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Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

令和版・海外俳優列伝(202・最終回!!!!!)ニック・ノルティ

2025-04-23 00:10:00 | コラム
※本日で最終回!

41年2月8日生まれ・84歳。
アメリカ出身。

ガタイがたいへんよろしいノルティさんは、その見た目のとおり「THE男!」なキャラクターがよく似合います。

これは何遍も記したことですが・・・
エリア・カザンがオスカー特別賞を受賞したとき、(赤狩りの協力者であったことから)拍手さえ拒んだのはエド・ハリス&エイミー・マディガン夫妻、そしてノルティさんでした。

プレゼンターがスコセッシだし、実際スコセッシとも組んでいるひとだからファンとしては複雑な思いも抱くのですが、主義主張をきちんと表明出来るところはハリウッドのよさなのかなぁ、、、と思ったり。

※編集マンも大忙し…スタンディングオベーションするひと、拍手はするけれど立たないひと、拍手も拒否するひと


※※前衛芸術家も似合う…ここで『青い影』をぶつけるところが、スコセッシ!!



<経歴>

映画俳優デビュー作は、自分の生まれ年74年の『連続殺人・恐怖のスキー場』。
これは観てないですなぁ、次の『ザ・ディープ』(77)は観てますが。

初めて注目を受けたのが、82年のウォルター・ヒル監督作『48時間』。

いわゆるバディ物の古典、軽快なエディ・マーフィとの対比を狙ってかノルティさんは「どっしり」構えたキャラクターで、前述した「THE男!」のイメージはキャリア初期からだったのですね。


ニカラグア内戦を背景に展開される政治アクション『アンダー・ファイア』(83)、
『りんご白書』(84)、
ホームレスを悲哀たっぷりに演じた『ビバリーヒルズ・バム』(86)、『ダブルボーダー』(87)など、出演作選びも独特。

スコセッシ好きとしては、89年のニューヨーク派・オムニバス『ニューヨーク・ストーリー』の一篇「ライフ・レッスン」の出演がうれしかったです^^

『Q&A』(90)、

8年ぶりの続編『48時間PART2/帰って来たふたり』(90)は、前作に比べ(見た目が)少し洗練された感じもよかった。


91年―再びスコセッシ組に参加、逆恨み、、、ともいえない犯罪者マックス(デ・ニーロ)に復讐される弁護士を演じた『ケープ・フィアー』に出演。

「(娘が)ドラッグ程度で停学?ウチらだってマリファナくらい吸ってたじゃないか」


同年、『サウス・キャロライナ/愛と追憶の彼方』(91)の演技でも高評価を受け、絶頂期だった気もします。

その極めつけが、92年の『ロレンツォのオイル/命の詩』でしょうか。

マッドなマックスのシリーズで有名な豪州のジョージ・ミラーが演出、難病副腎白質ジストロフィーを患う息子を救うため独自に解決策を探っていく夫婦を描いています。



そのほかの出演作に・・・
『ジェファソン・イン・パリ/若き大統領の恋』(95)、
男くっさい物語で窒息しそうになるタイミングでジェニファー・コネリーが出てきてホッとする笑『狼たちの街』(96)、
オリバー・ストーンの傑作『Uターン』(97)、

ジェームズ・コバーンと共演、強烈な演技対決が展開されるポール・シュレイダー監督作『白い刻印』(98)、


テレンス・マリックの『シン・レッド・ライン』(98)、
硬派なキャリアでは唯一「意外!」だった『ハルク』(2003)は、おそらく監督がアン・リーだったから出演したのでしょう、
『ホテル・ルワンダ』(2004)、『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』(2008)、
『L.A. ギャング ストーリー』(2013)、『ノア 約束の舟』(2014)、『エンド・オブ・ステイツ』(2019)などなど。

もう高齢ですから、最近は露出も控え気味。
しかしもういちどくらい、スコセッシの作品に出演してほしいですね。


以上で、列伝は終了です。
なにかの参考になった、、、かなぁ^^

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明日のコラムは・・・

『MEGAは自分のためのもの^^』
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令和版・海外俳優列伝(201)ニコラス・ケイジ(後)

2025-04-22 00:10:00 | コラム
ケイジさんの第二夜です^^

86年―コッポラによるタイムスリップ・ロマンス『ペギー・スーの結婚』でキャスリーン・ターナーの相手役を演じて好評を博す。

すでに30歳を過ぎていたキャスリーンが高校生を演じることに「……。」といった向きもありましたが嫌いじゃないです。

転機は翌年の87年、
コーエン兄弟の傑作コメディ『赤ちゃん泥棒』で「ひとは殺さない強盗」を軽快に演じて映画ファンの支持を集める。

大好き!



