記憶探偵〜益田啓一郎のブログ(旧博多湾つれづれ紀行)

古写真古地図から街の歴史逸話を発掘する日々。ブラタモリ案内人等、地域の魅力発掘!まち巡りを綴ります。

ぴあとギンギラとALWAYS。

2007年11月06日 23時08分30秒 | 演劇・音楽
 今日、事務所を掃除していて、以前行方不明になっていた資料(笑)が
2点、全く関係ない東京タワーの資料ファイルから出てきた。昭和30年代
ブームの中、なんとなく開いたファイルに入っていて一人で喜んだ。ちな
みに東京タワー資料ファイルには、開業前からのパンフレット類やチケッ
ト、絵葉書など100種ほどが入っている。建設中の写真入りもアリ!

 出てきた2点、ひとつは昭和47年11月発行の「ぴあ」5号。最初期の
ぴあである。表紙イラストは先日世界記録樹立の及川正通氏の描く前、湯
浅かずお氏が手がけている。本文や編集後記をみると、まだ編集方法も試
行錯誤している様子が判る。定価100円。

 そしてもう1冊は「Tessy」7号である。知る人ぞ知る!福岡のタウン
誌の先駆け、溝上徹思(てっしい)氏が発行していた若者向けガイド本で
ある。この頃は冷泉公園前で「花じゃむ」というお店をやっていた。後に
居酒屋ぶあいそ、丸海屋、日本浪漫座などレストラン・居酒屋事業を発展
させた方である。「テツおじさんのチーズケーキ」も懐かしい。

 全編ほとんど手書き!の完全手作りタウン誌であるが、その内容たるや
今の福岡のタウン誌より上かも。そして、改めてじっくり見直していて、
海援隊の記事に目が止まった。よく観ると「海援隊」武田鉄也らのサイン
入りではないか!印刷じゃなく直筆。しかも「母に捧げるバラード」発売
直後、ブレイクする直前の苦労人時代のものだ。ちょっとトクした気分に
なった(といっても古書店で手に入れ自分でずっと持っていたものだが)。

 民主党・小沢代表の辞任表明に驚いた週末、仕事や家庭行事の合間をぬ
ってギンギラ太陽'sの新作「チョコレーツ・オブ・チロリアン~十円チョ
コのカカオ魂」in嘉穂劇場公演を観に行った。踊り舞台や大仕掛けをフル
に使った時代劇風、同シリーズの前作「南国から来た寒いヤツ!」を上回
る名セリフの数々とスケールの大きな舞台に圧倒され、観客一堂笑いっぱ
なし(笑)。

 それでも最後はホロリとさせる純粋な時代劇で感動の嵐であった。時事
風刺に地元志向を加味した舞台は、他の追撃を許さぬ面白さである。今回
ももちろん、あの白い○○や赤○までお菓子業界の話題総ざらい(笑)。

 11日に行われる県民文化賞受賞式を控えてのギンギラは、とにかく絶
好調である。7日の「博多千年の都市フォーラム」でも特別公演「福博流
通モノ語り」が上演されるし、授賞式当日も公演するそうだ。私はしっか
り7日の聴講券をゲット!

 そして、週末はもう一つ楽しみにしていた映画「ALWAYS 続・三
丁目の夕日」の公開。もちろん週末に観に行った。前作は計5回、劇場に
足を運んだが今作はいかに!期待通りの出来であったが、今回は実はいく
つか粗が目についた。肝心の日本橋のシーン、そして羽田空港のシーンで
役者の演技以上に、細密に創られたはずの背景に目が行き、しかもそれが
違和感があった。

 本編に気が向いておけば気にならないもの、期待が大きい故の欲目であ
ろう。いや、これも演出のテクニックか?1度目は背景に気を取られて話
だけに集中できない、2回目、3回目と観てもらおうという術中にハマっ
たかも(笑)。

 たぶん家庭の40インチ程度の画面で観ればそれほど気にならないのか
もしれないが、映画館の大画面では背景の人物の動きや、CG背景と人物
の影の処理がどうも気になる。結局、それが気になって肝心の役者演技を
見逃した。見終わって妻や娘に話すと、二人とも同じ感想。やはり二回、
三回と足を運ばせる三丁目マニア向けの演出なのだろう。

 ストーリーは原作ファンであれば「ああ、あのエピソードだ」と先読み
できて安心感もあり、短編を上手く一本の話に仕上げているのは前作と変
わらず見事であった。たぶん今作も、私は4~5回観に行くであろう。
エキストラ参加したロケシーン、ほんの少し映っていた。ドキュメントの
方がちゃんと映っていて家族で盛り上がった。

今日の写真は、事務所で「発見」した「ぴあ5号」「Tessy」の2冊。
武田鉄也ら海援隊メンバーのサイン、そして若き徹思氏の写真!

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