仁、そして、皆へ

そこから 聞こえる声
そして 今

Won't you stay for tea on my veranda?

2015年08月18日 11時24分15秒 | Weblog
ケンちゃん、もういいのよ。

私のこと気、にかけなくても。

ウソ、ケンちゃんしかいなかったの、電話かけれるの。

嬉しい、こんなおばさんなのに。

それはね、私も若いころはあったの。

自分で言うのも変だけど、モテたわ。

でも、ビックリしちゃった。

転んだだけよ。

骨が折れてるなんて。

でも、だいじょうぶ、ほら、ギブスもしてもらったし、痛み止めももらったから・・・。

指は動くのよ。

やだー、照れるは。

どうして結婚しなかったかって。

調子にのってたのかな。

だって・・・。

顔はいいけどさあ、お金持ってなかったり。

お金はあるけどさあ、ブサイクだったり。

それもこれも、運命なのよね。

選り好みしていたら、いつの間にか、独りになっちゃって。

ケンちゃんはさあ、好きな子とかいないの。

え、なに。

まあ。

だめよ。

だって、おばさんだもの。

イヤ。

イイ。

アン。

ケンちゃん、イイの。

ねえ、イイの。

アン、アン、

痛ーい。

ダイジョウブ、ダイジョウブ。

アン。

ねえ、今日は帰るの。