ひねもすのたりにて

阿蘇に過ごす日々は良きかな。
旅の空の下にて過ごす日々もまた良きかな。

産山村

2008年06月26日 | 酒と料理と
先に一度紹介したと思うが、「産山村」という日本酒がある。
鯉栽培の無農薬栽培の米と、池山水源の水を使った日本酒である。
米の種類は、酒米としても多く普及している5百万石。
醸している酒蔵は千代の園酒造。

さて、Happy Retirement でこの酒をいただいた。
4月半ばのことである。
しばし、日の当たらぬ場所で保管していて、さて飲もうかというとき、
蓋を固定している金具をはぎ取った途端、
ポンッ!と音がして、フタが勢いよく飛んで、私のアゴを直撃した。
幸いにも吹きこぼれはしなかったが、そのことを確認したあとで、眼に当たらなくてよかったと安堵した。
ここいらがいかにものんべぇの所以である。

よくよくラベルを確認すると、無濾過生原酒とある。
「産山村」では初めて見るバージョンだ。
生は確かにあったが、こいつは初めてだ。
味は確かに無濾過の原酒らしい、力強く、香りもまたよい。

これを飲みながら、私は、「産山村」誕生の祝いの酒盛りに参加して、
米作りから酒造りにまで係わった、4人の農家の人たちと飲んだ日のことを思い出していた。
当時、今ほどではないが、日本酒はかなり試していた私にも、
誕生した「産山村」はなかなかのパフォーマンスを見せてくれた。

あれからほぼ15年が経過して、また「産山村」が進化したことを喜ばずにはいられない。
そして、いまだに当時の情熱をもって米作りをしている人に感謝したい。
決してスポットライトを浴びることはないが、
黙々と、日々を我が信念で生きている人たちがいる。
この世の中は、多くのそういった人々によって支えられているのだ。

閑話休題。

「産山村・無濾過生原酒」に会う酒肴。
思い切って鶏の唐揚げにしよう。

もも肉を赤ちゃんのこぶし大に切って、漬け汁に漬け置く。
たれは、ニンニクとタマネギをすり下ろし、レモンの絞り汁、みりん、薄口醤油、塩胡椒を混ぜ合わせる。
それぞれの量はいつものように目分量、というか勘でいい。
これに約一晩つけおいて、漬け汁は捨てて、ザルで鶏肉の漬け汁を切るが、水洗いはしない。
片栗粉8に小麦粉2くらい(片栗粉10でもいい)の粉を肉にまぶして、あとは揚げるだけ。

日本酒に唐揚げは、?とも思うが、
この酒は肉にひけをたらないコクと強さがあるようだ。
正解!
というほどのこともない。
酒も唐揚げも単に自分の好みと言うだけのことだ。
そうだとすれば至高の組み合わせか。
コメント
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