爺のつぶやき

石狩川のほとりに住む田舎の爺です。見たり聞いたり、その日の出来事などをつづっています。

今夜は「カジカ汁」

2009-02-28 19:56:00 | あれこれ
年をとってくると食べ物がひどく気になる。

一つ一つ、味わって食べることの楽しさが残り少なくなってゆく人生を満たしてくれる。

以前は味わって食べるというよりも、おかずでもご飯でも胃袋に詰め込んでいた。

それだけ、ゆとりと言うか、余裕がなかったのかもしれない。

今夜は「カジカ汁」にしよう。

寒い北国の夜は体も温まるし、しかも美味しい。

最近は、魚はほとんど調理してパックにつめられて陳列してある。

店員に聞いて、でかいのを丸ごと一匹買ってきた。

カジカにも種類(トゲカジカなど)があると聞いていたが、その店員にはわからなかった。

とにかくグロテスクな面構えである。

カジカは身だけではなく、キモ、胃袋、皮、ヒレ、すべて食べることができる。

頭ごとぶつ切りにして、塩でもみ、酒に浸して臭みを抜き、ながねぎ、だいこん、にんじん、じゃがいも、などを入れ味噌仕立ての鍋にした。

大ぶりのどんぶりに盛り、トウガラシを少々振りかけて、熱いのをふうふう吹きながら食べた。

いかにも野趣あふれる料理だが寒い北国ならでは、これがまた美味しい。

特に、だいだい色の肝臓や分厚い胃壁が最高の味である。

鍋の底まで、残さずさらえて食べるから、またの名を「ナベコワシ」ともいう。

あ~美味しかった。
これで身も心もあったまった。




コメント
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