ひねもすのたりにて

阿蘇に過ごす日々は良きかな。
旅の空の下にて過ごす日々もまた良きかな。

ウドの芽

2008年06月08日 | 酒と料理と
ウドは、漢字で書くと独活であるが、なぜこの字が充てられているか知らない。
ウドの自生地は、阿蘇には結構あって、山が多いから当然だが。
ウドを見つけるのは意外と簡単で、
若芽の横に、前の年のウドが枯れかけて、結構な高さで立っている。
若芽の30㎝くらいに伸びたのを、収穫すればいい。

山ウドは下の部分の白いところは少ないが、軟らかい土のところにできた物には5㎝くらいあることもある。
八百屋で売っている白い部分が長いウドは栽培された物らしい。
山ウドの方が風味が強く、これに慣れた人には栽培モノは物足りない。
逆も又真で、栽培モノに慣れた人には山ウドは香りが強すぎる。

最近の我が家のウド料理は、茎の部分はきんぴら。
先っぽの方の小さな芽の部分は天ぷらというのが定番である。
実は、とっくに旬を過ぎたウドの芽の天ぷらをいまだに頂いている。
上さんがやっている畑の端にウドが植わっているのだ。

ウドの大木の由来通りに、既にかなりの背丈になりつつある今年のウドだが、
茎の部分はもう食べるに適しないが、
若い葉というか芽というか、それは次々に出ていて、
その特に柔らかそうな部分だけを5㎝ほど切ってきて天ぷらにするのだ。

ウドの天ぷらは、香りはウドの風味がするが、
食感はタラの芽の天ぷらとほぼ変わりない。
調べてみると、ウコギ科タラノキ属の多年草ということで、
タラの芽とルーツは一緒なので、当然のことなのだ。

今日は、7、8個取ってきたウドの芽と、
知り合いからもらった長なすと、これももらった淡竹(はちく)の天ぷら。
相変わらずの野菜三昧。
天つゆは、長崎で買ったアゴ出汁の元(トビウオを乾燥して粉にした)で取った出汁に、
みりんと刺身醤油を適当に加えたもの。

熱々の野菜の天ぷらには、さて何を飲むか。
ここはやはり日本酒にしよう。
日本酒の在庫がずいぶん少なくなって、選択肢がない。
東洋美人の純米吟醸(山田錦)にする。
日本酒度が5度あり、すっきりしているが味はしっかりしている。
旨い。ウドの芽の天ぷらの風味とマッチして、極上の夕食になった。


コメント
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