明治期から昭和戦前期に幾度か大ブームがあった絵葉書、その分野は多岐にわたり収集研究している人たちも様々です。神社の鳥居や賽銭箱のデザインだけ集めて研究している方もいますし、私のように都市の近代化や観光をテーマに研究している場合も。
女性や子供がモデルとなった絵葉書、この写真のようないわゆる「美人絵葉書」を集めている方も多いようです。私は美人絵葉書はほとんど収集していない(入手しても他に譲る)のですが、このシリーズとくに1枚目の写真機を持つ舞妓さんの絵葉書だけは気に入っていて手元にずっとあります。
発行当時、これら美人絵葉書は外国人&慰安(戦地へ向かう兵士等)向け用途が多かったようです。
印刷技術の最先端は絵葉書のような小さい美術印刷に反映されました。写真の印刷技術の向上などを絵葉書で追跡するのも勉強になります。この手の美人絵葉書も含めて初期の写真絵葉書の多くはモノクロですが、色つきで見たいという願望が多かったのは想像にかたくなく、一枚一枚筆でカラー彩色した手彩色絵葉書がブームになったのは日露戦争の頃からです。
大切な想いの伝わってくるブログに失礼いたします。
有為な伏し目が、はがきなのに 確かにはがきなのに磁力みたいな何かを閉じ込めてますね。
撮影者の方は かつてのカメラ女子にカメラを向けることで
入れ子 になった次元を捉える快楽を得たでしょうね。
空気を押さえるようにピタッと止まってるのは舞妓さんという存在の安定感でしょうか?