舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

マサラムービー三昧

2006-09-19 03:08:19 | 徒然話
昨日、我が家に新しいかえるさんがやってきました
ステージを観に来てくださった生徒さんたちからのプレゼントです
かえるちゃんと似た皮膚(パイル地に酷似)をしてますが、このとおり体型はまるで違いますね。
もう少し親しくならないと性格まではわかりませんが、二人はだいぶ仲良しらしく、夜は一緒のタオルにくるまって寝てました。双子なのかな。
かえるちゃんも盛んに話しかけているようです。さすがかえる同士だけあって、私より意思の疎通がスムーズなのかも。仲良くなれてよかったね。

さて、3人がソファに腰掛けて観ていたのはインド映画です。
ううむ、慣れてるかえるちゃんはともかく、新しい二人にはしょっぱなから刺激が強かったかな。
ちなみにインド映画にもいろいろなジャンルがあって、今回観たのはタミル語の映画で「ボリウッド」とは別物です。
ボリウッドは「ボンベイ(現ムンバイ)のハリウッド」からきていて、ヒンディー語で作られています。たぶんそうだと思う。不勉強だけど。
確かにスタッフロールなどを見ていると文字が違います。タミル後はヒンディー語よりクルンとした感じで可愛い文字なんですね。
うおう、文字を見るとコーフンして勉強したくなっちゃうよ。でもインドは言葉の数も文字の数もハンパじゃないからキリがなさそうで止めときます。

タミル語映画のスーパースターといえばご存じラジニカーント
数年前に流行ったインド映画『ムトゥ踊るマハラジャ』の主演男優です。
ボリウッドといっても伝わらない場合、この映画を引き合いに出すと良く分かってもらえることが多いので、一般の方にも結構メジャーみたいですね。
とはいえ、くどいですがほんとは「ボリウッド」とは別ジャンルです。だから「フラダンスってほらアレだよ、ミノ着けて腰振るヤツみたいなの」と説明してしまったような居心地の悪さを覚えたりもします。

今回観たのはラジニカーントの『アルナーチャラム 踊るスーパースター』と『ダラパティ 踊るゴッドファーザー』の2本です。
ご存じない方(っていうかほとんどの方はご存じないだろう)のために説明しますと、ラジニカーントはなかなかいい味出してる役者さんですが、如何せん小父さんです。
いえ、小父さんなのはまったく構わないんですよ。私は40歳以下はむしろ男じゃないと思ってるので、日本の好きな役者さんなんかほとんど60代だったりするのですが、この人の場合は見るからに小父さんなのに必ず20~30代の若者の役を演じるんです。
だから、若者に混じって喧嘩を演じてるのを見ても、なんだか若者のリーダーというより頼りになるお父ちゃん状態。感動の母親との再会シーンで女優さんと抱き合えば同世代カップルのラブシーンに見えてしまいます。母親が恋人に見えちゃあまずいですってそれは。
もっとまずいのは「ホントに」恋人役の女優との絡みです。ヒロインも相応の年頃の人を使えばいいのに、インド映画のパターンなのかラジニカーントの好みなのか(←それはまずいだろう)、よりによってなぜか必ずどうしてもティーンエイジャーにしか見えない女優に抱きつき首筋に接吻の嵐...あああ、いやああぁッ、それじゃスーパースターがマイケルジャクソン並のロリコン親父に見えてまううううゥゥゥ!!!

....いやいや、しかしですね、そんな苦悩を感じるのは彼の顔が画面一杯にドアップになったときくらいかもしれません。
ラジニは身体も結構鍛えてるし、ダンスシーンで腰を振る、手ぬぐいを首にかけるといったインド映画独特の決め所もなかなか色気があってサマになり、20代役にもついウッカリ!?納得してしまいます。
そうですね、もう「暴れん坊」っていうには貫禄があり過ぎる気がするのにかっちょいいと思える『暴れん坊将軍』のマツケン的な魅力があるのかもしれません。

魅力といえば、インド映画最大の魅力はなんといっても本筋とは殆ど関係のない突発的ダンスシーンです!!
いきなり画面が切り替わると、数十人(時には数百人)のダンサーと中央に立つ主人公が登場。甲高いインディアンボイスにのせ、所狭しと踊りまくり、腰を振りまくるわけです。
たまにベリーダンス風とかジプシー風などもあって面白いですね。しかし確かなのは、凡そ踊りが上手そうじゃない踊り方だってコトです。
腰を振ると同時に肩だの首だのまで連動しててほとんどフラガール蒼井優さんのタヒチアン状態です(笑)。
でもたぶん、ほかを動かしちゃいけない踊りばかりに慣れてきたからそう感じるのでしょう。インド映画のダンサーたちを見ると、それはそれで絵になっていて、ラジニカーントの演じる20代と同じように、すんなり納得してしまうのですよ。

ってこれ、インド映画の呪力にドップリかかってるってことだろうなあ、きっと。

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