「ジャマなのよ。あんたみたいなのがいたら。」
近づいてきた。
「ねえ、聞いてんの。あんた。」
顔を覗き込んだ。
「臭い。」
ピョンとジャンプして五十センチくらい離れた。
「嫌だ。死んだ人の臭いがする。何日風呂に入ってないのよ。」
また、近づいてきた。酒臭かった。
「ちょっときなさいよ。」
ジャンパーを指でつまんで、引っ張った。
通りから一つ入った小道にホテルが点在していた。
泊り 全室均一三千五百円
赤い看板が光っていた。
部屋案内の電光掲示板はすべて消えていた。
女は、また、ジャンパーをつまんだ。
泊り 全室均一四千百円
ここも、部屋案内の電光掲示板はすべて消えていた。
泊り 全室均一五千百円
電光板が一つだけ光っていた。
女は掲示板の横のボタンを押した。
鍵が出てきた。
六畳ほどの部屋にダブルベッドが置かれ、ユニットバスがついていた。
ベッドの周りの壁はすべて鏡張りだった。
「ちょっと、服脱いでお風呂にはいってよ。」
入る気がしなった。
「もう、臭いんだから。」
女は引きちぎるように服を脱がした。
便器の横のバスタブに押し込まれた。
栓をすると女はシャワーを出した。
死ぬほど冷たい水は徐々に温かくなった。
「ちょっと待ってなさいよ。」
女はユニットバスを出た。
しばらくして、下着姿で戻ってきた。
「やっぱり何もしていないのね。」
そういうとバスタブの横に置かれた固形石鹸をとって頭から擦り付けた。
湯は腰までたまっていた。
女の指が頭をかきむしるように動いた。
痛いようで、気持ちがよかった。
感触が変わった。
顔も胸も背中も同じ石鹸で洗った。
が、頭のときとは違い、指先は優しく、手のひらは温かかった。
泡などたたなかった。
シャワーは流しっぱなしだった。
何度も、何度も流しては洗い、洗っては流した。
女の手がわきの下に入った。
力を入れようとしたので立った。
腹と腰とケツと前の部分と
女は同じように洗った。
湯はバスタブからあふれそうだった。
女が栓を抜いた。
女が足を持った。バスタブの縁に足をのせた。
女は同じように洗った。
そして、もう一度、女は優しい手つきで顔を洗った。
そして、もう一度、女は優しい手つきで前のものを洗った。
下着姿の女にものを触られているのに勃起しなかった。
「あら、かわいい顔してるのね。」
そういうと女は唇とものに軽いキッスをした。
はじめてビクンとした。
「ちょっとここで待ってなさいよ。」
そう言うと女は服を着て外に出て行った。
鍵のかかる音がした。
近づいてきた。
「ねえ、聞いてんの。あんた。」
顔を覗き込んだ。
「臭い。」
ピョンとジャンプして五十センチくらい離れた。
「嫌だ。死んだ人の臭いがする。何日風呂に入ってないのよ。」
また、近づいてきた。酒臭かった。
「ちょっときなさいよ。」
ジャンパーを指でつまんで、引っ張った。
通りから一つ入った小道にホテルが点在していた。
泊り 全室均一三千五百円
赤い看板が光っていた。
部屋案内の電光掲示板はすべて消えていた。
女は、また、ジャンパーをつまんだ。
泊り 全室均一四千百円
ここも、部屋案内の電光掲示板はすべて消えていた。
泊り 全室均一五千百円
電光板が一つだけ光っていた。
女は掲示板の横のボタンを押した。
鍵が出てきた。
六畳ほどの部屋にダブルベッドが置かれ、ユニットバスがついていた。
ベッドの周りの壁はすべて鏡張りだった。
「ちょっと、服脱いでお風呂にはいってよ。」
入る気がしなった。
「もう、臭いんだから。」
女は引きちぎるように服を脱がした。
便器の横のバスタブに押し込まれた。
栓をすると女はシャワーを出した。
死ぬほど冷たい水は徐々に温かくなった。
「ちょっと待ってなさいよ。」
女はユニットバスを出た。
しばらくして、下着姿で戻ってきた。
「やっぱり何もしていないのね。」
そういうとバスタブの横に置かれた固形石鹸をとって頭から擦り付けた。
湯は腰までたまっていた。
女の指が頭をかきむしるように動いた。
痛いようで、気持ちがよかった。
感触が変わった。
顔も胸も背中も同じ石鹸で洗った。
が、頭のときとは違い、指先は優しく、手のひらは温かかった。
泡などたたなかった。
シャワーは流しっぱなしだった。
何度も、何度も流しては洗い、洗っては流した。
女の手がわきの下に入った。
力を入れようとしたので立った。
腹と腰とケツと前の部分と
女は同じように洗った。
湯はバスタブからあふれそうだった。
女が栓を抜いた。
女が足を持った。バスタブの縁に足をのせた。
女は同じように洗った。
そして、もう一度、女は優しい手つきで顔を洗った。
そして、もう一度、女は優しい手つきで前のものを洗った。
下着姿の女にものを触られているのに勃起しなかった。
「あら、かわいい顔してるのね。」
そういうと女は唇とものに軽いキッスをした。
はじめてビクンとした。
「ちょっとここで待ってなさいよ。」
そう言うと女は服を着て外に出て行った。
鍵のかかる音がした。