Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

マスク七変化

2021-01-31 00:10:00 | コラム
マスク着用が日常化されて久しい。

30年ちかくのキャリアを誇る―誇るもの、なのかねー花粉症の自分にとっては、じつはこれからが本番! みたいなところがあるのけれども、

もうひとついえば、せっかくアゴヒゲを生やしているのにアピールする機会が訪れない! という不満はあるものの、

こうなったからにはマスクをエンタメ化するほかないよね、、、と。

デヴィッド・リンチのマスクは購入したはいいが派手に過ぎて、デートの日くらいしか着用出来ない。


最も実用性があると思われるのは、去年暮れにやっと手に入った柔術衣製のマスク。


で、最近になってPerfumeのマスクを購入した。
(まだ届いてないが、トップ画像みたいな感じ)

これはぜんぜん派手じゃないので、フツーに着用出来る。

というかファンでなければ、Perfumeグッズであるということも分からない。

一般のひとに「あ、Perfume好きなのね!」と分かるくらいには、派手になっていいとは思うのだが~(^^;)



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明日のコラムは・・・

『どっちが強いか決めやがれ。 + 01月コラムの目次』
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外国女優別キャリア10傑(58)リヴ・タイラー

2021-01-30 02:47:23 | コラム
~リヴ・タイラーのキャリア10傑~

ナイスバディではあるけれど、そもそもガタイがいいともいえる。
パパ、スティーヴン・タイラー(エアロスミスのボーカル)にそっくり。

敢えてこういう表現をしてみるが、「なのに」キュートなリヴ43歳。

けっこうすごいことだと思うんだけどね、デカくて唇オバケなのにかわいらしいって。

ママとなった現在は家庭優先のため、俳優活動はセーブ気味。

でもまだ40代前半だからね、クラクラする色気で性少年たちをドキドキさせてほしいなぁ。


(1)『ジュエルに気をつけろ!』(2001)

よく出来たサスペンスコメディで、映画としての出来も一級品なのだけれども、リヴが登場すると、はっきりいって物語などどうでもよくなってしまう。




(2)『エンパイア レコード』(95)

田舎町の人気レコード店で起こる悲喜こもごもを描いたコメディ。

ひたすらキュートなリヴも素敵だが、売れる直前のレネー・ゼルウィガーの演技にも注目したい。




(3)『ロード・オブ・ザ・リング』(2001)

3部作で、寿命を持たないエルフ「アルウェン」を好演。



(4)『アルマゲドン』(98)

一般的には最もよく知られている大作。

ブルース・ウィリスの娘/ベン・アフレックの恋人役を演じた。




(5)『すべてをあなたに』(96)

トム・ハンクスが映画監督に挑戦した佳作。

音楽と青春をからめた物語は誰もが楽しめる創りだが、思ったより話題にならなかったのだよね。


(6)『オネーギンの恋文』(99)

共演はレイフ・ファインズ、監督はレイフの妹マーサ、音楽はレイフの弟マグナスという、ファインズ一家によって制作されたプーシキン原作の文芸映画。

マーサの演出は気負い過ぎている感じがするものの、リブの魅力でカバー「されては」いる。


(7)『魅せられて』(96)

ベルトリッチがリヴの魅力にやられて撮った私的な映画。

いや実際にそうです、美しいは正義。




(8)『インクレディブル・ハルク』(2008)

いわゆるMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のひとつ。

エドワード・ノートンを主演に「ハルク」を描く。

現時点では、リヴが「大きな役を演じている」最後の作品。


(9)『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』(2003)

3部作のなかではいちばん目立っている最終章、ファンにはおすすめ。


(10)『クッキー・フォーチュン』(99)

自死と偽装殺人によって起こる騒動を見つめた、鬼才アルトマンによるコメディ。

リヴの母親役がジュリアン・ムーアなので、ふたりが好きな自分はそれだけで入場料分の価値はありました。

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『マスク七変化』
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流行語はカーフキック

2021-01-29 00:10:00 | コラム
2021年は始まったばかりだが、格闘技業界ではすでに今年の流行語が「確定しつつ」ある。

カーフキックで決まりでしょう!!

