ポストカードブックの応募ハガキやお礼状が次々に届き始めた。インキュ
ーブに買いに行ったがお目当ての「福岡市内電車前後編」が売り切れだった
という電話が夕方2件あった。一人は明後日に検査入院するので、入院先に
持って行って楽しむつもりだったとのことで、急いで速達で1冊発送した。
「なるべく早く第2弾を出してください」というありがたいハガキも届く。
ポストカードブックの連絡先を見て、電話で感想をくれる方も多い。予想通
り、皆さんが興味を持つ「思い出の一枚」は異なる。西新から博多駅(貫通
線~呉服町線)への通勤時代を思い出す人、子供の頃観た花電車の写真に反
応する人、まだ自動車が少なかった時代に電車道を横断して通った小学校な
ど…。寄せられる「思い出」話しだけでもまとめてみたくなる。
朝の勉強会でご一緒する福多デジタルフォトの佐野さんからもお礼状が届
いた。新聞記事を見てすぐに買いに行ってくれたそうだ。メールや電話をく
れた方になんとかお礼メールや手紙を出そうと思うも、遅々として進まず。
毎日、ネットや電話から通販依頼も続く。さらに絵葉書アーカイブスや吉田
初三郎鳥瞰図のプリント依頼も、このところ増加傾向に拍車がかかっている。
16日、ネットで公開している吉田初三郎踏査取材時の延岡市(昭和27年)
ネガを考察現地調査してくれた、保健福祉大学(延岡)の山内さんが事務所
へ来られた。聴くと吉備国際大学文化財総合研究センターの研究員でもあり、
数年前の初三郎「伯備沿線図絵」絹本原画の修復にも関わられたとのこと。
同図絵は、初三郎の作品リストにあるも印刷物を見た研究者がおらず、幻
の作品と言われているもの。高梁市では修復した原画を教育観光などに活用
されている。山内さんから、鞆町(現福山市鞆)の資料館で絹本原画があっ
たとの情報。鞆の浦鳥瞰図は、京都のお孫さんが1点原画を所有していて昭
和5年頃の作品と推定されているが、私が落款や画風を見た限りでは戦後の
作である。鞆の資料館にあるのはたぶん間違いなく戦前の作品と思われ、近
いうちに確認に行きたい。
山内さんには私の所有する資料の一端を見ていただいた。ご出身が埼玉だ
とのことで、関東の初三郎作品も見ていただいた。私の資料の中で、一番の
興味はむろん延岡市のネガ。地元にとっては大変貴重な資料と認識していた
だいており有り難い。新聞スクラップのコピー資料などの膨大さにも興味を
持っていただいたようだ。
前田稀さんが半年ぶりに来福された。田川の知人宅に滞在され、今度の週
末は日田や中津、耶馬渓を一緒に巡ることにした。小牧から自家用車で運転
して来られているが、今回は高松や宇和島を経由し別府航路で九州入りされ
た。さぬき市志度では御尊父(前田虹映)の絹本原画と対面され、地元新聞
の取材も受けたそうである。ちょうど1年前、私は稀さんの情報を受けて同
地へ原画を確認に行ったことを思い出した。
四国は初三郎や虹映の痕跡が多い。未調査の地が多く、善通寺や観音寺、
金刀比羅宮など有名寺社は軒並み原画所在地の候補である。稀さんはその後
宇和島へ移動され、ここでも好待遇を受けたそうだ。宇和島城にある原画は
戦後昭和28年の初三郎原画。この図のトレース図は私が現在保管している。
(トレース図=印刷版の原図)
同年に描かれた宇和島自動車へも案内されて伺い、原画を見たそうだ。こ
れも私が現在トレース図を保管している。いずれも戦後作ながら入魂の一作
である。来年春までに2点の原画をぜひ拝見したい。トレース図の保管につ
いて、まずデジタルデータへのアーカイブを進めることにした。しかし幅2
~3mを超える図も多く、通常のスキャナではムリである。課題は山積み。
19日午後、Hさん宅訪問。ポストカードブックに提供いただいた絵葉書
のお礼と見本・謝礼進呈、そして氏の所有する写真資料群を新たに拝見する。
西鉄さん関係の資料も多く、さらに大牟田線沿線の主要駅界隈の面白い写真
も多い。きちんと写真の意味づけとテーマづけができれば、それだけで写真
集ができそうである。
今日の写真は、吉田初三郎の舞踊美人画(絹本)。初三郎得意の構図である。
ポストカードブックシリーズ解説・通販
アンティーク絵葉書に観る懐かしの風景・町並み
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鳥瞰図絵師・前田虹映
オールド地図鳥瞰図コレクション・吉田初三郎ほか
ーブに買いに行ったがお目当ての「福岡市内電車前後編」が売り切れだった
