Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

傑作であろうことを信じてますが。。。

2024-02-29 00:10:00 | コラム
米オスカー賞が近づいてきましたが、
一昨年のウィル・スミスの一件において「協会側が喧嘩両成敗にしなかった」、、、というのを理由に去年から予想コラムをアップしないことに決めています。

今年も同様ね。

ゴジラの視覚効果賞やリリー(=『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』)の主演賞のゆくえを「まったく興味ない」とはいいません、

取ってほしいし。

ただ意固地で通してますからね(^^;) それでも取り上げません。

作品賞は「ほぼ当確」でしょうし。
とはいえ今年は珍しく、当確作品であるにも関わらず、日本人の多くは「その作品」に触れていません。

『オッペンハイマー』は、3月29日に公開。


日本上陸に尽力した関係者のみなさんには感謝しかありませんね、
アアダコウダ・ドウタラコウタラいえるのも、観てからなんだもの。

予告だけで判断するに、監督クリストファー・ノーランの覚悟が感じられるのでダメな作品ではなさそう。

もっといえば、傑作にちがいないであろう、、、そう信じています。


とくに若い映画ファンに支持を受けるノーラン。
自分は、それほど熱心なファンとはいえません。

『メメント』(2000)では、お! と思ったけれど、

『ダークナイト』(2008)や『インセプション』(2010)を観たときは「アクション、ひょっとして下手?」と感じたし。

作品そのものよりも、フィルム至上主義なところに感心。
そこはQTやスコセッシに通ずるところであるし。

いちばん乗れたのは、『インターステラー』(2014)かな。




映像どうこうではなく、物語の力強さがすべてを上回っていたところに感動。


初日初回、IMAXで臨みますが、それでもやはり、映像以上に物語そのものに期待してますよ。

頼むぞノーラン!!



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明日のコラムは・・・

『骨から鼻・目へのバトンタッチ( ;∀;) + 2024年02月コラムの目次』
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令和版・海外俳優列伝(123)ジャック・レモン

2024-02-28 00:10:00 | コラム
1925年2月8日生まれ・2001年6月27日死去、享年76歳。
アメリカ出身。

喜劇メインでキャリアを築いたジャック・レモンは、飄々とした佇まいが魅力のひと。
でありながら、いっぽうで哀愁も漂わせている。

いわゆる「大熱演のひと」ではないので「役者魂!」とか、そういう評価をされることはないけれど、その自然体は「大熱演のひと」よりも我々の日常にちかい、だからこそ映画ファンの支持を受けつづけたのではないかなと。

大親友ウォルター・マッソーが亡くなった翌年に、

あとを追うかのように死去した―このひともまた、いまこそ再評価すべき映画人なのではないか、、、そんな風に思います。


※「このところ、協会の批判をよく耳にします。その意見の多くは、正しいのかもしれません。でもわたしは、この受賞をこころの底から喜んでいます」



<経歴>

ハーヴァード大学卒業のインテリ。
専攻は、化学と薬学。

ラジオドラマの端役、やがてテレビドラマ出演ののち54年の『有名になる方法教えます』で映画俳優デビューを果たす。
その翌年の『ミスタア・ロバーツ』(55)で早くもオスカー助演賞受賞なのだから、順調に過ぎるキャリアともいえます^^

映画はジョン・フォードにしては珍しいコメディで、主演はヘンリー・フォンダ、
レモンは輸送艦の乗組員役でした。

59年、『お熱いのがお好き』で初めてビリー・ワイルダーと組む。
レモンらの女装をソフトに見せるため、敢えてモノクロームにしたというアイデアも功を奏したのでしょう、大成功をおさめレモンも人気者に。


再びワイルダー監督作に主演した『アパートの鍵貸します』(60)は、オスカー作品賞に輝く。

哀愁のイメージは、この映画によるところが大きい気がしますね^^



いっぽうでアル中で苦しむひとびとを描く『酒とバラの日々』(62)などにも出演し、芸達者ぶりを披露。

『あなただけ今晩は』(63)、『女房の殺し方教えます』(64)、『グレート・レース』(65)、
マッソーと初共演した『恋人よ帰れ!わが胸に』(66)、
『おかしな二人』(68)、
監督業に初挑戦した『コッチおじさん』(71)などなど、
日本における興行は必ずしも成功したわけではないものの、話題作への出演・関与がつづきます。

