黄金週間の特別企画、2日目は「映画のなかで印象に残る、怒り」でいってみたい。
自分は、日常生活であんまり怒るほうではない。
馬鹿なヤツの馬鹿なおこないに触れて「馬鹿だなぁ」とは思うけれど、それは思うだけで、怒っているわけじゃないし。
常に怒っているひと―大島渚やテリー伊藤―は見ているぶんには面白い、でも疲れるんじゃないかって。
映画や格闘技と真剣に対峙しているから、出来や試合に怒ったりしないのか―と聞かれたことがあるが、そりゃあもちろん怒ることはある、ただそれは「しょっちゅう」ではない。
むしろ、稀なこと。
それより腹が立つのは、受け手に対してであったりする。
映画監督や映画俳優、ファイターに「敬意を表さない」もののいいかたであるとか。
金と時間を払っているのだから、なにをいってもいいという考えかたであるとか。
なーーーんにも学ばない、成長しようとしない「完全受動」の姿勢であるとか。
送り手が必死なら、こっちもその覚悟で臨まないと。
だから対人で怒鳴ることは珍しいものの、パソコンのモニターに向かって悪態をつくことは多いほう、、、かもしれない。
(1)奥崎謙三…『ゆきゆきて、神軍』(87)
存在そのものが、強烈なひとだった。
(2)ジャック・ニコルソン…『カッコーの巣の上で』(75・トップ画像)
患者が自死したというのに、いつもどおり振る舞うことを強制する婦長に怒り、彼女を殺そうとするマクマーフィー。
(3)三國連太郎…『復讐するは我にあり』(79)
死んだ緒形拳の骨を海に投げる父親の、どこにぶつけていいか分からない怒り。
(4)ピーター・フィンチ…『ネットワーク』(76)
「俺は怒っている、こんなの耐えられん!!」
(5)ほぼ全員…『アウトレイジ』(2010)
おはようの代わりに「バカヤロー」、おやすみの代わりに「コノヤロー」なので、どこまで本気で怒っているかは疑問だが・・・
最終章も、楽しみ!!
(6)三船敏郎…『天国と地獄』(63)
右腕(三橋達也)に裏切られた権藤さんの、失望と怒り。
(7)ロバート・デ・ニーロ…『ケープ・フィアー』(91)
彼の後半生は、復讐するためだけにある。
(8)HAL…『2001年宇宙の旅』(68)
HALを怒らせてはいけない、無表情だから、いつどんな風に怒るか分からないけれど。。。
(9)ジョー・ペシ…『カジノ』(95)
目の前で友人が「小」馬鹿にされた途端、スイッチが入り、万年筆で殺人未遂。
好きにはなれなくとも、仲良くしておいたほうがいいでしょう。
(10)ダニー・アイエロ…『ドゥ・ザ・ライト・シング』(89)
ラスト、イタリア系アメリカ人のピザ屋店長の怒りまで描いてみせたところに、この映画の深さがある。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『2年半ぶり? の帰省 + 4月コラムの目次』
自分は、日常生活であんまり怒るほうではない。
馬鹿なヤツの馬鹿なおこないに触れて「馬鹿だなぁ」とは思うけれど、それは思うだけで、怒っているわけじゃないし。
常に怒っているひと―大島渚やテリー伊藤―は見ているぶんには面白い、でも疲れるんじゃないかって。
映画や格闘技と真剣に対峙しているから、出来や試合に怒ったりしないのか―と聞かれたことがあるが、そりゃあもちろん怒ることはある、ただそれは「しょっちゅう」ではない。
むしろ、稀なこと。
それより腹が立つのは、受け手に対してであったりする。
映画監督や映画俳優、ファイターに「敬意を表さない」もののいいかたであるとか。
金と時間を払っているのだから、なにをいってもいいという考えかたであるとか。
なーーーんにも学ばない、成長しようとしない「完全受動」の姿勢であるとか。
送り手が必死なら、こっちもその覚悟で臨まないと。
だから対人で怒鳴ることは珍しいものの、パソコンのモニターに向かって悪態をつくことは多いほう、、、かもしれない。
(1)奥崎謙三…『ゆきゆきて、神軍』(87)
存在そのものが、強烈なひとだった。
(2)ジャック・ニコルソン…『カッコーの巣の上で』(75・トップ画像)
患者が自死したというのに、いつもどおり振る舞うことを強制する婦長に怒り、彼女を殺そうとするマクマーフィー。
(3)三國連太郎…『復讐するは我にあり』(79)
死んだ緒形拳の骨を海に投げる父親の、どこにぶつけていいか分からない怒り。
(4)ピーター・フィンチ…『ネットワーク』(76)
「俺は怒っている、こんなの耐えられん!!」
(5)ほぼ全員…『アウトレイジ』(2010)
おはようの代わりに「バカヤロー」、おやすみの代わりに「コノヤロー」なので、どこまで本気で怒っているかは疑問だが・・・
最終章も、楽しみ!!
(6)三船敏郎…『天国と地獄』(63)
右腕(三橋達也)に裏切られた権藤さんの、失望と怒り。
(7)ロバート・デ・ニーロ…『ケープ・フィアー』(91)
彼の後半生は、復讐するためだけにある。
(8)HAL…『2001年宇宙の旅』(68)
HALを怒らせてはいけない、無表情だから、いつどんな風に怒るか分からないけれど。。。
(9)ジョー・ペシ…『カジノ』(95)
目の前で友人が「小」馬鹿にされた途端、スイッチが入り、万年筆で殺人未遂。
好きにはなれなくとも、仲良くしておいたほうがいいでしょう。
(10)ダニー・アイエロ…『ドゥ・ザ・ライト・シング』(89)
ラスト、イタリア系アメリカ人のピザ屋店長の怒りまで描いてみせたところに、この映画の深さがある。
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明日のコラムは・・・
『2年半ぶり? の帰省 + 4月コラムの目次』