Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

令和版・海外俳優列伝(170)ダン・エイクロイド

2024-11-12 00:10:00 | コラム
52年7月1日生まれ・72歳。
カナダ出身。

怪優・コメディアンとして人気を博した故ジョン・ベルーシ扮するジョリエット、
エイクロイドさんは、その弟エルウッドという設定でバックボーカルとブルース・ハープを担当しブルース・ブラザースを支えたことで有名。

ベルーシがインパクトで押し切るタイプゆえ、あんまり目立っていない感じはするかもしれない、
しかし、そもそもブルース・ブラザースはエイクロイドさんが発案したバンドであって、キャラ設定も自らが望んだものだったのでしょう。

ベルーシが亡くなって以降の数ヵ月は抜け殻のようだった…とされていますが徐々に復活、よかったよかった。


※アリーサ最高!
とぼけた感じでダンスに参加するブラザースもキュートだぜぇ!!



<経歴>

虹彩異色症(=右目は緑、左目は茶色)だといいますが、画面からはよく分からないですわね。

75年から人気コメディ番組『サタデー・ナイト・ライブ』に参加、ベルーシと共演したり、得意のモノマネを披露し人気を博す。


映画俳優デビュー作は、77年の『ダン・アイクロイドのひと目惚れ』。
日本では「~の」という冠つきタイトルなんですね、失礼ですが、これで「引き」があるのかな(^^;)

ただ、これ観てないので自分はなんともいえませんが。。。

スピルバーグのコメディ『1941』(79)を経た80年、前述した『ブルース・ブラザース』が大ヒットを記録して日本における知名度もアップ。

『トワイライトゾーン/超次元の体験』(83)、
エディ・マーフィ、ジェイミー・リー・カーティスと共演した現代版・王子と乞食のようなコメディ『大逆転』(83)、

84年にはSFXをふんだんに盛り込んだ大作『ゴーストバスターズ』の一員を好演、


自分なんかは世代的にこのシリーズで名前を覚えましたね、ビル・マーレ―もハロルド・ライミスも同様に^^


『スパイ・ライク・アス』(85)、
『ドラグネット 正義一直線』(87)など、


芸能における出自がそうだから、このころはコメディ一直線。

ただ『花嫁はエイリアン』(88)あたりから、コメディではあるものの「それ以外の要素」も多分に含んだ映画にも挑戦、
『ゴーストバスターズ2』(89)を挟んで、
たとえば『ドライビング Miss デイジー』(89)の息子役、

再びリー・カーティスと組んだ『マイ・ガール』(91)などは、新境地といえるのではないでしょうか。


コンピュータハッキングをスリリングに描いた『スニーカーズ』(92)、
マック・セネット(=チャップリンを初めて映画に出演させたプロデューサー)を演じた『チャーリー』(92)、

ちょっと肩が凝ったのか、古巣に戻ったかのようなコメディ『コーンヘッズ』(93)。

98年―創ることに意味は?と誰もが思った『ブルース・ブラザース2000』を敢えて制作し出演、観てみたらまあまあな出来でした(^^;)。

そのほかの出演作に・・・
『パール・ハーバー』(2001)、『エボリューション』(2001)、『スコルピオンの恋まじない』(2001)、『50回目のファースト・キス』(2004)、

そして『ゴーストバスターズ/アフターライフ』(2021)と『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』(2024)。


「出ずっぱり」ではなくなりましたが、ちょっとでも顔を見せてくれるとうれしいなぁ。

今後もそのような関わりかたが多くなるのかな。。。

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明日のコラムは・・・

『令和版・海外俳優列伝(171)チャーリー・シーン』
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令和版・海外俳優列伝(169)ダニエル・ラドクリフ

