Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

すべてはNになる

2018-01-31 00:10:00 | コラム
自分の好きな芸人・有吉弘行が、「もうちょっと歳を取ってから広めてほしかった。広まるの、早過ぎるよ」と残念がったエピソードがある。



太田プロの後輩、アルコ&ピースの平子(写真左)が楽屋泥棒の被害に遭った。

盗られた財布には、4万円。
妻と子どもをディズニーランドに連れていくための金だった。

テンションの「おそろしく」低い状態で、有吉ラジオ『SUNDAY NIGHT DREAMER』のアシスタントを務める平子。

有吉は通常の財布とはべつに、「なにかあったときのために」と大量の小銭を持ち歩いていた。

小銭入れに収まる量ではなく、本人がいうところの「募金レベル」の小銭。

数えると7000円ちかくあったそれを、放送中に「あげるよ」と平子に差し出した(ぶちまけた)のである。


放送終了後、平子は「募金」を返すべく有吉のもとをたずねると、

「いいよ、やらせになっちゃうから、もらっときなよ」


そして後日、有吉は数万円分の商品券を平子に渡し、

「これ換金して、ディズニーランド行ってきなよ」といったそうである。


現金ではないところに感心した話だが、これは12年10月の出来事。

それがいまになって、ちょっと意外な形で注目を集めて「しまっている」。


先日、太田プロのトップリード・新妻(写真右)が住居侵入・窃盗未遂の現行犯で逮捕された。


ネットニュースのコメント欄には「誰?」が溢れかえっているが、
有吉ラジオの熱心なリスナー、それからAKB好き(関連番組のMCを多数務めていた)には知られた存在である。

ここまで記せば、みなまでいわなくても分かるでしょう。


住居侵入であることから、常習性が疑われる。

と、いうことは・・・ってわけ。

さらにいえばAKB周辺でも(彼女たちの)私物が紛失しており、これも新妻なのでは? と疑われてしまっている。

実際にはそうでなかったとしても、「すべてはNになる」のはしかたがない事態でしょう。


有吉「ひとの家には入ったらしいから、なかなか厳しいよね。何もなくても(署から)出てきたら説教。何かあったらもう会うこともないかな」

有吉ラジオのヘビーリスナー「犯罪者予備軍を多く抱える地下ラジオから、ガチの犯罪者を輩出してしまいました。
犯行を認め、それも常習犯だそうで。
有吉さんは見抜いていましたね。
「お前はパーケンのにおいがする」と。
昨年のサンドリでの活躍は目を見張るものがありました。総選挙の結果にも現れています。
サンドリの門は閉ざされました。再び門が開くときはくるのでしょうか」

自分のFacebookの投稿「あえていえば、車の当て逃げやクスリや不倫のほうがよかった。
住居侵入・窃盗となると、妙にリアルで目も当てられない。
お子さん、まだ1歳くらいじゃなかったか。
先輩の有吉ちゃんに泣いて土下座すれば、経済的援助を惜しまなかったと思うよ、有吉ラジオの創成期を支えたコンビなんだもの」


