米国では銃による犯罪がなくならない―という大きな社会問題があるっていうのに、銃を構える姿が美しい映画10傑、、、なんていうランキングを展開するのはいかにも悪趣味なのだろう。
映画小僧としては、映画はエロスとバイオレンスだから・・・と胸を張っていいたいところではあるが、
たとえば少し前のネットニュースで、「ハリウッド映画からセックス描写が消えた理由」というのが配信されていた。
シネコン主流ゆえ、描写の「ある」「なし」で、思いっきり動員に差がついてしまうらしいのである。
ゆえに大手はセックス描写に尻込みするようになったと。
・・・思考停止・・・
意固地になって「そんな馬鹿な!」といいたいが、実際に数字を見せられると反論出来ない。
そのニュースのコメント欄に「誰かのハダカが見たいからって、劇場になんか行かないよ」なんていうのがあったが、それには反論出来るけれどね。
馬鹿いってんじゃねーよ! って。
映画とハダカの歴史を勉強してからコメントしろってんだ。
何度もいっているが、昔の「ターザン系?」映画の劇場を埋め尽くしたのは女子だったんだよ。内容的には男子向けに創られていたにも関わらず、上半身裸のマッチョな男優を見たくて、女子は金を払ったんだ。
今井美樹や田中美佐子が脱いでいるっていうだけで、いつでもレンタル回転率が好調な映画がある。
『ヘルタースケルター』(2012)だって、エリカ嬢が脱いでいなかったとしたら、興行成績は大きく落ちたはずである。
そういうものなんだよ。
というわけで、銃の話。
時代劇の日本刀と同じようなもの―といえないのは、米国では「ある条件を満たせば」手に入れることが容易だからだろう。
日本刀は既にファンタジーみたいなところがあって、ゆえにユマ・サーマンが「あんなに」ほしがっても問題にはならない。
「ひとごろしの道具を作って、すぐに釈放されやがった」―みたいな台詞があったのは、『眠らない街 新宿鮫』(93)だった。
だが現実問題は別として、銃を格好いいと捉える感覚、自分にはある。
間違いなく、ある。
それを「男子一般の性質」と断言しちゃっていいかは分からないけれど、多くの男子がそう感じているのは確かなことだと思う。
そんな自分が「銃を構える姿が美しい映画10傑」を選出すると、以下のようなリストが出来上がる。
そう、圧倒的に女子が多いのである。
(1)『マーニー』(64…トップ画像)
ヒッチコックの映画としては成功作とはいえないが、とにかくティッピ・ヘドレンの佇まいが美しい。
ちなみにティッピはヒッチに見出され、スターとなり、そうして、ヒッチにキャリアを潰された悲運の女優。
ヒッチとの「強制的な」交際を拒否したためだが、ヒッチ死後、「たしかにあのひとによって、わたしのキャリアは壊された。しかし、わたしの人生を壊したわけではないから」と発言している。
いい女じゃないかっ!
(2)『ソナチネ』(93)
自死を真似るシーン。
あのキャラクター、冒頭から死にたがっていたんだよね。
(3)『BULLET BALLET』(99)
銃が欲しくて、思わず自作しちゃう主人公。
(4)『グロリア』(80)
ジーナ・ローランズに尽きる。
(5)『アンタッチャブル』(87)
ケビン・コスナーではなく、ショーン・コネリーでもなく、アンディ・ガルシア。
あ、もちろん好きなキャラクターとかではなく、銃の構えかたの話。
この動画の最後のシーン。
(6)『ニキータ』(90)
プレゼントが銃だった、、、って、どうよ?
(7)『テルマ&ルイーズ』(91)
セクハラドライバーに、きつ~~い一発、どころか二発三発と。
(8)『トカレフ』(94)
自販機の下にトカレフ―という展開、公開当時は「ちょっと」リアリティがあった。
(9)『クイック&デッド』(95)
シャロン・ストーン、なかなか似合っていると思う。
(10)『キック・アス』(2010)
クロエ・グレース・モレッツ!
