年度が代わりました。 還暦を「人生これから」という趣もありますが節目として身辺整理をします。 鉄道模型の中古扱い店舗を見てると時折大量の商品や偏ったジャンルの出品があるときや、店員が掌を合わせて「これものです」という「遺族出品」を見てるからです。 ネットオークションでもそうみられるものや「遺品」とことわって出品してるものがあります。
「へうげもの」という漫画がありました。 茶道の漫画で、母が裏千家の師範を持ってたので茶道には興味がありました、 茶道の基本が順序を正確にやっていくことなので鉄道模型の工作と似たものがあります。 カツミが初心者向けの基本キットを発売したり工作教室を開催してるのも基本を大切にしてます。 先輩の話で「真鍮をまっすぐ切れるようになったらバラキット売ってやる、と言う模型店があった」という話を聞きましたが「基本」を大切にしてるといえましょう。 いきなり最初に難しいキットを組んだ「挑戦者」(「challenger」と英語で言うのが流行ってるようです。 「ちょうせんしゃ」と入力したら「朝鮮者」と変換されました。)もいますが失敗したら自己責任の自覚を持つということでしょう。
「へうげもの」の茶人で好きな人が「ノ貫」(へちかん)という茶人がいました。 凝りに凝った茶人でしたが、こだわればこだわるほどつまらなくなり最後はシンプルにと「丿貫が手取釜1つで雑炊も煮、茶の湯も沸かした 」とありました。最後は一切の道具を自分で処分した、とありました。 このことも自分に対して責任を持つことなのです。 豊臣秀吉が主宰した北野白梅町の茶器で丿貫が「大笠一つの下に手取釜1つ」で茶をたて秀吉が喜んだとあります。
生きてる間は手元に置いておきたいものという気持ちはわからなくはありません。 しかし終わりは誰にでも来るもの、中古扱い店に積まれてる模型を見ると本当に好きで大切にされか、と思うことがあります。 その店はなくなりましたがある中古店ではその商品を放り投げてるのを見たことがあります。 以前に「趣味の整理」のカテゴリーで忘れてた模型を見つけた時や整理する模型を見つけましたが還暦を迎え、趣味の清算をしていきます。