「姉さん、事件です!」は、『HOTEL』の高嶋政伸で、
♪ 妹よ ふすま一枚隔てて ♪、は、かぐや姫の代表曲。
当たり前のことなのだが、上か下かで、これほどイメージが変わるのかと。
これはたぶん、兄と弟の差異よりも大きい感じがするのだよね。
自分には3つ上の姉が居る。
ひじょうに優秀なひとで、弟はたいへん苦労した。
なんでかって、まぁそういう親ではなかったし、近所にも露骨にそういうことをいうひとは居なかったのだが、なんだか比較されているような気がしてね。
だから無理をして、姉と同じ高校に入学した。
その高校、当時は「そこそこの学力」だったはずなのだが、敢えていうが、いまは「けっこうバカ」になったらしい。
ちょっと笑えて、ちょっと哀しい。
なんの話だ?
ともあれ。
仲がいいにしろそうでないにしろ、兄弟姉妹が居るって羨ましいよ・・・と、ひとりっこの友人はいう。
昔は「そうかね~?」と思ったが、いまは「でしょう~?」と返すことが出来る―くらいには、姉と良好な関係が築けているんじゃないかな。
以下、自分のなかで印象に残る「映画のなかの、姉あるいは妹」の10傑。
(1)『悪魔のシスター』(73)
シャム双生児の姉妹の肉体が切り離され、それぞれべつの人生を歩んでいくが、姉のほうは早くに死んでしまう。
姉は妹の意識下に入り込み、殺人を犯すのであった・・・。
キワモノ臭が濃厚だが、デ・パルマのキャリアで「頂点ちかく」に達している大傑作。
(2)『ホテル・ニューハンプシャー』(84…トップ画像)
姉と弟の近親相姦を、さらりと、しかもユーモラスに描いてみせた。
女子であれば「弟がロブ・ロウなら…」、
男子であれば「姉がジョディなら…」、
・・・と、一線を越えるかもしれないよね~。
(3)『悪人』(2010)
妹は彼氏とラブラブ、姉(深津絵里)は諦念に支配され、ひとりで生きていくと決めていたが・・・。
彼女がひとり、ケーキを食べるシーンにグッときたひとは多いことだろう。
(4)『トト・ザ・ヒーロー』(91)
理想の恋人が「姉のようなひと」であったことから、いつまでも姉への幻想を抱いてしまう主人公のおかしみ。
まぁ、気持ちは分かります。
(5)『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』(2001)
精神が「やや」不安定で、リストカットを繰り返す姉(グウィネス・パルトロー)に、弟(ルーク・ウィルソン)をはじめとするテネンバウムズ一家は、腫れ物に触るような態度しか取れない。
ギスギス感のあるパルトローが、初めて魅力的に思えた作品。
(6)『プリティ・リーグ』(92)
姉妹が、野球という同じスポーツで競い合う。
女子野球と姉妹の物語をからめ、良質な出来だと思う。
※マドンナのなかでも、3番目くらいに好きな主題歌
(7)『フェイス/オフ』(97)
同僚が殺されたり、顔を交換したり、また戻したり・・・と、てんこ盛りな展開があって、その最後。
犯罪者一味に育てられ、孤児となってしまった男の子を、主人公一家は引き取る。
キレイで格好よく、頼りになる姉が居て、この子は幸福だ。
(8)『アイス・ストーム』(97)
兄は感電死、妹は若くしてビッチに。
静かに崩れゆく家庭を描いた傑作。
クリスティーナ・リッチの演技に震えた。
(9)『夏至』(2000)
ベトナムの田舎町で生きる三姉妹の日常を、映像美で切り取っていく。
映像が心地良過ぎて、劇場でほんとうに寝てしまったよ。
(10)『妹』(74)
当時の秋吉久美子が妹ってそりゃ、兄(林隆三)は心配で心配でしょうがないことだろう。
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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
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明日のコラムは・・・
『WAKU WAKUさせて + 4月コラムの目次』
♪ 妹よ ふすま一枚隔てて ♪、は、かぐや姫の代表曲。
当たり前のことなのだが、上か下かで、これほどイメージが変わるのかと。
これはたぶん、兄と弟の差異よりも大きい感じがするのだよね。
自分には3つ上の姉が居る。
ひじょうに優秀なひとで、弟はたいへん苦労した。
なんでかって、まぁそういう親ではなかったし、近所にも露骨にそういうことをいうひとは居なかったのだが、なんだか比較されているような気がしてね。
だから無理をして、姉と同じ高校に入学した。
その高校、当時は「そこそこの学力」だったはずなのだが、敢えていうが、いまは「けっこうバカ」になったらしい。
ちょっと笑えて、ちょっと哀しい。
なんの話だ?