2024-11-11 00:10:00 | コラム
89年7月23日生まれ・35歳。
イギリス出身。

魔法使いのメガネお坊ちゃんも、すでに35歳。
そりゃ自分も歳を取るわな…と感慨を覚えるわけですが、トップ画像を見ると分かりますよね、近影はかなり精悍な感じです。

ハーレイ・ジョエル・オスメントやエドワード・ファーロング、ドリュー・バリモアのように、グレるかなどうかな…などとハラハラしながらラドクリフくんの成長を見ていたひとは多いでしょう、
実際にアルコール依存症と戦った数年を経て、いまは「すすんでおかしな映画に出ようとする」一風変わった若手俳優として注目を集めるようになりました。

とりあえずホッとして、、、おきましょうか(^^;)

しかしこのスリーショット、女の子は内面も外面も成長が早いというけれど、5歳くらい年上のオネエサマに見えるよね^^






<経歴>

父親はラドクリフくんの世話役を務めています。

幼少のころより「協調運動障害」を抱えていて、ゆえに学校生活をうまくこなすことが出来ず、学校以外で居場所を見つけるために俳優を志したそうです。
この障害は、簡単にいえば「手足の動きや会話などの身体機能がうまくコントロール出来なくなる」んですって。

映画俳優デビュー作は、2001年の『テイラー・オブ・パナマ』。

同年、J・K・ローリングによる大ベストセラーを映画化した『ハリー・ポッターと賢者の石』の主役に大抜擢される。

本作は大ヒットを記録し、シリーズ化され、ラドクリフくんはそのすべてで主演を務めます。
ほんとうは主人公の成長にあわせ、俳優も変えていく予定だった、、、のですが、ハリー感が強過ぎるラドクリフくんを続投させるべきと制作サイドは判断、それは正解だったようですね^^

『ハリー・ポッターと秘密の部屋』(2002)
『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』(2004)
『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』(2005)
『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』(2007)
『ハリー・ポッターと謎のプリンス』(2009)
『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』(2010)
『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』(2011)

すべて観ていますが、やはり、アルフォンソ・キュアロンが監督した『アズカバン』が頭ひとつ抜けていると思います。

さて問題は、このシリーズが完結して以降のキャリア。
当然のように…とまで書いたら失礼に当たるのか、壁にぶつかり、出演作が日本にまで上陸しない日々がつづきます。

このまま消えてしまうのか?
その存在も忘れかけていた2016年―『スイス・アーミー・マン』というヘンテコ青春映画で奇妙なカムバックを果たす。

かつて大ヒットシリーズの主演を張ったひとであれば、8割くらいは本作への出演を渋るはずなのですが、なんかすごく楽しそう!!


2019年―度が過ぎたバイオレンスがクセになるひとにはクセになる『ガンズ・アキンボ』に出演、


これに触れて映画ファンは確信するのです、あぁラドクリフくんはコッチで行くのねと。

うん、悪くない選択かなと。
自分も王道路線だったら、こういう風に追いかけることをしなかったように思うからです。

最新作は、『ザ・ロストシティ』(2022)。

たぶんですが、いつか監督業にも挑戦するような気がします。
やっぱり、ヘンテコ系の映画で^^

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from China

2024-11-10 00:10:00 | コラム
数ヵ月前、Amazonで成龍のTシャツを注文。

かっけー!


しかし。
2ヵ月が過ぎても届かない。

購入履歴から調べてみても・・・

決済確定→出荷済み→北京に到着、、、から一向に進まない。

そう出品業者は中国にあり、海外経由して届くことになるが、


カスタマーセンターに問い合わせてみると、「税関で止まっているようです」との回答。

ちなみにセンターの担当者も中国人のかたなのだった!!

なのに商品確認の際の「ジャッキー、チェン?」という迷いながらの発声は、カタカナ表記であったこと、それから年齢的に??ということか、あるいは中国では成龍だからジャッキーでは通らないのか(^^;)

「すごくほしいので、もうちょっと待ちます」と答えて数日間が経過、Amazonから出品業者に質問メールを送ったものの返信なし。
これは届く見込みがないと判断され、返金をすすめられた。

納得はいかないが、似たデザインを見つけたので返金処理を。
ここいらへんは、さすがはデジタル時代。
電話を切った数分後には、口座に振り込まれていましたという流れです。

