現在はハリウッドの巨匠となったコーエン兄弟の映画で最高傑作を挙げるとするならば、
キャリア的には初期であろうころに撮った『バートン・フィンク』(91)で「個人的には」決まり。
NYで大成した戯曲家、バートン・フィンクがハリウッドに呼ばれ映画シナリオの依頼を受ける。
しかし書けない。
タイプライターを、まったく動かせない。
ホテルはジメジメ。
部屋の壁紙はゆっくり剥がれ、LAでは存在しないはずの「蚊」が睡眠を妨げる。
この「蚊」がキーパーソン、、、ではないな、キークリーチャー(=creature)になって物語が展開されるのだが、
団地の5階に越してから、そういえば「蚊」に刺されることがなくなったなぁと。
飛んでこないのである。
「ハエ」も。
1階の住人さんは「ムカデ」に困っているようで、ときどき駆除などをやっているが、それもなし。
前アパートでは、大きさだけでいえばタランチュラ級? の「クモ」も現れたし、酔っ払って玄関少し開けた状態で寝ていたら、その隙間から「野良犬」が覗いていた―ほんとうだって―こともあった。
動物? との触れ合いが激減している。
だって5階までやってくるのは、「ハト」くらいなものなのだから。
ハトねー。
ベランダにクソさえしなければ、来てくれてもいいけれど。
自分はふつうのひとより排便回数が多いんだ、1日に2食しか喰っていないのに、最低でも5回はウンコするんだぞ、自分の尻拭きだけで精一杯なんだ、オメーのクソまで片付ける暇はないんだっての。
なんの話か分からなくなってきたが、そんなところに住んでいるのに「念のため」アースジェットを置いている。
3年前に購入したもので、いままで一度も使ったことがない・・・のだが、先日、この団地の住人になって初めてハエと遭遇した。
好きでもないのに「ちょっとだけ」やった!! と思う、この複雑なこころの動き、分かる?
ハエに出会えた喜びか、はたまた、アースジェットを使える喜びか。
しかしこのハエ、どうにも動きが鈍い。
動体視力が優れているとはいえない自分でも、彼(彼女?)の一挙手一投足が完全に把握出来るくらいに。
そういえば聞いたことがある、ほんとうかどうかは知らんが、上にやってくる蚊やハエは、その時点で弱っているから、元気であるはずがないって。
これだったら、アースジェット使うまでもなくね?
手でいけんじゃね?
しかしアースジェットを撒き散らしたいという願望もあって、
ただいっぽうで、撒いたら撒いたで、床がベトベトしたり臭ったりするわけで。
散々悩んで、結局は手で捕まえた。
モノスゴゆっくり手を伸ばしたのに、それにさえ反応しないハエだったから、一発で捕まえられた。
そうして、ティッシュのなかで握り殺した。
あれだけ鈍い動きをしているのだったら、ベランダから下に落としてあげてもよかったんだけれども。
しかし。
殺しちまった哀しみよりも、アースジェットを使わなかった後悔のほうが大きかったり。
勝負Tシャツを着てコンドームまで(しかも、ふたつ)用意したのに、なにも出来なかったみたいな、、、それはちがうか、ともかく、なんとも後味の悪い最期であった。
田舎に暮らしていた二十数年前では想像も出来なかったことである。
だって実家では、とくにかーちゃん存命のころ、台所には沢山の「ハエ取りリボン」が吊るされていて、そこに何匹もの「息も絶え絶え」なハエが貼り付いていたのだから。
その光景よ再び! なんて思っているわけではないが、どうせハエに出会うのだったら、生きがいいほうがいいなぁ、、、と思ってね。
※「飛ぶ」から連想して、この曲を。吹奏楽でも、悪くないね。
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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』
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明日のコラムは・・・
『「瀕死」ではあるが、死んではいなかった。 + 10月コラムの目次』
キャリア的には初期であろうころに撮った『バートン・フィンク』(91)で「個人的には」決まり。
NYで大成した戯曲家、バートン・フィンクがハリウッドに呼ばれ映画シナリオの依頼を受ける。
しかし書けない。
タイプライターを、まったく動かせない。
ホテルはジメジメ。
部屋の壁紙はゆっくり剥がれ、LAでは存在しないはずの「蚊」が睡眠を妨げる。
この「蚊」がキーパーソン、、、ではないな、キークリーチャー(=creature)になって物語が展開されるのだが、
団地の5階に越してから、そういえば「蚊」に刺されることがなくなったなぁと。
飛んでこないのである。
「ハエ」も。
1階の住人さんは「ムカデ」に困っているようで、ときどき駆除などをやっているが、それもなし。
前アパートでは、大きさだけでいえばタランチュラ級? の「クモ」も現れたし、酔っ払って玄関少し開けた状態で寝ていたら、その隙間から「野良犬」が覗いていた―ほんとうだって―こともあった。
動物? との触れ合いが激減している。
だって5階までやってくるのは、「ハト」くらいなものなのだから。
ハトねー。
ベランダにクソさえしなければ、来てくれてもいいけれど。
自分はふつうのひとより排便回数が多いんだ、1日に2食しか喰っていないのに、最低でも5回はウンコするんだぞ、自分の尻拭きだけで精一杯なんだ、オメーのクソまで片付ける暇はないんだっての。
なんの話か分からなくなってきたが、そんなところに住んでいるのに「念のため」アースジェットを置いている。
3年前に購入したもので、いままで一度も使ったことがない・・・のだが、先日、この団地の住人になって初めてハエと遭遇した。
好きでもないのに「ちょっとだけ」やった!! と思う、この複雑なこころの動き、分かる?
ハエに出会えた喜びか、はたまた、アースジェットを使える喜びか。
しかしこのハエ、どうにも動きが鈍い。
動体視力が優れているとはいえない自分でも、彼(彼女?)の一挙手一投足が完全に把握出来るくらいに。
そういえば聞いたことがある、ほんとうかどうかは知らんが、上にやってくる蚊やハエは、その時点で弱っているから、元気であるはずがないって。
これだったら、アースジェット使うまでもなくね?
手でいけんじゃね?
しかしアースジェットを撒き散らしたいという願望もあって、
ただいっぽうで、撒いたら撒いたで、床がベトベトしたり臭ったりするわけで。
散々悩んで、結局は手で捕まえた。
モノスゴゆっくり手を伸ばしたのに、それにさえ反応しないハエだったから、一発で捕まえられた。
そうして、ティッシュのなかで握り殺した。
あれだけ鈍い動きをしているのだったら、ベランダから下に落としてあげてもよかったんだけれども。
しかし。
殺しちまった哀しみよりも、アースジェットを使わなかった後悔のほうが大きかったり。
勝負Tシャツを着てコンドームまで(しかも、ふたつ)用意したのに、なにも出来なかったみたいな、、、それはちがうか、ともかく、なんとも後味の悪い最期であった。
田舎に暮らしていた二十数年前では想像も出来なかったことである。
だって実家では、とくにかーちゃん存命のころ、台所には沢山の「ハエ取りリボン」が吊るされていて、そこに何匹もの「息も絶え絶え」なハエが貼り付いていたのだから。
その光景よ再び! なんて思っているわけではないが、どうせハエに出会うのだったら、生きがいいほうがいいなぁ、、、と思ってね。
※「飛ぶ」から連想して、この曲を。吹奏楽でも、悪くないね。
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