記憶探偵〜益田啓一郎のブログ(旧博多湾つれづれ紀行)

古写真古地図から街の歴史逸話を発掘する日々。ブラタモリ案内人等、地域の魅力発掘!まち巡りを綴ります。

吉田初三郎展、ギンギラの1ヶ月ロングラン公演、いよいよ始まる!

2008年10月01日 23時49分19秒 | 吉田初三郎
 台風も逸れて博多は快晴、秋の空の一日だった。
気がつけば10月、北九州市立自然史・歴史博物館(通称:いのちのたび
博物館)での吉田初三郎展も11日の開幕に向けて展示造詣など最後の追
い込みである。何度も変わったタイトルも「美しき九州の旅~『大正広重』
吉田初三郎がえがくモダン紀行~」に決定した。

いのちのたび博物館

 初日の11日、初三郎のご遺族3人が千葉、京都、熊本から来てもらえ
ることとなった。展示品は5遺族全てに協力いただき、九州・山口関係の
作品が中心とはいえ、初三郎の画業の中でターニングポイントになった作
品が全て含まれ、しかも絹本原画が40点余り。過去の初三郎展でも最大
規模のもの。実はこれでも展示スペースの関係で省いた原画類は多い。神
社等は「社宝」扱いで持ち出し禁止になったものも。

 18日(土)は私と博物館の学芸員による講演も予定。この日は展示に
も多大な協力をいただいた初三郎研究家の方々も来てくれる。可能な限り
納得してもらえる構成・展示にすべく、最後の追い込みである。

 不眠不休、毎日3時間余りの睡眠で図録もエイヤーと編纂。気がつくと
9月はあっという間に過ぎて、博多の秋恒例の「放生会(ほうじょうや)」
にも行かず終い。昨日、約1ヶ月ぶりに6時間ほど眠ることができた。

 今日は初三郎資料をデータ提供した、学研「鉄道古地図旅行案内」見本
が届いた。東日本編に「みちのくの旅」「北海道鳥瞰図」など、西日本編
に「鞆の浦」などを画像提供。図版に所有クレジット記名が無く、少々残
念。強く指定すればよかった。

 明日は博多の秋を彩る「中洲まつり」初日である。恒例!「はしご酒」
大会もある。今年の見所は博多川に突如出現した「水上舞台」。京都の納
涼床のように河川上に舞台を作ってしまった。あとは天気が良いことを祈
る。

 明日2日は劇団「ギンギラ太陽's」の舞台「天神開拓史」初日である。
昨日30日、西鉄ホールに小屋入りした皆さんにささやかなプレゼントを
持っていく。この舞台の登場人物である「岩田屋」が開店した年、昭和11
年の吉田初三郎作「福岡市鳥瞰図」を4m幅に拡大複製したもの。灯台と
エスカレータが名物だった「松屋」、博多一番店「玉屋」をはじめ、劇中
で案内役を務める「ブラジレイロ」などもきちんと描かれている、この舞
台にはピッタリと思われる図だと思う。

 この舞台は天神を今のように発展させる中心的な役割を果たした西鉄の
100周年を記念したもの。初三郎の拡大プリントを私が持っている理由
は、3年半前に開業した西鉄イン博多の2Fロビー掲示用にテストプリン
トしたものだから。同じ図が西鉄イン博多に展示されている訳だ。主宰の
大塚氏の計らいで、今回は同公演のパンフレットに私の構成したページが
4ページも入っている。初の1ヶ月ロングラン公演!稽古を拝見しただけ
でも今までで最高の仕上がり!!必見である。

ギンギラ太陽's

 9月は西鉄100周年関連イベントも次々に行われ、気が付くと全くブ
ログ更新の余裕すら無かった。遅々として進んでいない(笑)西鉄写真集
やライオンズ写真集も、10月中には編纂終了できそう。1年で最も行事
の多い10月。勝負の10月である。

冷泉のあゆみ1945~2007まちづくり戦後史
アンティーク絵葉書に観る懐かしの風景・町並み
ポストカードブックシリーズ解説・通販
人気blogランキングへ
鳥瞰図絵師・前田虹映
オールド地図鳥瞰図コレクション・吉田初三郎ほか

コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ポストカードブック発売と西... | トップ | ギンギラ「天神開拓史」開幕... »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (サトシ)
2008-10-03 00:58:51
読まさせていただきました。
応援ポチッ!!!
返信する

吉田初三郎」カテゴリの最新記事