舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

HULA ON ASUKA II 乗船レポート

2013-03-06 00:23:44 | おでかけ
そうとう昔の話になってしまいましたが、2012年8月20日からの2泊3日にわたって、日本最大の客船「飛鳥II」に乗ってきました




飛鳥IIといえば、年に1回の世界一周などでおなじみのクルーズ船です。
私が今まで乗った事のある船はみなカジュアル船であり、飛鳥IIのような豪華な船とはなかなかご縁はありません。
ところが、この飛鳥IIでハワイ&フラをフィーチャーした企画ものクルーズが開催されると聞き、これは滅多にないチャンスだと思い、乗船する事にした次第です。

しかも、今回の企画のメインゲストはナニ・リム・ヤップ先生
大阪のHawai'i Cultural Conferenceにも招かれた、踊りも歌声も非常に美しいNa Lei O Kaholokuの先生です。
そのナニ先生がプロデュースするショーやレッスンが行われると聞いたら、そりゃ行かない訳には行きません。


というわけで当日、横浜の大さん橋に到着。
乗船手続を済ませ、ククイレイをかけてもらって、船に乗り込みます。
今回は外国には行かないので、手続はとても楽でした(他国に行く船に乗る場合は空港と同じような手続があります)。




乗船の際は、ハワイアンミュージックの演奏とフラのショーもあります。
流石にここではまだナニ先生は出てきませんが、テンションはますます高揚します。




私達が泊まった部屋は一番標準的なランクでした。
こういう普通の部屋でもバスタブが装備されているのが日本船の素晴らしいところですね。
それと、冷蔵庫にジュースやウーロン茶が入れてあり、一日一回補充してくれるというサービスも、日本らしい細やかな心配りを感じます。



ソファやデスクもあり機能的で、広さも都心のビジネスホテルくらいはあるので、3人で2泊しても狭さとか不便は感じませんでした。


荷物を解いて落ち着いたところでカフェテリアへ。



こちらは夕食用のメインダイニングに次ぐ大きな飲食施設で、朝食や昼食はバイキングで、それ以外の時間帯はアラカルトで洋食を頂けます。
この時は半端な時間だったため空いていましたが、途中でナニ先生の息子さんが他のダンサーの男性と一緒にご登場。
実はこの息子さんとはビッグアイランドで一緒にベリーダンスを踊った仲(笑)だったりするので、「こないだアナタが昔リリウオカラニでマスター・ケイキフラになった時の映像を見つけたよ!超クールだった」「え~マジ!?ヤダ~」みたいな会話を繰り広げたりしました。




注文したのは軽食と、上の画像のお子様セットです。
お子様セットにはこのメインの他、海の生き物を象ったパン、前菜やデザートもついてました。
正直、大人が頂いても充分な量と美味しさです。
一応ホンモノの子供じゃないと注文できない事になっているようなので、お試しになりたい方は喜んでうちの1歳児をお貸し出しします


しかし、ここでウダウダ食べてばかりいる訳には行きません。
一日目からしっかりスケジュールが入っているのですから。
このカフェテリアで部屋に置かれていた船内新聞をチェックし、ざっと今日の予定を立てました。
もちろん、クルーズの旅は自由なのが魅力ですから行き当たりばったりでも良いのですが、2泊3日のタイトなスケジュールでは、やっぱりある程度計画的に動いた方が効率が良いと思われます。


今日はまずラウンジでライヴ&メレフラがあると知り、早速向かいます。



ラウンジで我々はブルーハワイを注文。
ちなみに、クルーズ船での食事や、珈琲・紅茶などの基本的な飲物は無料ですが、カクテルや特殊な珈琲(キャラメルマキアートとか)は有料です。
といっても、飛鳥IIのような格の高い船なら、しつこく売り込まれるウザさはありません(笑)。
欲しい時だけオーダーすれば良いので大変気楽です。




さて、席に落ち着いて演奏が始まった…と思ったらやっぱ出てったよ四代目。
生演奏あるところにこの人あり。親に促されるまでもなくフロアにしゃしゃり出てゆきます。


今回のミュージシャンのメインゲストはチノ・モンテロさん。
Weldonさんのアルバム「Ka Lehua 'Ula」にもギターで参加していた方です。
あのアルバムのサウンドもそうでしたが、今回のライヴでもハワイアンでありながらラテンの薫り漂う素敵な演奏を聴かせてくださいました。




また、カヒキナ&カラニさんもダンサー&ミュージシャンとして出演されてました。
このお二人によるオリの詠い方講座も楽しかったですね。




それはさておき四代目です。
親が座って酒を飲んでいても気にせず一人で踊っています。



こうなったら止めてもムダなので、一緒に踊ってしまいました。
ちなみに、この写真は飛鳥専属カメラマンの方が撮ってくださったものです。
今回のようなショートクルーズでも、長いクルーズ同様カメラマンの方が乗船していて、主な船内イベントやディナーの模様が撮影され、所定のスペースに貼り出されて買う事が出来るのです。