ともあれ。
仲がいいにしろそうでないにしろ、兄弟姉妹が居るって羨ましいよ・・・と、ひとりっこの友人はいう。
昔は「そうかね~?」と思ったが、いまは「でしょう~?」と返すことが出来る―くらいには、姉と良好な関係が築けているんじゃないかな。
以下、自分のなかで印象に残る「映画のなかの、姉あるいは妹」の10傑。
(1)『悪魔のシスター』(73)
シャム双生児の姉妹の肉体が切り離され、それぞれべつの人生を歩んでいくが、姉のほうは早くに死んでしまう。
姉は妹の意識下に入り込み、殺人を犯すのであった・・・。
キワモノ臭が濃厚だが、デ・パルマのキャリアで「頂点ちかく」に達している大傑作。
(2)『ホテル・ニューハンプシャー』(84…トップ画像)
姉と弟の近親相姦を、さらりと、しかもユーモラスに描いてみせた。
女子であれば「弟がロブ・ロウなら…」、
男子であれば「姉がジョディなら…」、
・・・と、一線を越えるかもしれないよね~。
(3)『悪人』(2010)
妹は彼氏とラブラブ、姉(深津絵里)は諦念に支配され、ひとりで生きていくと決めていたが・・・。
彼女がひとり、ケーキを食べるシーンにグッときたひとは多いことだろう。
(4)『トト・ザ・ヒーロー』(91)
理想の恋人が「姉のようなひと」であったことから、いつまでも姉への幻想を抱いてしまう主人公のおかしみ。
まぁ、気持ちは分かります。
(5)『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』(2001)
精神が「やや」不安定で、リストカットを繰り返す姉(グウィネス・パルトロー)に、弟(ルーク・ウィルソン)をはじめとするテネンバウムズ一家は、腫れ物に触るような態度しか取れない。
ギスギス感のあるパルトローが、初めて魅力的に思えた作品。
(6)『プリティ・リーグ』(92)
姉妹が、野球という同じスポーツで競い合う。
女子野球と姉妹の物語をからめ、良質な出来だと思う。
※マドンナのなかでも、3番目くらいに好きな主題歌
(7)『フェイス/オフ』(97)
同僚が殺されたり、顔を交換したり、また戻したり・・・と、てんこ盛りな展開があって、その最後。
犯罪者一味に育てられ、孤児となってしまった男の子を、主人公一家は引き取る。
キレイで格好よく、頼りになる姉が居て、この子は幸福だ。
(8)『アイス・ストーム』(97)
兄は感電死、妹は若くしてビッチに。
静かに崩れゆく家庭を描いた傑作。
クリスティーナ・リッチの演技に震えた。
(9)『夏至』(2000)
ベトナムの田舎町で生きる三姉妹の日常を、映像美で切り取っていく。
映像が心地良過ぎて、劇場でほんとうに寝てしまったよ。
(10)『妹』(74)
当時の秋吉久美子が妹ってそりゃ、兄(林隆三)は心配で心配でしょうがないことだろう。
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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
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明日のコラムは・・・
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