同年、ロマンチック・コメディ『月の輝く夜に』でシェールと共演。
オスカーを取ったシェールばかり言及される佳作ですが、ケイジの受けの演技あってこそでしょう。

『アパッチ』(90)、

カンヌのパルムドール受賞作、小森のおばちゃまは激怒していた(^^;)『ワイルド・アット・ハート』(90)、



「あっち側のひと(?)」と思われがちですが、
いっぽうで『あなたに降る夢』(94)のような、ハートフルな喜劇に出演したりと、とにかく目が離せないひとなのですよね。

チップが出せないから「宝くじに当たったら、そこから何割かを」とウェイトレス(ブリジッド・フォンダ)に約束した警官が、実際に当選しちゃって…という物語。


『死の接吻』(95)、

破滅的なアル中を演じオスカー主演賞に輝いた大傑作『リービング・ラスベガス』(95)、

ビートルズ・マニアのケミカル「スーパー」フリークFBIという盛り沢山のキャラクターを楽しそうに演じた『ザ・ロック』(96)、


長髪が似合っているのか似合ってないのか分からない『コン・エアー』(97)、


ジョン・ウーが演出、トラボルタと共演したアクションの佳作『フェイス/オフ』(97)、


デ・パルマの『スネーク・アイズ』(98)、非合法な映画制作現場(=ブルーフィルム)に焦点を当てた勇気あるサスペンス『8mm』(99)、

そして『救命士』(99)でスコセッシ組を初体験、
はっきりいって、映画の出来とキャリアが比例の関係にあったのはここまで!でしょうね。



『恋におちたシェイクスピア』(98)の直後だったからか、ジョン・マッデン監督への期待値が上がりに上がったために余計に失望したひとが多い『コレリ大尉のマンドリン』(2001)、
ジョン・ウーの演出もキレッキレとはいえなかった戦争モノ『ウインドトーカーズ』(2002)、

メタフィクションの雄、チャーリー・カウフマンの脚本がもはや異次元レベルの怪作『アダプテーション』(2002)、
オリバー・ストーンが9.11を描く『ワールド・トレード・センター』(2006)、

カルト映画の傑作をケイジさんの強い意志でリメイクし惨敗した『ウィッカーマン』(2006)、
『バッド・ルーテナント』(2009)もリメイクですし、扱う題材は自分好みではあるものの、ふたつとも感心出来ませんでした。

・・・という感じで「沢山の失敗」と「少しの成功」を繰り返すようになります。

『キック・アス』(2010)はゲスト出演みたいな感じですし、


それ以降の作品も「これぞ!」「なんで!?」がつづき、いつからか「このひとだから観る」という気持ちがなくなっていきました。

とはいえ嫌いというわけではありません、なんというか「放っておけない」感じがあって苦笑


『トカレフ』(2014)、『スノーデン』(2016)、

『マンディ 地獄のロード・ウォリアー』(2018)、


『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』(2021)、
『PIG/ピッグ』(2021)、『ザ・フラッシュ』(2023)・・・と、きっちり鑑賞した作品だけ書き出してみましたが、

最新作『ロングレッグス』(2024)に至るまで

「ヘンな映画にも出るけど、演技はいつだって本気」とだけはいっておきましょう!!!

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明日のコラムは・・・

『令和版・海外俳優列伝(202・最終回!!!!!)ニック・ノルティ』
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令和版・海外俳優列伝(201)ニコラス・ケイジ(前)

2025-04-21 00:34:51 | コラム
※「な行」の途中ですが、列伝も水曜日で終了です°。 。゚(゚´Д`゚)゚。

64年1月7日生まれ・61歳。
アメリカ出身。

ケイジさんについては語ることが多いので二夜連続でいきます。

けっしてハンサムではない。
ときとしてオーバーアクティング気味で、見ていて呆れることも多い。
稼ぎを超す金を使う浪費家でもあって、借金返済のためオファーを一切断らず「ヘンな映画」にもどんどん出演する。

さすがコッポラ・ファミリー、
ドンであるフランシスの最新作『メガロポリス』の日本公開(6月20日!!!)がやっと決まって一安心ですが、
甥にあたるのがケイジさんです。

これが、いちばん分かり易い。


父:オーガスト・コッポラ(作家)
父方の祖父:カーマイン・コッポラ(作曲家)
叔父:フランシス・フォード・コッポラ
叔母:タリア・シャイア(俳優)
いとこ:ソフィア・コッポラ




デビューのきっかけこそ「フランシスのコネ」だったのかもしれませんが、
多くの二世系有名人と同様、そのことを強調されることを嫌って「ケイジ」と名乗ったわけです。

2番目の妻はパトリシア・アークエット、3番目はリサ・マリー・プレスリー、
現在の妻は、31歳下の日本人俳優・芝田璃子。


キャリア構築における節操のなさは「もはやネタ化」しており、その最たるものが日本のパチンコCMです。

もうここまでくると清々しいです(^^;)



