Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

ワーストの話をしようじゃないか!~2024回顧(6)~

2024-11-14 00:10:00 | コラム
本年度の総括、第六夜は特別篇みたいなもの?をお届け。

ほかの項目は毎年展開出来るものですが、映画のワースト選出は必ずしも出来るものじゃあない、、、というのは分かりますよね。
だって出来の悪い、映画をなめている「映画もどき」が生まれる現象は「確実に起こること」じゃないですもの、

しかし!
なぜか毎年生まれてしまう。

あぁどうしてなのか………。


日本映画ひとつ、外国映画ひとつを選出しました。
というか候補なんてほかにありません、退屈しても「しっかり映画している」ものがほとんどだったからです。

前からいっていることを、あらためて記しておきます。

自分が映画館で映画を観るのは、「小説でもテレビドラマでも漫画でも舞台でもなく、なぜ映画だったのか」の問いに対する答えを求めているからです。

以下の2本は、その問いに答えぬ「不誠実な映画もどき」でした。


『スオミの話をしよう』

あらすじさえ記したくないので割愛(^^;)

三谷某の何度目かの監督作品…本数さえ数える気がしないってよほどのことですよ、
何度失望してもちゃんと劇場まで観に行く自分を褒めてほしいくらいだが、「長澤まさみはよい」「長澤まさみを堪能するためだけの映画」という評多し。

これは映画として褒められていないし、
いやその前に、じゃあ長澤まさみの魅力が全開かといえば、そんなこともないよ。

是枝裕和のほうが彼女の魅力をきっちり捉えているし、彼女を巨大化したアンノなんて三谷某の何十倍も彼女のよさを分かっている。

なぜこれほど失敗を繰り返しているのに、人気俳優がこぞって出演するのか。
舞台やテレビでの実績により、ブランド化されているからでしょう。

じゃあ舞台やテレビの世界で生きつづけてくれよ、かぎられたスクリーン数を牛耳らんでくれ!と本気で思った。

・・・・・。

あっ、ひとつだけ。
今回「も」「くすりとも」笑えなかったです。ほんとうに。


『マダム・ウェブ』

スパイダーマンを助けるマーベル・コミックスのサブキャラクター、ウェブを主人公としたサスペンス。

スパイダーマンはそこそこ好きだが、ウェブの存在は知らなかった。
その程度の自分は美女揃いのキャスティング―ダコタ・ジョンソンやイザベラ・メルセドら―目当てで観たのだが、彼女らが活躍してくれても欠伸が出てしかたなかった。

MCUにもDCにもこころときめかないオメーはお呼びでない!と突っ込まれればそれまでだが、現代映画の潮流を知りたくて門外漢が臨み、その結果がコレだと新規の客なんか呼び込めるのかなと心配になってしまいましたよ。



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明日のコラムは・・・

『選曲出来るものはあったかな(^^;)~2024回顧(7)~』
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令和版・海外俳優列伝(171)チャーリー・シーン

2024-11-13 00:10:00 | コラム
65年9月3日生まれ・59歳。
アメリカ出身。

デビュー時からヤンチャそうな顔をしているなぁ、、、とは思ったけれど、まさかここまでとは。
もうヤンチャを超えて、ホンモノになっちまうのではないかと心配。

最近は大人しくなったのかな?

父マーティンは70回以上の逮捕歴を誇る?も、非暴力の社会的抗議活動によるもの。
兄のエミリオ・エステベスは、ナニゴトもコツコツとやりつづける努力家。

その反動??で、弟は暴力的になったのかな(^^;)


麻薬はもちろん発砲事件まで起こしており、アルコール依存症の治療のため入院したことも。
入院するということは前向きな考えを持っているのだろう…と思いきや、2016年には破産を公表。

さらに2015年の時点で、HIVに感染していました。
発症はしていないそうですが、派手に遊んでいたことが容易に想像出来ます。

それでも憎めないのは、自分の世代のスターだから、、、なのでしょうか。


※リッキー・ボーン登板シーンからバッターアウトまでノーカットでどうぞ。
こんな役を好演してくれちゃうと、やっぱり嫌いにはなれんですよ^^



<経歴>

父親の影響で、幼少のころより子役として活躍。

実質的な映画俳優デビュー作は、84年の『若き勇者たち』。
学校の校庭に旧ソ連軍が襲来、という超のつくタカ派映画ですが、当時の若手スターが大挙して出演―パトリック・スウェイジやC・トーマス・ハウエル、ジェニファー・グレイ、リー・トンプソン―していて青春アクションとして見応え充分です。

好き!大好き!!