そうなんだよね、これだから海外経由の通販は危険がいっぱい。
いっぱいなのだが、欲しいものの多くが海外産なのだよね………。




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ものがたり、の復権を願う。~2024回顧(5)~

2024-11-09 03:01:16 | コラム
本年度の総括、第五夜は「読み物」の10選。

web発信のものも含まれるので「書籍」とはいいませんし、10「冊」ではなく「選」と表記しました。

ここ数年の「読み物総括」としては、小説が最も多くランクインした年になってます。
例年はノンフィクションが8~9割を占めていた印象ですもの。

「なによりも、なによりもノンフィクション」という自分の嗜好に変化はありませんが、こころのどこかでは「ものがたり、の復権」を願っているのでありました^^


①『猪木のためなら死ねる!』 藤原喜明・佐山聡・前田日明…宝島社


この装丁で、興味を持つものは紙が擦り切れるほど読むであろうし、興味のないものは「一瞥さえくれない」であろう(^^;)(^^;)(^^;)

「死後も影響を与えつづけている」みたいな意味では、ローラ・パーマーみたいなひとなのかもしれないね猪木さんは。


②『デイヴィッド・リンチ 幻想と混沌の美を求めて』 イアン・ネイサン著、中山宥・訳…フィルムアート社

我々世代が誇る偉大なアーティスト、リンチの本格評伝。


現代を生きる映画監督のなかで(比較的)研究本が多いのは、それだけ語りがいがあるってことなのだと思う。


③『われは熊楠』 岩井圭也…文藝春秋

謎に満ち満ちた植物学者、南方熊楠の半生に迫る。

なかなか共感を許さない生きかたではあるものの、それでも魅かれるのだよなぁ!!

ノンフィクションではなく「あくまでも伝記小説」であり、ゆえに直木賞候補になった。


④『百年の孤独』文庫版 ガブリエル・ガルシア=マルケス著、鼓直・訳…新潮社

文庫化されるというだけでYahoo!のトップニュースになり、タイトルを口にすれば呑み会の議題として数時間は持つ―ある意味では、最も有名な小説なのかもしれない。

ハードカバーを何遍も読み返した自分も、思わず買ってしまったよ^^


⑤『パッキパキ北京』 綿矢りさ…集英社

中国滞在の経験をもとに、言語感覚に優れた著者が現代中国をリズミカルに綴ってみせた。

読んで楽しい、気持ちよいという意味では今年いちばんかも。


⑥『わいことヒトミさん』 雪わいこ…web漫画

仲睦まじい夫婦の日常に触れていると、なんだか知らないが涙が出てくるのであった…。



⑦『野球で話せ』 中原とほる…ビッグコミックオリジナル(小学館)

今年の発見。

80歳の新人漫画家が誕生した事実は、もう諦めようかと迷っている若人になにかしらの啓示を与えてくれる、、、かもしれない???


⑧『インティマシー・コーディネーター 正義の味方じゃないけれど』 西山ももこ…論創社


近年、いや今年に入ってよく聞くようになったインティマシー・コーディネーターは、女優さんだけでなく男優さんのための職業でもあり、じつは監督のためでもあるんだよ。

性的描写がワンショットでもある映画は、俳優が希望しなくとも用意しておくポジションでしょう。

『ラストタンゴ・イン・パリ』(72)が「いま」創られるとしたら、たとえベルトリッチでも「騙し演出」などしちゃいけないのだ!!