という電話が夕方2件あった。一人は明後日に検査入院するので、入院先に
持って行って楽しむつもりだったとのことで、急いで速達で1冊発送した。
「なるべく早く第2弾を出してください」というありがたいハガキも届く。
ポストカードブックの連絡先を見て、電話で感想をくれる方も多い。予想通
り、皆さんが興味を持つ「思い出の一枚」は異なる。西新から博多駅(貫通
線~呉服町線)への通勤時代を思い出す人、子供の頃観た花電車の写真に反
応する人、まだ自動車が少なかった時代に電車道を横断して通った小学校な
ど…。寄せられる「思い出」話しだけでもまとめてみたくなる。
朝の勉強会でご一緒する福多デジタルフォトの佐野さんからもお礼状が届
いた。新聞記事を見てすぐに買いに行ってくれたそうだ。メールや電話をく
れた方になんとかお礼メールや手紙を出そうと思うも、遅々として進まず。
毎日、ネットや電話から通販依頼も続く。さらに絵葉書アーカイブスや吉田
初三郎鳥瞰図のプリント依頼も、このところ増加傾向に拍車がかかっている。
16日、ネットで公開している吉田初三郎踏査取材時の延岡市(昭和27年)
ネガを考察現地調査してくれた、保健福祉大学(延岡)の山内さんが事務所
へ来られた。聴くと吉備国際大学文化財総合研究センターの研究員でもあり、
数年前の初三郎「伯備沿線図絵」絹本原画の修復にも関わられたとのこと。
同図絵は、初三郎の作品リストにあるも印刷物を見た研究者がおらず、幻
の作品と言われているもの。高梁市では修復した原画を教育観光などに活用
されている。山内さんから、鞆町(現福山市鞆)の資料館で絹本原画があっ
たとの情報。鞆の浦鳥瞰図は、京都のお孫さんが1点原画を所有していて昭
和5年頃の作品と推定されているが、私が落款や画風を見た限りでは戦後の
作である。鞆の資料館にあるのはたぶん間違いなく戦前の作品と思われ、近
いうちに確認に行きたい。
山内さんには私の所有する資料の一端を見ていただいた。ご出身が埼玉だ
とのことで、関東の初三郎作品も見ていただいた。私の資料の中で、一番の
興味はむろん延岡市のネガ。地元にとっては大変貴重な資料と認識していた
だいており有り難い。新聞スクラップのコピー資料などの膨大さにも興味を
持っていただいたようだ。
前田稀さんが半年ぶりに来福された。田川の知人宅に滞在され、今度の週
末は日田や中津、耶馬渓を一緒に巡ることにした。小牧から自家用車で運転
して来られているが、今回は高松や宇和島を経由し別府航路で九州入りされ
た。さぬき市志度では御尊父(前田虹映)の絹本原画と対面され、地元新聞
の取材も受けたそうである。ちょうど1年前、私は稀さんの情報を受けて同
地へ原画を確認に行ったことを思い出した。
四国は初三郎や虹映の痕跡が多い。未調査の地が多く、善通寺や観音寺、
金刀比羅宮など有名寺社は軒並み原画所在地の候補である。稀さんはその後
宇和島へ移動され、ここでも好待遇を受けたそうだ。宇和島城にある原画は
戦後昭和28年の初三郎原画。この図のトレース図は私が現在保管している。
(トレース図=印刷版の原図)
同年に描かれた宇和島自動車へも案内されて伺い、原画を見たそうだ。こ
れも私が現在トレース図を保管している。いずれも戦後作ながら入魂の一作
である。来年春までに2点の原画をぜひ拝見したい。トレース図の保管につ
いて、まずデジタルデータへのアーカイブを進めることにした。しかし幅2
~3mを超える図も多く、通常のスキャナではムリである。課題は山積み。
19日午後、Hさん宅訪問。ポストカードブックに提供いただいた絵葉書
のお礼と見本・謝礼進呈、そして氏の所有する写真資料群を新たに拝見する。
西鉄さん関係の資料も多く、さらに大牟田線沿線の主要駅界隈の面白い写真
も多い。きちんと写真の意味づけとテーマづけができれば、それだけで写真
集ができそうである。
今日の写真は、吉田初三郎の舞踊美人画(絹本)。初三郎得意の構図である。
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アンティーク絵葉書に観る懐かしの風景・町並み
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鳥瞰図絵師・前田虹映
オールド地図鳥瞰図コレクション・吉田初三郎ほか
私もこういう
ポストカード大好きで
少しずつ集めています。
とても
参考になりますww