去年の大晦日は、スダリオのカーフキックで始まり、


堀口くんのカーフキックで幕を閉じた。



カーフキックとは簡単にいえば・・・
ローキックの一種で、ここ2~3年、MMAの世界で注目されている決定打を指す。

ふくらはぎ(カーフ=Calf)を狙うキックは昔からあったものの、技術が向上し、主にボクシングを得意とする「重心に特徴のあるファイター」に有効だと「最近になって」皆が気づいたという流れ。

現に先日のUFCにおいても、コナー・マクレガーがこの攻撃により脚を破壊されて失速、KO負けを喰らっている。



たった2~3発喰らっただけで、トップアスリートが悲鳴をあげるくらい危険なキック。

鍛えることに限界のある箇所を狙っていることから「ズルい」と文句をいうファンも出てきているが、MMAの理念は「なんでもあり」にあるはずで、

危険だからと禁止してしまったら、
そもそも膝の攻撃だってサッカーボールキックだって危険なわけでね、競技としての魅力がどんどん失われていくだろう。

ファイターはみな、それらを覚悟のうえでリングやケージで戦っているのだからね、
我々ファンは、彼らの必死の攻防に一喜一憂していればいい、、、そう思うのだけれどな!!




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シネマしりとり「薀蓄篇」(362)

2021-01-28 00:10:00 | コラム
りくるー「と」→「と」らぶる

『荒野の用心棒』(64)における盗作騒動(=黒澤の『用心棒』)であるとか、
編集権をめぐる争いでハリウッドでは一時期「アラン・スミシー」という架空の映画監督が存在していたとか、
原作者と脚本家・監督の裁判であるとか、
百数十年ほどしか経過していない映画史においても、映画ファン誰もが知っている「トラブル」は沢山生まれている。

2021年が始まって1ヵ月も経っていないが、残念ながら映画史に残るであろうトラブルが発生してしまった。
いや正確にいえば映画史というより、メディア史、ネット史ということになろうか。


『映画秘宝』編集長によるDM騒動。

コトの発端は、ライムスター宇多丸(以下、関係者すべて敬称略)がパーソナリティを務めるTBSラジオ番組に出演した『映画秘宝』編集長・岩田和明に対し、
あるTwitter「女性」ユーザーが「映画秘宝にあまりよい印象を持っていない」という内容のツイートを投稿、それを目にした岩田が雑誌の公式アカウントからリスナーにDM(ダイレクトメール)を送りつけてしまう。


これに驚いたユーザーは編集部に問い合わせをするも、「折り返し」という形でなんと岩田自身がこれに対応、

さすがに恐怖心を抱き、DMをスクリーンショットで撮影しネット上に晒して・・・という流れ。

順番が異なっているかもしれないが、だいたいはこんな感じ。


ここに書くまでもないが、大きな問題点はふたつある。

①公式のアカウントを使ってDMを送信したこと
②被害者となったユーザーの個人情報を、加害者となった編集長が容易につかんでしまっていること


騒動が発覚したあとの、岩田による謝罪コメントも奇妙な文面で火に油を注ぐことになり、
ついには相談役の町山智浩、柳下毅一郎までもが連名で謝罪文を出す始末。


愛読者としてヒトコト、ただただ情けねぇ。。。

中身はちがうが、『岡村隆史のオールナイトニッポン』における失言を想起した。

問題の鍵は、わりとちかいところにあるよね。

秘宝も岡村さんも今でも好きで応援しているよ、
しかしだね、あらゆることに鋭敏でなければならないメディアというものにおいて、その自覚が、あまりにも足りなかったんじゃないのか。

時代の変化に追いついていない、というか、時代が変化していることに鈍感になっている。


『映画秘宝』は、お洒落な映画文化のカウンターカルチャーとして産声を上げた。
しかしお洒落な映画文化の核だったミニシアターがシネコンに駆逐され、敵をなくした『映画秘宝』はいつの間にか権威になっていた。

