いよいよ今週末に迫ってきました！ヨーロッパ企画第33回公演『ビルのゲーツ』福岡公演（西鉄ホール）は9月27日(土)13:00/18:00、9月28日(日)13:00の3公演です。
劇団HPの「ビルのゲーツ」出演者インタビューでは、劇団の舞台だけでなくテレビや映画の脚本でも大活躍の作・演出・劇団代表の上田誠さんをはじめ、出演者たちの対談が楽しめます。
現在放送されている番組や公開予定の映画から彼らの関わった作品を少し拾ってみましたが、これだけ各人が役者だけでなく映像や番組づくりに多彩に活躍している劇団はホントに稀です。
上田さん脚本のNHK・Eテレ「ことばドリル」をはじめ、脚本・人形デザイン・テーマ曲を角田貴志さんが手掛けるNHK・Eテレ「銀河銭湯パンタくん」、諏訪雅さんが作・演出の舞台「夢！ 鴨川歌合戦」、数々のドラマや映画に出演の諏訪さんは今冬テレ朝で放送予定の ドラマスペシャル「松本清張～坂道の家」にも出演とか。日テレ 「所さんの目がテン！」に実験プレゼンターで出演中の酒井善史さんは9月28日の放送分にも出演します。
役者として数々の映画やCMに出演しつつ、映像制作でも大活躍の永野宗典君。永野君が演出し本田力君らが声優をつとめ、ＮＨＫワールドプレミアムでの放送も始まった「タクシードライバー祇園太郎」、春に放送された「時空編」もホント楽しかった！制作時に資料協力のお話もいただきましたが今回放送内では活用されず、それでも今後は映画化の話もありコラボが楽しみです。吉田社長によると、祇園太郎の誕生には私が企画ネタで携わりFBSナイトシャッフルやめんたいワイドで不定期放送されている「記憶探偵」シリーズにインスピレーションを受けたものだとか（笑）。過去に開催した「記憶探偵」上映会には永野君がゲストで駆けつけてくれた事もありました。
永野君の忙しさは尋常でなく、9月28日放送予定でBS-TBS 「岡江久美子が行く！街まかせの旅～初めてづくし長崎県・壱岐編」で岡江さんと共にメインキャスト、自作映画では29日に京都で立誠MOOSICレコメンド特集「永野宗典監督傑作選&監督トーク」も控えています。
LOVE FMの番組でもおなじみ、石田剛太さんの出演新作は映画 「きゃりーぱみゅぱみゅシネマJOHN！」（監督：湧川敬介）。第34回ぴあフィルムフェスティバル「エンタテインメント賞(ホリプロ賞)」＆「映画ファン賞(ぴあ映画生活賞)」受賞作品である映画 「かしこい狗は、吠えずに笑う」 （監督：渡部亮平）など話題作への出演も続いています。
中川春樹さんの活躍もスゴい。クリープハイプのPV「あたしの窓（ 監督：松居大悟）」をはじめ、クリープと松居君のコラボ映画 「自分の事ばかりで情けなくなるよ」など、福岡のタレント・トコさんの息子さんで映像ディレクターの松居君の作品への出演が続いてます。
上田さんの活躍ぶりは演劇・ドラマファンにはおなじみか。映画「サマータイムマシン・ブルース」「曲がれ！スプーン」をはじめとする映画や舞台の脚本をはじめとする活動で第32回京都府文化賞奨励賞を受賞。第14回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞受賞のテレビアニメ「四畳半神話大系」シリーズや、WOWOW「ライブ＠ライズ 第四夜 ますだおかだの「漫才しろ！」 では漫才台本も担当していますね。
ヨーロッパ企画といえば、「踊る大走査線」シリーズの本広克行監督。本広監督がプロデュースし来年2月公開の映画「恋とオンチの方程式」にも諏訪・永野・土佐和成君の3名が出演しているそうです。メンバー出演の舞台や映画はキリがなく、11月に福岡公演がある舞台 muro式.8 「2 3 5 7 11 13 17…」も楽しみ。テレ東のドラマ「アオイホノオ」等で怪演中のムロツヨシさんの舞台ですが、上田さん脚本で永野・本田両名も出演。
彼らに注目する理由のひとつが、彼らがあくまで京都を拠点に活動していること。福岡をはじめとする九州在住の劇団員の多くが役者だけで生活できずバイトなどで活動を継続していますが、彼らのようにコンテンツ制作集団として活動する方法なら、メディアが多様化し自主作品のネット発表が可能な現代、地域に密着しつつ周囲に在住の映像作家らとコラボするなど、優良コンテンツ発表＆地域還元の仕組みのモデルになると思うからです。
