舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

映画『フラガール』

2006-09-12 02:59:42 | 徒然話
今月23日から邦画『フラガール』が公開されます。
以前にもテレビでこの映画が紹介されて驚いた時、このブログに書いた記憶があります。
フラが日本の映画で描かれるようになったのですから、ほんと凄い時代ですなあ
実は先日の書き込みには後日談があり、その後制作スタッフの方から「映画に出ないか」と電話をいただきました。
あいにく東京のアパートの引っ越しと重なったのでお断りしましたけれどね。

きっとこれをご覧になっている方にも、映画館に観に行かれる方がいらっしゃることでしょう

そんなわけで今日はフラガールネタです。
といっても、今いろんな映画雑誌やフラ雑誌、そしてハワイアンズのガイドにまでオフィシャルな映画情報が載ってますので、超個人的な関わりのお話です。

映画で松雪泰子さんが演じる東京から来たダンスの先生には実在のモデルがいらっしゃいまして、カレイナニ早川先生という方です。
しかし実際には東京じゃなくて横浜から来たはずなんだけど...!?とにかく、松雪さん演じる先生は写真で見る限りかなりモガ(モダンガールのことです)っぽいいでたちですが、当時の早川先生も本当にそういう雰囲気だったそうな。

「そうな」というのも、私の母マミちゃんはハワイアンセンター最初期のことをかなりつぶさに見ておりまして、先生方にものすごくお世話になったのです。
とはいえマミちゃんはあすこでダンサーをやっていたわけではありません。当時マミちゃんは中学生というか10代半ば、フラを習おうと考えていた矢先でした。
その頃のあの人にはすでに十数年のダンスのキャリアがあり、東京からこちらに転校してしまった後も、電車で県外まで習いに通っていたのです。
どうも私には考えもつかないほど昔から「一流を目指すには一流の先生に師事するべし」と頑なに信じていたようで、そのためにはどんなに遠方でもすっ飛んでいく所存だったもようです。
そして、ついにはそれが1ドル360円の時代に海外留学するまでにいたりました。
つまり、フラを習おうと思うあまり単身ハワイに留学する気になったのです。む、無謀な。

今では若者が「りゅうがく」と称した単なる長期旅行に出られるようにすらなりましたが、何しろン十年前のこと、義務教育終わりたての子供が一人で留学できるような時代じゃなかったんですよ。
そんなマミちゃんの無謀きわまりない留学時代を支えてくださったのが、早川先生だったというわけです。
実際には当時のハワイアンセンターでは早川先生ともう一人、佐竹先生という方も一緒に教えていらっしゃったのですが、佐竹先生は映画には登場されない模様です。
というのも、佐竹先生はマミちゃんがハワイに住んでる間にハワイアンセンターから退かれてハワイにいらっしゃったからですね。
佐竹先生は親子ほども年の離れた無謀な日本人留学生に対し、食事など(マミちゃんはマックバーガーも買えないほど貧乏だったようですから)さまざまな点で面倒を見てくださったのです。
ホント母がお世話になりました。先生には足を向けて寝ません。
しかし私には足を向けて寝られない方が多すぎて、立って寝なくちゃならなくなる日も近いです。人様にお世話になりっぱなしでなんとしょう。

そしてもう一人、蒼井優さんが演じるダンサーの少女のモデルは小野えみちゃんという方です。
本当は小野恵美子先生とおっしゃって、今やハワイアンズの教授をなさっているほどの方なのですが、マミちゃんときたら自分が知り合った頃の小野先生はいちダンサーでいらしたのと、なおかつ前述のお世話になった先生方がえみちゃんえみちゃんとおっしゃるのに感化され、無礼にも自分までそう呼ぶようになったようです。
あああ、ホントものを知らない母ですみません。何しろダンスしか能がないんです。

そうそう、ハワイアンズではポリネシアショーだけでなく、よくフラメンコも演じられますね。今はシアターでマジックショー形式で踊られているようです。
これは小野先生がもともとフラメンコ出身だからだそうですよ。
なんか映画の蒼井さんの役どころとはイメージが違いますよね。

映画の蒼井さんと言って思い出したので、もうひとつ余談をば。
フラガールなる映画が公開されるといって、何より気になるのはフラの出来栄えではないでしょうか。
私はまだダンスシーンを見てないので確かなことはいえませんが、ふと不安になったのが、蒼井さんの「腰を痛めてマッサージしながらダンスの撮影に臨んだ」というエピソードです。

ちょ、ちょちょちょ、ちょっと待って。フラ踊って腰が痛くなるのはえっらくマズイぞ.....!?!?

フラは決して腰が痛くなる踊りじゃありません。
一兆歩譲って、彼女の腰痛がダンスのせいじゃなくて撮影の疲れからきているんだとしても、フラを踊れば腰の痛みは(少なくとも恒常的なマッサージが要らなくなるくらいは)むしろ緩和されるはずです。「痛めて」ってことは持病でもなさそうですし。
フラというのはそういう踊りです。
それがアンタ(って美川憲一か)痛くなったとしたら、腰の使い方が悪いからにほかなりません。

そんなことを考えながら画像のポスターの女優さんたちをよく見たら、あああ、やっぱしヘコッと芯が抜けて腰があらぬ方向にイッてる人がたくさんいる...!!!(※例:前列左端の人)
ガニ股の人も多いですが、これも変な腰つきになる一因です。
左から2番目の人および南海キャンディーズのしずちゃん、この二人はおそらくほとんど腰を振ってませんね。
いや、そのほうがいいんです。なまじ無闇に振ろうとして腰を痛めるよりは。
左から3番目のモンキーダンスっぽくなってる人は腰については分かりませんが(隠れているので)、一番問題はその右隣、つまりしずちゃんの左にいる人です。
まず腕、肩を使って振り上げ過ぎです。こういう上げ方をすると首が短く見えてしまいます。
これは楽器を持たないフラでも同じで、肩から上げてはイケマセンぞ。
握り方も怪しい。ウリウリはダンベルじゃないよ。まあしばらく振って踊ってるとダンベルなみの効果があるのは確かですが(笑)。
あと首!!!なしてそない腕にヒッ付けるんや(似而非関西弁)。いやほんと関西の芸人ふうに鋭く突っ込みたくなる首つきです。
先ほど述べたように、いや全てのダンスにおいてそうですが、首は常に長く保ちゃなくちゃダメなんだってばよ(今度はナルトか)。
フラってあまり姿勢をうるさくいわない先生が多いけれど、この画像のようにただでさえ首周りにレイとかかけて短く見えやすい分、首には細心の注意を払わないと美しくなりません。
腕に引っ付けるなんてもってのほかです。正しい腕のあげ方をして、首があるべき方角にのびていれば、腕と首の間にはもっとゆとりがあるはず。
テハニ・ゴンザード(2000年ミスアロハフラ、ポージングの美しさにかけては歴代ミス随一)の映像を観て出直してきなさいッ。




......え、この人が蒼井優さん.......?

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