<経歴>

映画俳優デビュー作は82年の『初体験/リッジモント・ハイ』で、このころは「ニコラス・コッポラ」名義。

叔父の『ランブルフィッシュ』(83)や『コットンクラブ』(84)ののち、

ベトナム戦争をからめた奇妙な青春ドラマ『バーディ』(84)で「初めて」「俳優として」注目を受ける。


これ以降のキャリアは、あすにゆずります。。。


※なぜ、こんなふざけたシチュエーションで感動してしまうのだろうか。リンチの魔法とケイジさんの演技によるものなのか…。


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『令和版・海外俳優列伝(201)ニコラス・ケイジ(後)』
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手負いのジオング(^^;)

2025-04-20 00:10:00 | コラム
ジオングを見たシャアが「脚がついてないな」というと、整備兵が「あんなの飾りです。偉い人にはそれが分からんのですよ!」といってみせる。


プラモデル初心者×超不器用男が、これに倣っていえば・・・

「器用なひとにはそれが分からんのですよ!」となるか(^^;)

ガンプラとしては最高位にあたる「RG」(=リアルグレード)のジオングを組み立て始めて10日目、

※もうすぐ胸部と腰部を合体させられるところまで来た!


※見よ、スカートの下の精巧な創りを!リード線まで組み込まれている徹底ぶり^^


これだけ見れば分からんかもしれないけれど、

全体の60%くらいまで到達した現時点で、じつは3ヵ所も破損させている!!

致命傷とならなかったのは、接着剤使用により、「遠目」では問題ないように感じられるから。

だからアップにしないでね💦💦💦

最大の難関はこれからで、「伸び~~~る」腕の組み立てになる。

前回のリコザクに比べて(精度はともかく)組み立てのスピード、説明書の理解速度はアップしていると思うので、来月には完成させられるはず。

はずだが、すでに手負いのジオング。
器用なひとには分かるまいが、本ブログのシリーズ同様、けっして未完成で終わることがないように祈ってニッパーを握る日々なのであります。。。


※しかし新シリーズの『ジークアクス』、わけが分からないのに面白い。そういう意味では『ツインピークス』新章に似ているのかも^^

そしてまた米津さん!!




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映画系音楽系文学系あいうえお10選(51・最終回!!!!!)

2025-04-19 01:15:29 | コラム
唐突ですが・・・50回をやっと過ぎた本シリーズ、本日で最終回です。

というか「俳優列伝」も「しりとり」も今月中に「未完結ではありますが」「不本意ながら」最終回を迎えます。

gooブログ・サービス終了の告知に触れて、来月からの予定を大幅に変更しました。

膨大な過去ログは新しいアカウントに移行しません、
テキストそのものはすでにマイパソコンのフォルダに保存してありますし、これからも自分の文章は長大なものになるから、まぁいいかと。
来月1日より本サイトと新しいアカウント両方で同じ内容のものを更新し、いずれ完全にスライドしていこうかと。
そのほうが手間かからないし、新しく自分のブログに触れたひとも、過去ログの量を知ったら読むの萎えるかもしれんし(^^;)

というわけで最終回だから、「macky」の・・・

「M」から選択…「Mが印象的な作品、ひと」でいってみますぜ!!!!!


①映画『M』(1931)…フリッツ・ラング

トップ画像。
早過ぎた傑作、この時代に快楽殺人者を多角的に捉えていて驚く。


②音楽『M』(2000)…浜崎あゆみ

好き嫌いは置いておいて、一時代を築いたことを否定するものは居ないでしょう。



③小説『電人M』(60)…江戸川乱歩

自分が手に取った装丁はコレだけれど、


いまはこんな感じ・・・時代だぜぇ!



④映画『007』シリーズ(62~)…イアン・フレミング

イギリス情報局秘密情報部(MI6)の部長。

このキャラクターであれば、女性になっても黒人になっても「おおいに、あり。」なのでは??


⑤音楽『M八七』(2024)…米津玄師

『シン・ウルトラマン』(2022)テーマソング。
新ガンダムもそうだし、大御所の「これぞ!」という作品の主題歌に指名されがちな米津さん。

それでこのクオリティだもの、信頼されるのは分かります。。。



⑥漫画『M エム』(96)…桂正和

桂さんの一大特徴である「ちょうどよいエロさ」がいちばんよい形で出た作品、、、かも。



⑦音楽『M』(89)…プリンセス プリンセス

個人的には明るいナンバーより、こういう曲調のほうがあっていると思ってました。



⑧菓子『M&M's』(1941~)

カラフルなチョコのデザインは、いかにもアメリカらしい。

もちろんチョコそのものの味や質でいったら日本産のほうが美味ですが、たまに食べたくなるのよね。。。


⑨タレント『インリン・オブ・ジョイトイ』(95年前後)

M字開脚のひと。
大好きでした、あんまり過激なの載せるとアレなので、この程度のにしておきましょう(^^;)



⑩テレビ番組『M-1グランプリ』(2001~)…テレビ朝日

普段そこまで漫才を追いかけていないひとでも、この番組だけは観る向きは多いでしょう。

自分もそうです。

歴代王者で最高傑作の漫才を披露したのは、ブラックマヨネーズかな^^

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明日のコラムは・・・

『手負いのジオング(^^;)』
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