ここへ戻れば。
「誰もがそう呼べる場所にしたいの。」
茅野の駅まで迎えに来たミサキが言った。
ミサキは名古屋で免許を取った。
ヒカルはあの事故のせいか、模擬試験は満点を取るのだが、本試験で三回失敗して免許を取るのをあきらめた。
まあ、どちらか一人が運転できればよかった。
軽のワンボックスタイプ、山道は悲鳴をあげた。
スピードもでなかった。
ミサキには気にならないようだった。
「仁も大きくなったねえ。ていうか、私たちが歳をとったのかな。」
「そうかなあ。」
「いつだっけ、最後にあったの。」
「マサルのパーティーの時かな。」
「ヒロム、アキコからメールがきたとき嬉しかった。」
「ウアマク、ハナセナウ、ケロ、フサギラッタ。」
「うまく話せないけど、不思議だったって。」
「何が。」
「ミナグ、ホクワ、ウケユラテクレラコラギ。」
「みんなが僕を受け入れてくれたことがだって。」
「すごいのね。仁はヒロムの言うことが全部わかるの。」
「うん。」
「でも、私も不思議だった。仁が力を使えば、ヒロムはすぐに回復すると思ったわ。」
「仁はもう力を使わないよ。」
「なぜ。」
「あの時、すごく使って、それから、元に戻るまで大変だった。」
「そう。」
「ヒカルも、仁とヒロムが来るのを楽しみにしてるわ。仁は恩人だもの。」
「そうなんだよ。僕もね。記憶の断片しかないんだよ。自分が何をしたか。」
「そうなの。」
「うん。」
「これからどうするの。」
「ヒデオの会社で働くか。それもあって、一度、「ベース」に来たかったんだ。」
「誰もがそう呼べる場所にしたいの。」
茅野の駅まで迎えに来たミサキが言った。
ミサキは名古屋で免許を取った。
ヒカルはあの事故のせいか、模擬試験は満点を取るのだが、本試験で三回失敗して免許を取るのをあきらめた。
まあ、どちらか一人が運転できればよかった。
軽のワンボックスタイプ、山道は悲鳴をあげた。
スピードもでなかった。
ミサキには気にならないようだった。
「仁も大きくなったねえ。ていうか、私たちが歳をとったのかな。」
「そうかなあ。」
「いつだっけ、最後にあったの。」
「マサルのパーティーの時かな。」
「ヒロム、アキコからメールがきたとき嬉しかった。」
「ウアマク、ハナセナウ、ケロ、フサギラッタ。」
「うまく話せないけど、不思議だったって。」
「何が。」
「ミナグ、ホクワ、ウケユラテクレラコラギ。」
「みんなが僕を受け入れてくれたことがだって。」
「すごいのね。仁はヒロムの言うことが全部わかるの。」
「うん。」
「でも、私も不思議だった。仁が力を使えば、ヒロムはすぐに回復すると思ったわ。」
「仁はもう力を使わないよ。」
「なぜ。」
「あの時、すごく使って、それから、元に戻るまで大変だった。」
「そう。」
「ヒカルも、仁とヒロムが来るのを楽しみにしてるわ。仁は恩人だもの。」
「そうなんだよ。僕もね。記憶の断片しかないんだよ。自分が何をしたか。」
「そうなの。」
「うん。」
「これからどうするの。」
「ヒデオの会社で働くか。それもあって、一度、「ベース」に来たかったんだ。」