午前中仕事を済ませ、午後は娘とともに九州国立博物館へ行った。
次の企画展が7日からなので、常設の交流展示をゆっくり見られるだ
ろうと考えたのだが、結構来館者が多くて驚いた。小6の娘は今丁度
遣唐使を習い終わったところだったので、鑑真や遣唐使の展示を見せ
ようと思ったのだ。
この博物館の常設展示(文化交流展示)の良い点は、実際の展示を
見るだけでなく映像や実際に触ったり匂いを嗅いだりして体感できる
展示が多いことである。娘も習ったばかりの中臣鎌足像の掛け軸や、
遣唐使が持ち帰ったシルクロード経由の器などを熱心に観てメモを取
っていた。実際に体感・目で観るのが一番の教育である。
私が今展示を観たかった理由のひとつは、江戸文化コーナーに期間
限定で常設展示されている伊能忠敬の九州関係の「大図」「中図」が
展示中だったからである。他にも時代ごとの各種地図類もあって、じ
っくりと楽しんだ。
帰宅すると初三郎研究家のF氏から封書が届いていた。さいたま
市立博物館に最近寄贈された初三郎「大宮市景勝鳥瞰図」絹本原画を
現地で確認された旨や、7月14日から埼玉県立歴史と民族の博物館
で始まる企画展「博物館発 小さな旅~埼玉遊覧案内」の詳細と、氏
が担当する記念講座の内容などが記されていた。
また、最近氏が執筆された「埼玉県の鳥瞰図一覧」記事や「みんて
つ」連載の初三郎記事等資料も多数入っていて、資料を何度も読み直
した。また、数日前に同じく初三郎研究家のI氏が送ってくれた愛知
県史付録・吉田初三郎「愛知県内鳥瞰図」復刻4点も合わせて詳細を
確認する。
I氏からは昨夜電話をいただき、初三郎についての新情報を交換
したり自説の意見交換をしたばかり。昨日は夕刻に前田虹映のご長男
からも電話をいただいたので、昨日から今日にかけて初三郎づくしで
あった。今年のうちに再度九州へ来られるとのことで、その際に同行
してほしい先のリスト・情報収集を進めねばならない。
同じ日7月ということで名古屋の「丸栄古書即売会」の目録が届い
た。数ある古書展の中でも、毎年もっとも初三郎などの鳥瞰図資料が
出る古書展である。今年も私の知らなかった初三郎の別名・虎眠名義
の「耶馬渓御案内」が出品されていて驚いた。今回は200点近い初
三郎作品が目録に並び、収集家には嬉しい即売会となりそうだ。
私はつき合いのある古書店から送ってもらうほんの一部の古書目録
しかチェックしていないが、私よりも熱心な収集家は多く、その大半
をチェックし可能なら入手しているようである。未だに初めて知る、
見る作品は多く、いつになったら初三郎の画業・事業の全体像が見え
てくるのだろうと途方に暮れる(笑)。しかし、先が未だに見えない
からこそ、研究者にとっては初三郎研究は奥深くライフワークになる
のだと思う。
今日の写真は昭和27年、京都の工房での吉田初三郎とスタッフ。
お孫さんの話しでは京都で静養しつつ執筆していた初三郎の元
には、教えを請い訪れる方もいてアシスタント的な活動をして
いたそうだ。左から2番目が初三郎。
次の企画展が7日からなので、常設の交流展示をゆっくり見られるだ
ろうと考えたのだが、結構来館者が多くて驚いた。小6の娘は今丁度
遣唐使を習い終わったところだったので、鑑真や遣唐使の展示を見せ
ようと思ったのだ。
この博物館の常設展示(文化交流展示)の良い点は、実際の展示を
見るだけでなく映像や実際に触ったり匂いを嗅いだりして体感できる
展示が多いことである。娘も習ったばかりの中臣鎌足像の掛け軸や、
遣唐使が持ち帰ったシルクロード経由の器などを熱心に観てメモを取
っていた。実際に体感・目で観るのが一番の教育である。
私が今展示を観たかった理由のひとつは、江戸文化コーナーに期間
限定で常設展示されている伊能忠敬の九州関係の「大図」「中図」が
展示中だったからである。他にも時代ごとの各種地図類もあって、じ
っくりと楽しんだ。
帰宅すると初三郎研究家のF氏から封書が届いていた。さいたま
市立博物館に最近寄贈された初三郎「大宮市景勝鳥瞰図」絹本原画を
現地で確認された旨や、7月14日から埼玉県立歴史と民族の博物館
で始まる企画展「博物館発 小さな旅~埼玉遊覧案内」の詳細と、氏
が担当する記念講座の内容などが記されていた。
また、最近氏が執筆された「埼玉県の鳥瞰図一覧」記事や「みんて
つ」連載の初三郎記事等資料も多数入っていて、資料を何度も読み直
した。また、数日前に同じく初三郎研究家のI氏が送ってくれた愛知
県史付録・吉田初三郎「愛知県内鳥瞰図」復刻4点も合わせて詳細を
確認する。
I氏からは昨夜電話をいただき、初三郎についての新情報を交換
したり自説の意見交換をしたばかり。昨日は夕刻に前田虹映のご長男
からも電話をいただいたので、昨日から今日にかけて初三郎づくしで
あった。今年のうちに再度九州へ来られるとのことで、その際に同行
してほしい先のリスト・情報収集を進めねばならない。
同じ日7月ということで名古屋の「丸栄古書即売会」の目録が届い
た。数ある古書展の中でも、毎年もっとも初三郎などの鳥瞰図資料が
出る古書展である。今年も私の知らなかった初三郎の別名・虎眠名義
の「耶馬渓御案内」が出品されていて驚いた。今回は200点近い初
三郎作品が目録に並び、収集家には嬉しい即売会となりそうだ。
私はつき合いのある古書店から送ってもらうほんの一部の古書目録
しかチェックしていないが、私よりも熱心な収集家は多く、その大半
をチェックし可能なら入手しているようである。未だに初めて知る、
見る作品は多く、いつになったら初三郎の画業・事業の全体像が見え
てくるのだろうと途方に暮れる(笑)。しかし、先が未だに見えない
からこそ、研究者にとっては初三郎研究は奥深くライフワークになる
のだと思う。
今日の写真は昭和27年、京都の工房での吉田初三郎とスタッフ。
お孫さんの話しでは京都で静養しつつ執筆していた初三郎の元
には、教えを請い訪れる方もいてアシスタント的な活動をして
いたそうだ。左から2番目が初三郎。
http://ame-tk.net/2ch/842
犬山にいた事もあり原画を見る機会も
あります。貴ブログを大いに参考に
させて頂きます。