釈放後、太田プロはクビになるでしょう。

そのまま引退するのだろうか。

心配なのは、相方の和賀のこれから。

そして残念なのは、これにより、過去放送をこころの底から楽しめなくなってしまった、、、ということなんだ―。


※原作は読んだが、アニメーション版・ドラマ版とも未見。
こんな内容のコラムなので、「すべてが」ではなく「すべては」にしてみました。



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GOOD-BYE青春

2018-01-30 01:53:59 | コラム
44歳を目前にして、とうとうAVの処分を始めた。

べつに、断捨離というわけじゃあない。
ことばとして好きになれないので、それとは無縁に生きていきたいし。

ただ、映画のブルーレイや音楽CDは「真に必要なもの」しか残していなかったのに、AVだけは捨てるに捨てられず、500枚くらいに膨れ上がってしまったのだよね。

実用性はゼロにちかい、けどパッケージが素晴らしいから残す、、、みたいな。

ハニーはそうした嗜好に理解のあるひとで、それに甘え、今までそのままにしていた。

でも、パッケージさえ開けないのであれば残していても意味がない。

女優Aを好いているマニアが、熱心に過去作を探しているかもしれないし、彼らのためにも? 売ろうじゃないかと。

そう決めてから1ヶ月間、吟味に吟味を重ね、30枚だけを残し、残り470枚を売ってしまった。

そんな30枚のうち、即決で残したのがトップ画像の9枚である。
実用度100、パッケージも素晴らしく、売れるわけないじゃん! と思った自分の宝物。

やや古いけどね、
つまり自分が真の意味でAVにハマっていたのは、5~8年くらい前だということ。


さて470枚のAVを売って、いくらになったか。

約25000円。

1枚50~100円ということだね。

まぁ、そのくらいだろうとは思っていた。

新品は1枚2000~4000円くらいだが、ユーザーは限られているし、次から次へと新人さんがデビューする世界だから。


グッバイ、青春。

一般的にはおっさんと呼ばれる年代ではあるが、なんかやっと、大人になれた気がしたよ笑




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初体験 リッジモント・ハイ(253)

2018-01-29 01:32:30 | コラム
趣味と呼べる最初のものは、切手収集だったと思う。

なぜか学校で切手ブームが起こり、自分もその流れに乗ったと。

知識はさほど有しておらず、収集を始めて3ヶ月が経つころも、1日目で知る有名な切手『月に雁』『見返り美人』くらいしかソラでいうことは出来なかった。




町の郵便局に行けば、昔の記念切手が手に入る―そんな「まちがいだらけの」認識だったからね、
額面通りで手に入れられれば、収集家だって苦労しないだろうよ。

というか、苦労なく手に入るとなれば、収集家なんて居なくなってしまうかもしれない。


ともあれ。
知的欲求が刺激されなかったということは、ほんとうは切手に興味がなかったのだろう。
クラスメイトが騒いでいるから、とりあえず・・・みたいな。

少しでも興味があれば、どんどん知ろうとするはずだもの。


後年、日本郵政が「遊びの余裕」を見せ始めたあたりから、やっとこさ、ほんとうの意味で切手に興味を持っていくようになった。

ほら、ガンダム切手とか発売したからね。




話を戻して。
そんなガキだったので、興味は切手ではない方向に向いていく。
それが、切手収集家の会報誌に載っていた「友達になりませんか」の『文通相手募集』コーナーだった。


「ごくわずか」ではあるものの、投稿者には女子も居た。

しかし。
トシゴロというには若過ぎた自分は、敢えて同年代の同性を選んだ―ということは、よく覚えている。


文通相手は、同年代の男子、趣味は切手収集、彼は北陸に住んでいる。
覚えていることといえば、これだけなんじゃないか。

文通の内容は、忘れてしまった。

たぶん・・・というか、絶対、切手のことがメインだったはずで。

ただ「なんとなく、こうだった気が」しているのは、切手好きによる文通なので、封筒を彩る? 切手が、なかなかに凝っていたと。

1円切手を60枚、表と裏に貼りつける―そんなひとも居たらしいが、そこまでではないものの、自分の気に入りの記念切手を貼ったりしていた、、、ん、じゃ、ないかな。

半分は予想だが、たぶん正解。

じゃあなんだよ、けっこう楽しんでいたんじゃないかって?

そう思うんだよ、回想してみれば。

ただ当時はそれほどハマらず、3~4回のやりとりで最初の文通相手とは破局・笑、
すぐにパートナーを見つけたが、それも長つづきはしなかった。


やがて切手と文通への興味は薄れ、ふと気づいたら映画に夢中になっていた。

流れに乗って・・・というものではなかったので、知的好奇心がびんびんだったのはガキでも分かったよ。


切手収集を頑張ったころが「つまらなかった」わけではないけれど!

収集そのものに「そこまでハマらなかったからこそ」文通が出来た、と結ぶことも出来るので、まぁよい経験だったのかな。


おわり。


※ウェブでのやりとりは、金さえ払えばコンピューターが勝手に送受信してくれるが、手紙の場合は郵便屋さんが不可欠。

このひとたちは、もっと高収入でもいいと思うな、誰も文句いわないよ。

彼らに敬意を表して、『ポストマン・ブルース』(97)の予告編を。



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初体験 リッジモント・ハイ(252)

2018-01-28 08:03:58 | コラム
ウェブ上で、映画情報を交換し合ったり、好きな映画について語り合ったり出来る友人が複数居る。

ネット社会の現代であれば、そうした友人が居るほうが「ふつう」なんだと思う。


会ったことのないものとの交流。
会うこともあるだろうけれども、会って話すことを前提としていない付き合い。

20世紀的にいえば、それは文通。

べつに、死語ではないが!!