アメフト部のキャプテンを爽やかに演じた『ルーカスの初恋メモリー』(86)、B級アクション『処刑ライダー』(86)で謎のバイカーを好演、そして『プラトーン』(86)でオリバー・ストーン監督の分身的キャラクター、クリス役をものにする。



この映画が優れているのは、善玉の上官エリアスと悪玉の上官バーンズの両面を「きっと、ボクは持っているのだろう」と結論づける主人公にあるのだと思います。

87年、再びストーン監督と組み『ウォール街』に出演。
インサイダー取引を市井の民にも分かり易く解説してくれた佳作です。



兄貴と共演、ビリー・ザ・キッドを描いた新感覚西部劇『ヤングガン』(88)、


『エイトメン・アウト』(88)から『メジャーリーグ』(89)へと野球づいた80年代末がキャリア到達点だったかな、

『ネイビー・シールズ』(90)や兄貴の監督作『メン・アット・ワーク』(90)、イーストウッドと組んだ『ルーキー』(90)などで気を吐いてはいるものの、作品の質はやや低下。
ただ『ホット・ショット』(91)『ホット・ショット2』(93)などでセルフパロディを演じたり父親と共演するところなどを見ると、


悪い意味での自尊心?はなく、けっこう愉快で器が大きいなぁ!と感心^^

しかし、このころから私生活が荒れ始め・・・

出るには出たけど…というか出ただけの印象しかない『メジャーリーグ2』(94)、
なぜナスターシャ・キンスキーが出たのかさっぱり分からないアクション『ターミナル・ベロシティ』(94)などなど、作品の質までさらに急降下!!

2000年以降の出演映画の多くが日本「劇場未公開」なのは、スキャンダルもありますが、作品そのものの出来もあきらかに関係しているわけで(^^;)

比較的、日本で観易い出演作に・・・

『最'狂'絶叫計画』(2003)、『マチェーテ・キルズ』(2013)、『ナインイレヴン 運命を分けた日』(2017)など。


エミリオ兄貴、自身の監督作で弟さんを完全復活させてくれないですかね??


次回の列伝は、チャールトン・ヘストンさんから。

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明日のコラムは・・・

『ワーストの話をしようじゃないか!~2024回顧(6)~』
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令和版・海外俳優列伝(170)ダン・エイクロイド

2024-11-12 00:10:00 | コラム
52年7月1日生まれ・72歳。
カナダ出身。

怪優・コメディアンとして人気を博した故ジョン・ベルーシ扮するジョリエット、
エイクロイドさんは、その弟エルウッドという設定でバックボーカルとブルース・ハープを担当しブルース・ブラザースを支えたことで有名。

ベルーシがインパクトで押し切るタイプゆえ、あんまり目立っていない感じはするかもしれない、
しかし、そもそもブルース・ブラザースはエイクロイドさんが発案したバンドであって、キャラ設定も自らが望んだものだったのでしょう。

ベルーシが亡くなって以降の数ヵ月は抜け殻のようだった…とされていますが徐々に復活、よかったよかった。


※アリーサ最高!
とぼけた感じでダンスに参加するブラザースもキュートだぜぇ!!



<経歴>

虹彩異色症(=右目は緑、左目は茶色)だといいますが、画面からはよく分からないですわね。

75年から人気コメディ番組『サタデー・ナイト・ライブ』に参加、ベルーシと共演したり、得意のモノマネを披露し人気を博す。


映画俳優デビュー作は、77年の『ダン・アイクロイドのひと目惚れ』。
日本では「~の」という冠つきタイトルなんですね、失礼ですが、これで「引き」があるのかな(^^;)

ただ、これ観てないので自分はなんともいえませんが。。。

スピルバーグのコメディ『1941』(79)を経た80年、前述した『ブルース・ブラザース』が大ヒットを記録して日本における知名度もアップ。

『トワイライトゾーン/超次元の体験』(83)、
エディ・マーフィ、ジェイミー・リー・カーティスと共演した現代版・王子と乞食のようなコメディ『大逆転』(83)、

84年にはSFXをふんだんに盛り込んだ大作『ゴーストバスターズ』の一員を好演、


自分なんかは世代的にこのシリーズで名前を覚えましたね、ビル・マーレ―もハロルド・ライミスも同様に^^


『スパイ・ライク・アス』(85)、
『ドラグネット 正義一直線』(87)など、


芸能における出自がそうだから、このころはコメディ一直線。

ただ『花嫁はエイリアン』(88)あたりから、コメディではあるものの「それ以外の要素」も多分に含んだ映画にも挑戦、
『ゴーストバスターズ2』(89)を挟んで、
たとえば『ドライビング Miss デイジー』(89)の息子役、

再びリー・カーティスと組んだ『マイ・ガール』(91)などは、新境地といえるのではないでしょうか。


コンピュータハッキングをスリリングに描いた『スニーカーズ』(92)、
マック・セネット(=チャップリンを初めて映画に出演させたプロデューサー)を演じた『チャーリー』(92)、

ちょっと肩が凝ったのか、古巣に戻ったかのようなコメディ『コーンヘッズ』(93)。

98年―創ることに意味は?と誰もが思った『ブルース・ブラザース2000』を敢えて制作し出演、観てみたらまあまあな出来でした(^^;)。

そのほかの出演作に・・・
『パール・ハーバー』(2001)、『エボリューション』(2001)、『スコルピオンの恋まじない』(2001)、『50回目のファースト・キス』(2004)、

そして『ゴーストバスターズ/アフターライフ』(2021)と『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』(2024)。


