3月25日限りで西鉄バス46番(博多埠頭~雑餉隈)のJR高架下を通る路線(人参公園前、博多消防署前バス停)が最終日だったそうです。
区画整理が行われ博多駅が移転する前の地図(昭和27年発行)をみると、確かに今日までの路線は当時の幹線道路だったことがわかります。
さらに昭和34年の地図をみると、現在の整備道路が正確に記載されていて、もともとは1本西側の道路(うどん平などがある道)がバス通りだったようですね。博多駅移転に伴う区画整理で385号線ができて、新設の1本東側の消防署や人参公園横を通る経路になったようです。
現行経路の廃止、実は25日の朝刊記事を見るまで知りませんでしたが、日常的に路線バスを撮影する馴染みの場所なので「最後」と知っていればもっと撮影したかった(笑)
この路線に限ったことではありませんが、西鉄路線バスの郊外へ伸びる路線というのは、戦時下で県下のバス事業者が西鉄に統合される過程で合併した中小バス事業者の旧路線がそのまま生き残っているものも多く、路線がそのまま福岡市の都市化を支えた「近代化遺産」と言えます。
46番の元々の路線、少し生い立ちや経緯を調べてみようと思います。
その際、やっぱり古い痕跡を探す頼りは地図群ということになります。昭和以降の福岡市の地図は年代や用途別に30点ほど所有しているので、周辺資料と一緒に改めて調べ直す予定。バス停名の由来をこの一年調べて蓄積しているんですが(近々発表開始)、楽しみがまた一つ増えました(笑)。