針の進み方が遅かった。
さっきから十分しかたっていない。
いつもと違うコースで市川に向かっていた。
事故か・・・・
こんなところで混むわけがない。
市川ボトムへ向かう途中だった。
マサルはハザードをつけ、前の車と間隔を取り、ハンドルを切った。
軽トラは金切り声を上げながらユーターンした。
アスファルトのギザギザで顔がすりおろされた感じがした。
めまいがした。
黒い世界が拡がった。
急ブレーキの音。
マサルの目の前で男は倒れた。
というより、つまづいて転がった。
ハンドルを切って、ブレーキを踏み込んだ。
逆ハンを切った。
転倒しそうなくらい軽トラは傾いた。
が、男の前で止まった。
マサルは車を飛び降り、男に駆け寄った。
男は目を開け、微笑んだ。
そして目を閉じた。
反対車線の車から顔を出したオヤジが叫んだ。
「あんた、ひいてないんだから、歩道に寝かせとけよ。」
マサルは歩道に男を寝かせた。
軽トラを男の脇に横付けした。
「オイ、大丈夫か。」
さっきから十分しかたっていない。
いつもと違うコースで市川に向かっていた。
事故か・・・・
こんなところで混むわけがない。
市川ボトムへ向かう途中だった。
マサルはハザードをつけ、前の車と間隔を取り、ハンドルを切った。
軽トラは金切り声を上げながらユーターンした。
アスファルトのギザギザで顔がすりおろされた感じがした。
めまいがした。
黒い世界が拡がった。
急ブレーキの音。
マサルの目の前で男は倒れた。
というより、つまづいて転がった。
ハンドルを切って、ブレーキを踏み込んだ。
逆ハンを切った。
転倒しそうなくらい軽トラは傾いた。
が、男の前で止まった。
マサルは車を飛び降り、男に駆け寄った。
男は目を開け、微笑んだ。
そして目を閉じた。
反対車線の車から顔を出したオヤジが叫んだ。
「あんた、ひいてないんだから、歩道に寝かせとけよ。」
マサルは歩道に男を寝かせた。
軽トラを男の脇に横付けした。
「オイ、大丈夫か。」