「出ずっぱり」ではなくなりましたが、ちょっとでも顔を見せてくれるとうれしいなぁ。

今後もそのような関わりかたが多くなるのかな。。。

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明日のコラムは・・・

『令和版・海外俳優列伝(171)チャーリー・シーン』
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令和版・海外俳優列伝(169)ダニエル・ラドクリフ

2024-11-11 00:10:00 | コラム
89年7月23日生まれ・35歳。
イギリス出身。

魔法使いのメガネお坊ちゃんも、すでに35歳。
そりゃ自分も歳を取るわな…と感慨を覚えるわけですが、トップ画像を見ると分かりますよね、近影はかなり精悍な感じです。

ハーレイ・ジョエル・オスメントやエドワード・ファーロング、ドリュー・バリモアのように、グレるかなどうかな…などとハラハラしながらラドクリフくんの成長を見ていたひとは多いでしょう、
実際にアルコール依存症と戦った数年を経て、いまは「すすんでおかしな映画に出ようとする」一風変わった若手俳優として注目を集めるようになりました。

とりあえずホッとして、、、おきましょうか(^^;)

しかしこのスリーショット、女の子は内面も外面も成長が早いというけれど、5歳くらい年上のオネエサマに見えるよね^^






<経歴>

父親はラドクリフくんの世話役を務めています。

幼少のころより「協調運動障害」を抱えていて、ゆえに学校生活をうまくこなすことが出来ず、学校以外で居場所を見つけるために俳優を志したそうです。
この障害は、簡単にいえば「手足の動きや会話などの身体機能がうまくコントロール出来なくなる」んですって。

映画俳優デビュー作は、2001年の『テイラー・オブ・パナマ』。

同年、J・K・ローリングによる大ベストセラーを映画化した『ハリー・ポッターと賢者の石』の主役に大抜擢される。

本作は大ヒットを記録し、シリーズ化され、ラドクリフくんはそのすべてで主演を務めます。
ほんとうは主人公の成長にあわせ、俳優も変えていく予定だった、、、のですが、ハリー感が強過ぎるラドクリフくんを続投させるべきと制作サイドは判断、それは正解だったようですね^^

『ハリー・ポッターと秘密の部屋』(2002)
『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』(2004)
『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』(2005)
『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』(2007)
『ハリー・ポッターと謎のプリンス』(2009)
『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』(2010)
『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』(2011)

すべて観ていますが、やはり、アルフォンソ・キュアロンが監督した『アズカバン』が頭ひとつ抜けていると思います。

さて問題は、このシリーズが完結して以降のキャリア。
当然のように…とまで書いたら失礼に当たるのか、壁にぶつかり、出演作が日本にまで上陸しない日々がつづきます。

このまま消えてしまうのか?
その存在も忘れかけていた2016年―『スイス・アーミー・マン』というヘンテコ青春映画で奇妙なカムバックを果たす。

かつて大ヒットシリーズの主演を張ったひとであれば、8割くらいは本作への出演を渋るはずなのですが、なんかすごく楽しそう!!


2019年―度が過ぎたバイオレンスがクセになるひとにはクセになる『ガンズ・アキンボ』に出演、


これに触れて映画ファンは確信するのです、あぁラドクリフくんはコッチで行くのねと。

うん、悪くない選択かなと。
自分も王道路線だったら、こういう風に追いかけることをしなかったように思うからです。

最新作は、『ザ・ロストシティ』(2022)。

たぶんですが、いつか監督業にも挑戦するような気がします。
やっぱり、ヘンテコ系の映画で^^

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明日のコラムは・・・

『令和版・海外俳優列伝(170)ダン・エイクロイド』
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from China

2024-11-10 00:10:00 | コラム
数ヵ月前、Amazonで成龍のTシャツを注文。

かっけー!


しかし。
2ヵ月が過ぎても届かない。

購入履歴から調べてみても・・・

決済確定→出荷済み→北京に到着、、、から一向に進まない。

そう出品業者は中国にあり、海外経由して届くことになるが、


カスタマーセンターに問い合わせてみると、「税関で止まっているようです」との回答。

ちなみにセンターの担当者も中国人のかたなのだった!!

なのに商品確認の際の「ジャッキー、チェン?」という迷いながらの発声は、カタカナ表記であったこと、それから年齢的に??ということか、あるいは中国では成龍だからジャッキーでは通らないのか(^^;)

「すごくほしいので、もうちょっと待ちます」と答えて数日間が経過、Amazonから出品業者に質問メールを送ったものの返信なし。
これは届く見込みがないと判断され、返金をすすめられた。

納得はいかないが、似たデザインを見つけたので返金処理を。
ここいらへんは、さすがはデジタル時代。
電話を切った数分後には、口座に振り込まれていましたという流れです。

そうなんだよね、これだから海外経由の通販は危険がいっぱい。
いっぱいなのだが、欲しいものの多くが海外産なのだよね………。




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明日のコラムは・・・

『令和版・海外俳優列伝(169)ダニエル・ラドクリフ』
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