そしてこちらの写真などの踊る四代目の姿は、飛鳥IIのご常連と思われるご主人に撮っていただいたものです。
Ha'ina~」と言われると条件反射でこのポーズになる四代目。



私が風呂に入る時のような髪型な事からも察せられるように会場はかなり暑めでしたが、この1歳児は気にせず踊っています。



pauのポーズ。一応片足を前に出(そうと)してます。


楽しいライヴが終わり、夕食会場へ。
夕食は船のメインダイニングで、2交代制でいただきます。




夕食はフルコースで、今回のクルーズのテーマに合わせてハワイのテイストをふんだんに取り入れつつ、どの料理も見た目の美しさと繊細な味に感動しきりでした。




食事といえば夜11時過ぎに頂ける夜食も素敵です。
時間帯を考慮してお腹に優しいラインナップになっており、麺類もデザートも少しずつ出してもらえるので、味見程度のつもりでも大丈夫。
これまたハワイらしくスパムおにぎりなどもありました。


初日から夜遅くまで遊んでほとんど寝る間もなく2日目、内容としてはこの真ん中の一日がメインになっています。

この日は日中にフラのワークショップが。もちろん講師はナニ先生達です。
二部屋に分れてアウアナとカヒコが各2回開催されるため、受講者は一回目はアウアナ、二回目はカヒコなどと別会場に移動して両方受ける事も可能です。
ただし、我々は魔の1歳児の子守りをしなければなりませんのでカヒコは諦め、一人が子守りをしている間に、もう一人がアウアナのレッスンを交代で受けました。

四代目は上質なショーさえやっていればどこに出しても恥ずかしくない観客になりますが、そうでない時はただひたすらたんなるクソガキです
今回も船内一周…いえ二周三周ツアーに出掛けるクソガキを追い回してへろへろになりました。


レッスンの合間にはバイキングの昼食です。
これまたテーマ通りハワイらしいラインナップになっており、ロミロミサーモンやアヒポキなどがありました。
ただ、ほとんどの人がレッスン→ランチ→レッスンという同じスケジュールで動いてるので、レストランがめちゃめちゃ混んでたのが問題でしたね。

ところで、バイキングでいろんな人を観察していると人間性が非常に良く分りますが、フラも人の性格が非常によく顕れる踊りです。
ですので、バイキング会場でのプロファイリングをもとに、その次のレッスンで同じ人達の踊りを観察すると、大変顕著な共通性が見られるという、じつに興味深い現象が起きてました。


まあ趣味の人間観察はさておき、この日のメインは夜のショーです。
昨日と全く異なる内容の(でもやっぱり美味しい)夕食を頂いたあとで劇場に向かいました。
前夜もショーはありましたが、ナニ先生プロデュースのショーが見られるのはこの日です。
もちろんフロントロウでたっぷり堪能させていただきました。

ナニ先生のショーはカヒコから始まりました。
カヒコと言ってもメリーモナークなどと違い、あくまでもショーなので、ダンサーの衣装や踊り方などに斬新な遊びがあってとても見応えがありました。
この辺りはおそらく、やはりナニ先生がプロデュースしたショー「MYTH」での経験が活かされているものと思われます。

もちろん、ナニ先生のところは実力派の教室ですからフラらしいフラを踊っても素晴らしかったです
ものっすごく速いプイリの曲からムードたっぷりのスローまで、どのダンサーも感嘆すべきレベルの高さでした。
個人的には、このクルーズの2週間後に迫った大阪で講義するハワイ語の曲を踊ってくださったのが一番嬉しかったです。

そして、場面転換のテンポの良さと来たら、先日の銀座のこんぱるのよう
ダンサーが巧みなスピードで入れ替わる事によって、中弛みを一切感じさせず、どんどん次の場面に移っていく技術には惚れ惚れしました。
我々も見習わなくちゃね

最後はNa Lei O Kaholokuの代名詞とも言える「Pua 'Olena」でフィナーレ。
非常に見応えのある、素晴らしいショーでした。


その夜ももちろん夜食を頂きに行き、就寝時刻も遅かったのですが、翌朝は根性で早く起きて朝食と朝風呂(←大浴場がある)に行きました。



夕食と夜食の会場と同じメインダイニングでは和定食が頂けます。
こんな風にちょっとずつ運ばれてきて、まるでコースのよう。



白飯にお味噌汁や焼鮭などが揃うと、このとおり豪華なお膳になりました。
今思うと、この飛鳥IIの和朝食をきっかけに、ホテルの朝食は洋食バイキングではなく和定食にこだわるようになった気がするなあ。
ちょうど窓際の席で朝食を頂いている時にベイブリッジの下を通過して、眺めも最高でした。


唯一悲しかったのは、下船時刻が恐ろしく早いという事です…
しかもこの日は現実感たっぷりのヤボ用があり、飛鳥IIの余韻を引きずりながらそれをやっつけに行ったため、一日の後半はとても悲しい気持で過ごしました。
飛鳥から降りた日は、思い出に浸りつつ横浜をブラブラしただけで帰った方が、疲れないし長くクルーズ気分に浸れると思います。

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