11月14日・15日は皇位継承に伴う伝統儀式・大嘗祭。それにちなみ手持ちの資料から興味深い写真帖を紹介。京都御所で昭和3年11月に行われた昭和天皇の大嘗祭、主基斉田は福岡県早良郡脇山村(現・福岡県福岡市早良区脇山)が、悠紀斎田には滋賀県野洲郡三上村(現・野洲市)が選ばれ新穀を献上。斎田ばかりが話題になりますが、実は当時最新の農機具も斉田とともに選ばれ、石油発動機や揚水ポンプは北九州の戸畑鋳物(日立金属の前身、日産自動車のルーツ)が受注納品していました。
当時最新の設備や農業技術が導入された記録の一端、筑前農法の全国普及にも関連しているようで、個人的にはとても興味が湧きます。
戸畑鋳物刊行の記録写真帖には、石油発動機や揚水ポンプの献納から使用に至る光景、詳細が22枚の写真とともに紹介されています。
福岡県などが後年編纂した分厚い記録誌を改めて見渡しましたが、農機具等についてはほとんど記載がないようです。昭和までは京都で行われていた大嘗祭ですが、平成に続き今回も東京で行われる事と合わせて、せっかくの機会なので色々な角度から見聞きしてみたいなと思います。
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