自分もガキのころ、文通をしていた。

ただ、どのひととも長つづきしなかった。

当時から「書くこと」が大好きだったのに、なぜだろう。


そりゃあ単純に、相性の問題でしょう。

相手が居ることだから、好きなことを書きっぱなしというわけにはいかない。
いや一通目はそれでいいかもしれないが、二通目は、それに対する反応を受けての内容になるわけで、たぶん、このあたりでうまくいかなかったのではないか。


というわけで。
じつは、あんまり覚えていないのだが・・・
今回の初体験テーマは、「生まれて初めての文通」でいってみたい。


文通の物語―として真っ先に想起するのは、やはり宮本輝の『錦繍』でしょう。

14通の手紙だけで構成される、技ありの小説。


書く・送る・読むという流れをくむため、これを上手に表現出来るのは、やっぱり小説だろうか。


映画でよく見られるのは、囚人と家族あるいは恋人との交流とか。

きしむベッドに寝転び、同じ手紙を繰り返し読む主人公―同じような構図を、ハリウッド映画はいっぱい撮ってきた。


人気のある文通の映画は、たとえば韓国の『イルマーレ』(2000・トップ画像)。
手紙のやりとりをつづける男女は、やがて「ふたりの時間軸」がずれていることに気づき、、、というファンタジー。

米製のリメイクもあるが、これははっきりとオリジナルのほうが優れていた。


クレイアニメーションゆえ、観るひとしか観ないだろうが、そのクオリティの高さとストーリーテリングの巧さに驚いたのが『メアリー&マックス』(2008)。



個人的に推している地下アイドル、仮面女子の川村虹花が主演した『万葉の結び』(2017)。

彼女らの演技は、お世辞にも・・・だが、物語は割と? きちんとしている。




さて自分が生まれて初めて文通をしたのは、たしか小学校4年生のころだったと記憶している―。

つづく。

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まちぶせ

2018-01-27 00:10:00 | コラム
「まちぶせ」っていうと、昔なら告白、でも現代ならストーキングになってしまうのか。

世知辛いが、実際に事件が起こることも多いし、
たとえ告白だったとしても、とくに女子は「まちぶせ」を歓迎しなくなった、、、のかもしれない。


自分?

したこと、ありますよ。

必ずこの場所を通る子だから、偶然を装って、自分もそこを通る―みたいな。

されたことは、なかった。
そう過去形。

先日―。

とある取材を終え、最寄りの松屋でカルビ定食を喰い、チャリ置き場に向かうと・・・

自分の愛車のそばで、うつむいている女子Aが居た。

さっき取材した子である。


近づくと、彼女は少しだけ笑った。

「あれ、A子さんも自転車?」
「・・・いえ」
「・・・?」
「先ほどは、生意気な答えかたをしてしまい、ごめんなさい」
「(笑う)そんなこというために、自分を待っていたの?」
「牧野さん、朗らかでいつもニコニコしているのに、あのとき、表情が曇ったから―」
「(苦笑)読まれたか。顔に出易いんだよね、自分」
「あの、ああいうところまで、文章で表現されちゃうんですよね」
「なるほど、そこを気にしていたか」
「いえ、ほんとうに謝罪する気持ちも強いんですけど、、、」
「謝罪は必要ないし、原稿にも、そういう部分は出ないよ。でも、自分のブログでは取り上げるかも」
「えっ」
「もちろん、A子さんと分からんようにね。ネタとしてだよ、ネタとして」
「・・・よかった」
「そんなのいちいち原稿にしてたら、仕事なくなっちゃうし」
「そうなんですか」

「―でも謝罪というのは、男としてはガッカリかもね」
「・・・」
「好きです、みたいな告白だったら、原稿に書いたかも」
「(作り笑い)」


古い人間なんだろうな自分は、、、と思った笑


※トップ画像は、ラストに「まちぶせ」が控えている映画『インファナル・アフェア』(2002)。
動画の曲は、もちろんこれでしょう。



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