なんでしょう、日本の芸能界で強引にたとえれば「一時期の、井上順」みたいな感じがするのですよね個人的には。
作品の出来はともかく、このひとはいつも面白い!みたいな。


73年、『セイヴ・ザ・タイガー』でオスカー主演賞受賞。
上に挙げたスピーチ動画はそのときのものですが、レモンは服飾工場の社長を好演、、、しているにも関わらず、これって日本の劇場では未公開なんですよね。
ひどいぜ!!
(自分はWOWOWで鑑賞)

以降も・・・
『フロント・ページ』(74)、『エアポート'77/バミューダからの脱出』(77)、

いま観ても学ぶべきことが多い社会派サスペンス『チャイナ・シンドローム』(79)、


『ミッシング』(82)、『晩秋』(89)、

純粋に国の不正を追究していく主人公ギャリソンに「あんた、ナイーブだな」という台詞を浴びせるところが印象的な『JFK』(91)、


アル・パチーノらと演技対決を繰り広げる『摩天楼を夢みて』(92)、
『ショート・カッツ』(93)、『ハムレット』(96)、『おかしな二人2』(98)。

しかし2001年6月27日、ガンの合併症により死去。
享年76歳、映画の遺作は2000年の『バガー・ヴァンスの伝説』でした。


例えば映画ファンであればあるほど、ビリー・ワイルダーの映画はワイルダーの巧さについて語りがちなんですけど、
それはヒッチコックにもフェリーニもいえるかな、
わたしたちはもう少し、主演者―ジェームズ・スチュアートとか、マストロヤンニとか、レモンとか―のたしかな演技を評価するべきなのかもしれません。。。


次回の列伝は、ジャレッド・レトーさんから。

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令和版・海外俳優列伝(122)ジャック・ブラック

2024-02-27 00:10:00 | コラム
69年8月28日生まれ・54歳。
アメリカ出身。

脳科学者の茂木健一郎さんが「日本のお笑いに未来はない」とかなんとか、いろいろうるさいですけど笑、
このひとが比較対象として出しているアメリカンなお笑いがそれほど優れているのかというと、そうとも思えないのですよね。

コメディ映画というものに限定していえば、そりゃたしかに日本産のでこころの底から笑えるのは数えるしかないですけれど。。。

そんな話からジャック・ブラックについて記そうかとも思ったのですが、じつはこのひと、お笑いのひとではありません。
サタデーナイトライブで人気を得て、そこから俳優になったわけではない。

ミュージシャン出身ですからね―しかしトップ画像は、オーソン・ウェルズみたいです(^^;)(^^;)


※とってもニコニコできる映画…みんなの個性が際立っていて素晴らしいです、ドラムの子は交通事故で亡くなったんだよね、合掌



<経歴>

UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)中退。
在学中にティム・ロビンスの劇団「アクターズ・ギャング」に参加しています。

90年代前半に、バンド「テネイシャスD」を結成し人気を博す。

同じころに『ボブ★ロバーツ/陰謀が生んだ英雄』(92)で、映画俳優デビューを果たす。
ティム・ロビンスの初監督作でもあります。

『デモリションマン』(93)や『ウォーターワールド』(95)、『デッドマン・ウォーキング』(95)、『ケーブル・ガイ』(96)、『ザ・ファン』(96)、『マーズ・アタック!』(96)、『ジャッカル』(97)などで端役を演じ、
再びロビンスの監督作『クレイドル・ウィル・ロック』(99)に顔を出したのちの2000年、『ハイ・フィデリティ』の音楽オタク役でポップカルチャーファンの注目を受ける。


2001年―ファレリー兄弟の大傑作、『愛しのローズマリー』でグウィネス・パルトローと共演。

「大巨漢」で醜いヒロインが彼にだけ絶世の美女に見える・・・そんなコメディ。
というのは前振りに過ぎず、じつはルッキズムに関する深い考察が展開される必見作です。



音楽への造詣の深さを示す『スクール・オブ・ロック』(2003)、
『キング・コング』(2005)、『ナチョ・リブレ 覆面の神様』(2006)、

バカバカしいけれど、確実に映画ファンのこころを捉える『僕らのミライへ逆回転』(2008)、


『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』(2008)、『バッド・ブロマンス』(2015)、
近作でも『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』(2017)などの好演、


