寒い。
そしてこの風。暴風注意報らしい。
これで。
きょうはひさしぶりに朝一番から病院だったのだけど、
そのときは、ぱらぱら雨が降ってるくらいで風はなかったのに、
午後から大変。
寒いし風は強いし。
1月にこんなことってあんまりないような。
ゆうべは「ホットスポット」をかけたまま寝てた。
そう、落語や漫才よりも寝やすいのが自然の番組。
ユカタン半島とか興味あるのはあるのに。
まあ、もっと見やすい時間に再放送ありそうでもあるし。
「映像研」のほうを録画して、
「やべっちFC」を見るつもりだったのだけど、
ちょうどチャンネルを変えたら予算審議委員会で、
そのまま目が離せなくなった。
見終わってすぐに録画してたのを見てみる。
やっぱり金森さんの有能さ。
モチベーションを削がないようにあらゆる可能性を探りながら、
無理なことでも頭ごなしに否定はせずに現実的な着地点を探る。
美術部まで利用しようとしたりやるべきことはやってるので、
妥協点へ誘導されてるにしても納得せざるを得ない感じ。
浅草、水崎の二人ではたぶん、
「魂を込めた妥協とあきらめの結石」ですら完成しないもん。
「貴様ら、今すぐPC室に来てください」とか、
「間に合わないと意味がないんです」とか、けっこう丁寧語なのもすてき。
予算審議委員会は、湯浅監督のセンスなのか森見ワールドの名残なのか、
銀シャリ出てたり、さすまた持った警備員がいたり。
でもここで、プレゼンの上映をつかめたのは、
難癖やいちゃもんに対して「問題はないと考えます」で押し通す、
金森さんではなくて、浅草さんの啖呵っていうのおもしろい。
はったりやごまかしではなくて、本気の言葉でこそ人の心は動くってことなんだろうな。
そして、予算がなくてもやる奴はやる。
最近思うのだけど、口ゲンカが強いとか論破っていうのは自慢にならないような。
身近な人相手だとやさしさとめんどくささと、
あと、どうでもいいってことで、引いてくれてるだけのことが多いだろうし、
そうでないなら、下手すると暴力で返されることもある。
なにかで読んだか誰かが言ってたか忘れたけど、
どんな意見でも、絶対賛成と絶対反対が3割ずついる、と。
で、関心がないか興味がなくてどっちでもいいのが残りの4割。
絶対反対の人は、口ゲンカで負かそうが論破しようがそもそも意見を変えることはない。
大事なのは、真ん中の4割の人をどう味方につけるか。
論破が目的と勘違いして、対立する3割の人格や関係ないことまで攻撃してしまうと、
味方の3割の人を喜ばせることはできるかもしれないけど、
対立相手の3割は完全に敵に回してしまうし、
中立のはずの4割の人からの好感度も下がってしまう。
「賛成ではない」はまだ敵ではないのに。
なのにそういう人たちのことまでバカにしたり見下したりしたら、
反感を買うだけではなくて完全に反対の立場に立ってしまい、
ほんとうに敵に回してしまうことになる。
対立や分断、そのものが目的ならそれで成功なのかもしれないけど、
そのあとも付き合っていかないといけない相手なら、
着地点や妥協点を探してなんとかまるく収めることも大事。
ゲーム理論でいうような「裏切り戦略」が使いにくい島国ならではの、
なあなあとか談合体質がただ悪とは言い切れないのはそういうところでは。
逆にグローバル社会では、裏切っても逃げればいい。
カモならどっかに必ずいるわけで。
幕末・明治の銀の流失や、南米の金の流失なんかもそんな感じでは。
情報を早く握ったものが勝つ。
ところが技術の発達で情報は光の速さで地球を駆け巡り、
限られたものの持つ特権ではなくなり、地球はすっかりせまくなってしまった。
ウソで固めた歴史で他国をおとしめ自国を持ち上げようとしても、
もう前のようにはうまくいかなくなってきてるし、
世界の果ての島国でやりたい放題したあげくに裁判から逃げおおせたとしても、
もうその先はないし、同じようなことはもうこの地球では二度とできない。
島国で、裏切りが有利にならなくなったように、
せまくなった地球でも、裏切り戦略は通用しなくなっていくのだろうか。
日本人の正直さ、誠実さっていうのが武器になる時が近いといいな。