『ご逝去を悼み,謹んで哀悼の意を表します。』
今日、私の人生の師匠である方が亡くなったと連絡が入った。
あまりに突然の事に何も言葉が浮ばない。
実感していない。明日、通夜に行って遺影を見ても
またいつもの場所であって酒を酌み交わす感覚なのだと思う。
寂しさはある時突然湧き上がってくる気がする。
いまは、何も考えられない。
昔、新宿歌舞伎町区役所通りの丸源ビル。
帰宅拒否症候群などと言っては遅くまで止り木で飲んでた日々。
物静かな語り口、ダンディーな着こなし。
私のつまらない悩みに、
『何言ってんだ、充分幸せじゃないか』って励ましてくれた。
普段は唄わないけど
たまーに、堺正章の『街の灯り』を照れながら歌っていたっけ。
去年の暮れに飲んだ時、時代小説だったら○○が面白いぞって。
○○って聞き取れなかったんだ。
だから次に逢った時、聞こうって決めてた。
○○って誰だったんですか?
明日は友人達が沢山集まるようだ。連絡が飛び交っている。
師匠、早すぎるよ。まだまだいっぱい教えてもらいたい事ある。
今、出来る事は師匠の笑顔や声を頭に描く事。
貴方の優しさが想い出に替わる日はまだまだ遠い気がする。
『ありがとうございました』