があきらかにされないまま、また同じような飼育環境に戻されるわけです
から、ただでさえ負担のかかる(手術した足を庇う事で)反対側の足に問題が起きるのは当たり前の様な話なのです。
跛行も目立たなくなって鼻も真っ黒になりました。
◇膝の障害はどうして起こるのでしょうか?(膝の障害の中で特に多く見られる前十字靱帯の損傷はどんな理由で起こるのでしょうか?)
人間における前十字靱帯の断裂は主にスポーツや種々の事故など特別な状況での怪我が原因で起こっています。そしてその後押しをし
ているのは靱帯の劣化(蓄積疲労や加齢等)なのです。
犬においても以前は、人と同じように強い運動中の捻挫などが原因で靱帯を傷めると考えられていました。ところが近年になって、犬の靱
帯も人間と同じような原因で断裂などの損傷を負うことが判ってきたのです。怪我だけではなく、劣化も原因の一つとなっていると言うこと
ですね。(劣化の全ては、飼育環境と飼育方法とに多くの原因があります。)
※ある動物病院のウェブサイトでは、以下の様な文章でこの障害に関しての警鐘を鳴らしています。
『人は、正常な靱帯が何かしらの強い力で引っ張られて傷めるのに対し、犬は、靱帯そのものの機能が年齢とは関係なく弱ってしまい(靱
帯の変性)、その結果として、あたかもロープが劣化してささくれるように、少しずつ靱帯が断裂することが研究で発見されました。
そのため、病院での診断を受ける際、その多くが特別な外傷もなく普通の日常生活の動きの中で損傷している場合がほとんどです。
また以前から徐々に靱帯の損傷を起こしていた結果、それによって起きた関節炎も徐々に進行していて、関節の変形をすでに起こしてい
ることが多くあります。』
(確かに警鐘は鳴らされてはいますが、ではそれを未然に防ぐにはどの様なことに注意を払って「犬を飼って行ったら良いのか」と言うこと
が述べられておらず、飼主側から考えると少し残念です。「山を見て山を知らず・鹿を逐うものは山を見ず」と言うことにならなければ良い
なと思うのですが、、、。)
単調な制限運動の繰り返しです。
◇反対側の足を痛めてしまったWan君は、ある時から跛行をするようになってしまいました。
お聞きした飼育状況からは、幾つかの個所を痛めてしまっている事が考えられます。
手術を望まない飼主さんの意向に沿って、計画的なリハビリが行われていますが、このWan君が家に帰れるのは暑い盛りを過ぎた頃に
なりそうな気配です、、、。
積極的に前に出る様になって。
◇持って生まれた気質にもよりますが、牡の場合、去勢手術をおこなっておいた方が良かった(障害を負うことがなかったかもしれない)
と言うような場合が多くあります。
去勢によるメリットは未去勢のデメリットをはるかに凌ぐものがあるのですが、理解できない飼主さんや去勢否定派が多く困ったものです。
「犬でありながら犬として生きて行けない状態」にしてしまわない内に、気づいてくれれば好いのですが、、、、。
注:この犬のブリーダーは、同胎犬の中に同じような障害を持つことになる犬が生れないように、飼主に対して注意を払う必要があるかも
知れません。
傍若無人に見えて損ですね~。
このWan君は、飼主さんとの協議の上、間もなく去勢することになりました。
◇真剣に犬のリハビリに取り組むには、「体力」あるのみなのです。(頭は殆ど使っていません)
@老化による体力の衰えを如何に防ぐか。そして、@過食による体重増加を如何に防ぐか。
以上二点が今のところ我々二人の悩みの種となっています。
食べなければ腹に力が入らず、犬達のリハビリ等を毎日行うことは出来ません。
犬のパワーは想像以上のものがありますが、それに負けていたのでは犬を活かすことは不可能なんですね。
犬は、自ら以上のパワーを持つ者に無条件で従う習性があります。
そう言った条件下での信頼関係が出来上がらないと、リハビリも効果が期待できないものですからね。
兎に角、体力第一の毎日なのです。(なまじ頭は無い方が宜しいのです)
と言うわけで、セイムスに行って桃屋の「きざみにんにく」と「にんにくみそ」それから「辛そうで辛くない少し辛いラー油」の三点セットを買っ
て来ました。
◇熱々の白いご飯や、茹でたてのパスタに抜群の相性です。もちろん新鮮野菜にも合ってお勧めですよ~。
ええ、そんなこととうの昔からしっていらっしゃったぁ、、、、、それはたいへん失礼しました。
追記。
ちなみに、手術後すぐに家庭に帰ること無く一旦我が家でお預かりして完全にリハビリを済ませた個体に、リハビリ中や帰宅後「問題の起
きた事例」はありません。(安心して帰宅可能なまでのリハビリには、平均して二か月から三カ月を要します。)
術後すぐにお預かりしたラブラドールの管理はとても気を使うものです。そして術後の回復が完全になされたと思えるのは、おおよそ18ヶ月
ほど経った時でしょうか。個体差もありますが、手術自体の出来不出来(残念ながらこれがあります)にもより、リハビリが易しく考えられた
ことは一度もありませんでした。
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