私は生活感の無い男と思われているのだけど
確かに、大根の値段ひとつ知らないし
洗濯をした事が無い。全自動のくせに素人の私には
どのボタンを押せば良いのか判らないし
石鹸はどのタイミングで入れればいいんだとか
チンプンカンプンである。
電気代だとか水道代、ガス代も幾らくらいなのか知らない。
『世の中には知らなくても良いことがあるのだ』
というタグイの事ではない常識知らずである。
そういう私が何ヶ月ぶりかで自分の昼食を買いに
スーパーマーケットに行ったのだ。
結局は三色炊き込みご飯、カニ風味玉子サラダなど
筋の通らないメニューになったのだけど
凄い満足感であった。生活感のある日曜日であった。
今日、読み終わった本は有栖川有栖『壁抜け男の謎』である。
タイトルに誘われて読み始めた短編集である。
いろんな種類の短編である。有栖川有栖入門集かもしれない。
初めの一本目の短編は他のアンソロジーで読んだ事があったので
デジャブと言いますか、『これ、前読んだかもしれない』と
読むのをやめ様としたのだけど壁抜けの記憶が無いので
結局全部読んで、あとがきでアンソロジーの話しがあったのだ。
西村京太郎の本は沢山あるし、タイトルも似たり寄ったり
だけど、今まで同じ本を借りた事が無い。
これはひとつの才能だと思う。
タイトルを全部覚えているわけではないので
表紙とか、出だしとか、挿絵で区別をしているのである。
そういう意味では視覚的な記憶方法は確かに有効だと言える。
壁抜け男の謎 価格:¥ 1,575(税込) 発売日:2008-05-01 |