『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』(2023)ではクッパの声を担当し、このひとを嫌いな映画ファンなんて居ないのではないか、、、と思います^^

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『令和版・海外俳優列伝(123)ジャック・レモン』
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令和版・海外俳優列伝(121)ジャック・パランス

2024-02-26 00:10:00 | コラム
1919年2月18日生まれ・2006年11月10日死去、享年87歳。
アメリカ出身。

戦時下の負傷により、顔面の整形手術を受ける―その、異様な雰囲気を湛える個性が50年代ハリウッドに重宝されることに・・・世の中、分からんものです。

パランスといえば、やはりオスカーのこのパフォーマンス。
ジジイだからってなめんなよ、片手腕立て伏せだって出来るぜ! と。

壇上に上がりながら腕時計をセットし直しているので、もう、やってやる!と決めていたのでしょうね^^



<経歴>

スタンフォード大学卒。

プロボクサー、第二次大戦の従軍ののち50年に映画界へ。

『暗黒の恐怖』(50)、初めて注目を受けた『突然の恐怖』(52)を経た53年、『シェーン』で世界中の映画ファンに注目される。

黒いグローブが特徴的な、殺し屋ウィルスンの役でした。



『攻撃』(56)、
意外なのがゴダールの『軽蔑』(63)にも出演しているところ。



『プロフェッショナル』(66)や『ゲバラ!』(69)など60年代まではコンスタントに映画出演をつづけていたものの、
70年代に入ると「やや」不調に。

フィルモグラフィが途絶えることはなかったものの、テレビ映画やB級映画への出演がつづき、それらほとんどが日本未公開なのでした。

87年、日本でもミニシアターで大人気を博した『バグダッド・カフェ』で唐突な?復活を遂げる。


「老いてなお、お盛ん」みたいなキャラクターが「十八番」のようになり・・・

『ヤングガン』(88)、
ジャック・ニコルソンと共演した『バットマン』(89)、


『デッドフォール』(89)、

そして『シティ・スリッカーズ』(91)でオスカー助演賞を受賞する。
じつに味わい深いコメディで、老カウボーイを好演。オスカーも納得です(上に貼ったスピーチ動画は、そのときのもの)


その後もテレビ映画などで健在ぶりをアピールしますが、
2006年の11月10日、自宅で老衰のため死去。

享年87歳、
映画の遺作となると『シティ・スリッカーズ2/黄金伝説を追え』(94)になるのでしょうか。

かっけーおじさん、憧れますなぁ。。。

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『令和版・海外俳優列伝(122)ジャック・ブラック』
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paperless

2024-02-25 00:10:00 | コラム
家賃と携帯電話、スカパー!とAmazonprimeの料金は口座引き落とし、

けれども、

ガス・電気・水道、市民税は払込票によるコンビニ支払い。

というのも、フリーランスゆえ収入のタイミングが「まちまち」であるため引き落とし出来ないケースがあって、

「自分の意思ではなく」「向こう側」から引き落としを拒否され(^^;)(^^;) 払込票になっていると。


そんななか先日、東京ガスから「検針票のペーパーレス化、それにともなう払込票の有料化」というメールが届く。

検針票のペーパーレス化は、時代的にそりゃそうだろうと納得。

受験の合・不合格の発表もウェブなんだもの、
給料明細書だってそうだし、
映画のチケットだってスマホを使用したQRに変わりつつある。

払込票の有料化も、まぁ仕方ないことでしょう。
拒否されつづけている身としては苦笑せざるを得ないが、自分のせいだもんね、数百円のことであるし甘んじて受け入れようと思う50歳なのでした^^


※本コラムで何度も記していることだが、
「紙が売れない」「紙を使わない」この時代に、最も影響を受けているであろう業界は新聞でしょう。

こちら、新聞記者を描いた映画の・・・

最終原稿→発表までの、

20世紀バージョン


と、21世紀バージョンです。



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