⑨『サンショウウオの四十九日』 朝比奈秋…新潮社

ここ数年のなかで、最もこころを動かされた芥川賞受賞作。



⑩『神と銃のアメリカ極右テロリズム』 ブルース・ホフマン&ジェイコブ・ウェア著、田口未和・訳…みすず書房

多発する極右テロ(とくに連邦議会議事堂襲撃)の起点は70年代にあると論じ、95年に発生したオクラホマシティ連邦政府ビル爆破事件などの背景を探っていく。

怖いがページを繰る手を止められない、5000円もする大著だが買ってよかった。




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『from China』
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自己批判って大事よね~2024回顧(4)~

2024-11-08 00:10:00 | コラム
本年度総括の第4弾は、「映画以外の映像作品10選」。

テレビで放送・ネットで配信された映像作品だけでなく、映画の予告編なども含まれます^^


①『ジャニー喜多川 “アイドル帝国”の実像』…NHKスペシャル(10.20)

NHKの自己批判にまで及んだ構成に感心、
それでもいちばん印象に残ったのは、江木俊夫氏へのインタビューだったかも。

スキャンダルへの嫌悪感を表明しつつも、それでも感謝しかないと発言―立場的につらいだろうし、勇気も要ったんだと思う。


②『ベイビーわるきゅーれ エブリデイ!』…連続ドラマ、テレビ東京

もうすぐ最終回を迎える。
映画版とのリンクを「少しだけ」匂わせつつ、ドラマ独自の色合いをちゃんと出せている。

ドラマ版のキモは、食事シーンだろうね^^



③『「セクシー田中さん」事件と芦原妃名子さんの無念を繰り返さないために~里中満智子、森川ジョージ、湊よりこと考える「原作漫画家不遇問題」と再発防止策』…YouTube、山田玲司のヤングサンデー(02.17)

※先日の『墓碑銘』では、敢えて芦原妃名子さんを外しておきました。
ここで、あらためて合掌。

ショッキングな事故、、、いや事件を、当事者にちかい関係者が証言し検証する。
これですこれ、これがいちばん重要。



④『極悪女王』…Netflix配信、ミニテレビシリーズ

女子プロレス「第二次」黄金期に活躍したダンプ松本を主軸に置き、その時代と彼女たちの青春を活写する。

この作品にかぎっては、演出とかホンとかは二の次でよいと思う。
主演3人に尽きる―ゆりやんレトリィバァ、剛力彩芽、唐田えりか―のだから。


⑤『地獄のコッポラマラソン』…映画系YouTube、BLACKHOLE

監督の生い立ちから全キャリアを解説・批評する。
『ゴッドファーザー』(72)なんかはむしろ語り易く、語り難いのは『友よ、風に抱かれて』(86)なんだろうね・・・と思いながら視聴しました。



⑥『テレビ朝日65周年記念 MC芸人 奇跡の一夜 よくぞ集まったSP』…テレビ朝日(02.17)

さまぁ~ずにアンタッチャブル、有吉弘行、タカアンドトシ、出川哲朗らが共演した4時間特番。

吉本芸人にかぎらぬ構成で番組を作った場合、いま、いちばん巧いのは日テレではなくフジでもなくテレビ朝日なのでは?と確信出来るくらい面白かった。

だって久しぶりにバラエティ番組で、永久保存にしたのだもの!!


⑦『量産型リコ ―最後のプラモ女子の人生組み立て記―』…連続ドラマ、テレビ東京

三部作完結編。


結局、ファーストがいちばんよかったという声も分かるが、取り上げられる最新のプラモデルに感化された自分なんかは新たに道具なんぞを新調したりして、充分に楽しめたのでした!!


⑧『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』映画予告編

これじつは、友人が創ってます。
エコヒイキとかではなく、かぎられた素材のなかで、きっちりシリーズの魅力を伝えているなぁ!と感心したのでランクイン。



⑨『We Are The World 奇跡の一夜 10時間の真実』…アナザーストーリーズ 運命の分岐点(NHKBS、07.22)



あの楽曲はPVはいかにして制作されたのか。
どこを見てもスーパースターばかり、うん目に耳に楽しく刺激的でした^^


⑩『ウィングマン』…連続ドラマ、テレビ東京

現在放送中、特撮モノをきちんと観るのは久しぶりで…たぶん、この原作でなかったら観ていなかったと思う。

時代的にお色気路線はないに等しいのが惜しいかな、深夜だからもう少しチャレンジしてもいいのかもしれない。

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明日のコラムは・・・

『ものがたり、の復権を願う。~2024回顧(5)~』
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