よく聞く話ではある、反権威が権威になった途端、魅力が失われていくみたいな。

それでも『映画秘宝』は「号によっては」魅力的だった、
相変わらずのマッチョイムズは少し気がかりではあったものの、

ただ、キャッチでもあった「Movie Magazine for Guys」の「for Guys」が去年から消えているんだよね、

「俺たちの…」みたいなのが売りだったのに、そこを変えようとしていた時期だったのかもしれない。

いや、その時期も時期、、、だからこそ、今回の編集長の暴走は残念でならない。


自分がコトの経過の部分で「女性」ユーザーに「」をつけたのは、そういう意味。

お洒落な映画文化を支えていた若い女性に唾を吐きかけるようなスタンスは、当時は有効だったと思う。
現に自分も、そこに乗っかっていたわけだし。

でも時代は、21世紀なんだぜ。
いつまで20世紀のつもりでいるの? っていう。

終わりなき日常を生きろと説き、売春女子高生をも称えていたふしさえある宮台真司は、いまどうしてる?

変わったよね、ちゃんと時代を見ている。

そもそも「#me too」運動って映画界で起こった話だよね、最先端の映画を追いかけていてなにやってんの? っていう。


だからといって廃刊を望んでいるわけではない。

来年のいまごろ、新生の『映画秘宝』が生まれていることを願ってやまない。
(来月早々に変わってしまうのも、なんかウソくさいしね!)


次回のしりとりは・・・
とらぶ「る」→「る」ーと。

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『流行語はカーフキック』
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シネマしりとり「薀蓄篇」(361)

2021-01-27 00:10:00 | コラム
す「り」→「り」くるーと

いわゆる就職活動というものを、キチンとやったことがない。

感覚としては『キッズ・リターン』(96)の冒頭にちかい感じかな~。

「職探しだよ」みたいな、
まぁ彼は必死だったかもしれないけれど、リクルートスーツを着た子たちのように「この1年を賭けている」ところはなく、単にバイト先を探していたに過ぎないと。



ずっとフリーでやってきたしね、
ただ去年、まぁなんか毎日コロナについて記している気がするのが哀しいが・・・
必要に迫られて数ヶ月間の「ソフトな」就職活動を経験し、自分が歳いっているのと、コロナ不況が重なって「仕事を探すのって、こんなに大変だったのか…」みたいな、そういう思いを抱いたりはした。


就職活動と、映画。

古くはチャップリンの『モダン・タイムス』(36)とか。

生きるのに必死なチャーリーとその彼女の夢は、マイホームを持つことだった。


フツーに働ければ、それだけでよかったはずなのにね…。


インパクトがあったのは、ダルテンヌ兄弟が撮った『ロゼッタ』(99)。


友人を裏切ってまで職に就こうとするヒロインに、現代でもこんなことがあるのかと驚いた。

しかし、それはまだ自分が現実をしっかり見つめることが出来なかっただけで。

『万引き家族』(2018)の安藤サクラだってそうじゃない、
突然の解雇なんて毎日、この日本でもきっと起こっているんじゃないかという。


『タクシードライバー』(76)のトラビスは仏頂面気味で、必死感はなかった。
ジョークいって怒れらる余裕もあったしね、そもそも不眠症だから仕事してみようっていう流れだった。
現代の感覚でいうとリアリティはあまりない、むしろ新海誠による『君の名は。』(2016)の瀧くんの面接、



『天気の子』(2019)の夏美さんのエントリーシートのほうにリアルを感じるでしょう。

どっちも必死感マックス、みたいな。


就職活動そのものをテーマにしたのが、直球タイトルの『就職戦線異状なし』(91)。

坂上忍!



その発展形というか、視点が幾層にもなっていて映画的に豊かなのが『何者』(2016)。




世の中の、たぶん9割超のひとが「職探し」「面接」「採用」「不採用」などに一喜一憂したことがあり、それを皮膚感覚で知っている。

だから脚本家や演出家は、そのあたりに細心の注意を払わないと、観客から「こんなの噓くさい」とダメ出しを喰らうことになる―就職活動そのものをテーマにした作品が「意外と」少ないのは、そのあたりに理由があるのかも、、、ね。


あすのしりとりは・・・
りくるー「と」→「と」らぶる。

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『シネマしりとり「薀蓄篇」(362)』
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