朝の一分は油断できない物である。
売れてる芸能人並の秒単位の出勤前である。
今日は自宅を出てから鍵を持っていない事に気付き
脱兎といえばよいのか、もの凄い速さで自分の部屋に戻り
机の上の鍵を持ったのだけど、それまでの一連の動きは
①扉を開ける②靴を脱ぐ③自室へダッシュ④鍵をとって玄関へ
⑤靴を履く。という行為があったのだが、
たったこれだけの行為でひとつ始発電車を逃してしまった。
いつも乗る7時37分発はフォームに着くと同時に
発車してしまった。『5分間の待ち』が待っていた。
その5分は木場駅に着くまで追いつく事が出来なかった。
だが、電車が5分違いでも丸の内線、東西線が結構空いていた。
せっかちな私は5分前の電車に乗ることはあっても5分後は
多分始めて乗ったのだけど、5分後は空いていた。
なんか、良い事発見した感じだ。残り物には福が来る。
(電車が空く如きでラッキーだと思う私のこの感性が好きだ)
昼休みは相変わらずの『大盛』中華丼であった。
野菜が沢山はいっていて健康的だ、キャベツの量も多いし
ミカンまで付いていた。
まぁ、如いて言わせていただければ、もうちょい美味しければ
もっともっと幸せな昼御飯になっていた事である。
いつものようにイトーヨーカドーを散歩した。
本屋→催し物場→ドーナッツ型低反発ウレタン座布団のある日用品
やぱり、まだ売り切れたままだ、1680円の高い奴はあるけど
変形自在な形で枕にもなっちゃう優れものと書いてあるが
ピンク、レモンなどなどあまりにも可愛らしい色合いだ、
似合わん、私には似合わん。
そこで俄探偵は閃いた。『寝具売り場だ!』。
発見!1200円若干高いけど、色合いが大人しい、これだ。
というわけで、会社用低反発ウレタン座布団を購入した。
(座布団購入如きにドラマがあった、最後は推理小説なみの閃きだ)
催し物場は高山と北海道だったと思う。
高山の方に『かりんとう』なのに平べったくて
お煎餅みたいな形のものがあった。面白い形なので
ちょっと興味が湧いたが、購入意欲がわくほどではなかった。
キャベツメンチかつはとても美味しそうだったけど
大盛中華丼を食べた後だったので
流石のメンチカツ好きの私も胸焼けしそうだったのでやめた。
こうして、人生の縮図のような喜びや驚き、あきらめをちりばめながら
たった1時間の昼休みは終って行くのだった。