銃を持つには若過ぎるが、ジュリエット・ルイスやクリスティーナ・リッチを「発見」したときと同じ感動を抱いたので、10位に選出。
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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』
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明日のコラムは・・・
『GW特別企画(6)ドアー、ズ? + 4月コラムの目次』
映画小僧としては、映画はエロスとバイオレンスだから・・・と胸を張っていいたいところではあるが、
たとえば少し前のネットニュースで、「ハリウッド映画からセックス描写が消えた理由」というのが配信されていた。
シネコン主流ゆえ、描写の「ある」「なし」で、思いっきり動員に差がついてしまうらしいのである。
ゆえに大手はセックス描写に尻込みするようになったと。
・・・思考停止・・・
意固地になって「そんな馬鹿な!」といいたいが、実際に数字を見せられると反論出来ない。
そのニュースのコメント欄に「誰かのハダカが見たいからって、劇場になんか行かないよ」なんていうのがあったが、それには反論出来るけれどね。
馬鹿いってんじゃねーよ! って。
映画とハダカの歴史を勉強してからコメントしろってんだ。
何度もいっているが、昔の「ターザン系?」映画の劇場を埋め尽くしたのは女子だったんだよ。内容的には男子向けに創られていたにも関わらず、上半身裸のマッチョな男優を見たくて、女子は金を払ったんだ。
今井美樹や田中美佐子が脱いでいるっていうだけで、いつでもレンタル回転率が好調な映画がある。
『ヘルタースケルター』(2012)だって、エリカ嬢が脱いでいなかったとしたら、興行成績は大きく落ちたはずである。
そういうものなんだよ。
というわけで、銃の話。
時代劇の日本刀と同じようなもの―といえないのは、米国では「ある条件を満たせば」手に入れることが容易だからだろう。
日本刀は既にファンタジーみたいなところがあって、ゆえにユマ・サーマンが「あんなに」ほしがっても問題にはならない。
「ひとごろしの道具を作って、すぐに釈放されやがった」―みたいな台詞があったのは、『眠らない街 新宿鮫』(93)だった。
だが現実問題は別として、銃を格好いいと捉える感覚、自分にはある。
間違いなく、ある。
それを「男子一般の性質」と断言しちゃっていいかは分からないけれど、多くの男子がそう感じているのは確かなことだと思う。
そんな自分が「銃を構える姿が美しい映画10傑」を選出すると、以下のようなリストが出来上がる。
そう、圧倒的に女子が多いのである。
(1)『マーニー』(64…トップ画像)
ヒッチコックの映画としては成功作とはいえないが、とにかくティッピ・ヘドレンの佇まいが美しい。
ちなみにティッピはヒッチに見出され、スターとなり、そうして、ヒッチにキャリアを潰された悲運の女優。
ヒッチとの「強制的な」交際を拒否したためだが、ヒッチ死後、「たしかにあのひとによって、わたしのキャリアは壊された。しかし、わたしの人生を壊したわけではないから」と発言している。
いい女じゃないかっ!
(2)『ソナチネ』(93)
自死を真似るシーン。
あのキャラクター、冒頭から死にたがっていたんだよね。
(3)『BULLET BALLET』(99)
銃が欲しくて、思わず自作しちゃう主人公。
(4)『グロリア』(80)
ジーナ・ローランズに尽きる。
(5)『アンタッチャブル』(87)
ケビン・コスナーではなく、ショーン・コネリーでもなく、アンディ・ガルシア。
あ、もちろん好きなキャラクターとかではなく、銃の構えかたの話。
この動画の最後のシーン。
(6)『ニキータ』(90)
プレゼントが銃だった、、、って、どうよ?
(7)『テルマ&ルイーズ』(91)
セクハラドライバーに、きつ~~い一発、どころか二発三発と。
(8)『トカレフ』(94)
自販機の下にトカレフ―という展開、公開当時は「ちょっと」リアリティがあった。
(9)『クイック&デッド』(95)
シャロン・ストーン、なかなか似合っていると思う。
(10)『キック・アス』(2010)
クロエ・グレース・モレッツ!
銃を持つには若過ぎるが、ジュリエット・ルイスやクリスティーナ・リッチを「発見」したときと同じ感動を抱いたので、10位に選出。
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