雨上がりの5月3日夕刻、万能グローブ ガラパゴスダイナモス第23回公演「星降る夜になったら」を観劇しました。キャナルシティ劇場がほぼ満席で、終演後は拍手鳴り止まぬスタンディング・オベーション。客層の若さも含めて刺激的で、見終わったあと幸せになる素晴らしい舞台でした。
終演後、客演のヨーロッパ企画・永野宗典君をはじめ、月光亭・杉山英美さんやおりがみ入江真潮君らにご挨拶しました。一緒に行った娘は永野君からガラパ椎木君を紹介してもらい、何やら新たなコラボも始まる予感…。入江君はFBSめんたいワイド「記憶探偵ガミレオ」で探偵に扮して映画「博多っ子純情」の謎(DVD化記念)を解いてくれて以来、久しぶりに会えました。
最近、映画はほとんど観なくなりましたが、舞台は相変わらず時間作って観させていただいてます。5月はあと2つ、来週は劇団ショーマンシップの新作舞台「THE NIWAKA~ふてえがってえ男の話~」を観劇予定。伝説の博多にわか師・生田徳兵衛の逸話や作品を、徳兵衛のひ孫である劇作家・生田晃二君が脚本化!
ギンギラ太陽'sの大塚ムネトさんに生田君を紹介していただき、徳兵衛が遺した台本を早稲田大学演劇博物館に収蔵されている戦中戦後の検閲台本の中から見つけたことも伺っていたので、どんな物語に仕上がったのか興味津々です。私は同じ時代に新喜劇の台本を書き遺した西口紫溟が博多に遺した軌跡を辿って同博物館収蔵資料にも興味があり、福博演劇史にまとめようと各方面から資料収集を続けています。
今秋から放送されるNHK朝ドラ「わろてんらか」は吉本興業の吉本せいをモデルにしていますが、西口紫溟はせいを支え吉本興業を発展させた弟・林正之助のパートナーとして、戦時下で各地の花月劇場が縮小閉鎖になる中で福岡花月劇場・花月劇団を立ち上げ経営した人物。自身も新喜劇の脚本を多数書き、戦中戦後の福博のまちに笑いを伝え続けました。
6月は杉山さんも出演するギンギラ太陽'sの新作短編「天神ビッグ・バン!バン!バン! bom.3 ~デパートの中心でコト消費を叫ぶ~」」と、先日ご案内いただきチケット確保の久々の劇団14+(フォーティプラス)第14回公演「双面の王」も楽しみです。
博多座や劇団四季など大きな舞台もいいですが、私は地元劇団や味わいある活動をする地方劇団の舞台に惹かれます。福博は「芸どころ博多」と言われるとおり、戦前から幾多の地元劇団や博多仁輪加劇団が活動してきた地。郷土史を書き残した諸先輩方は、例外なく地元劇団と交流しその活動を記録しています。近代史・郷土史を書き残す者として、その系譜を継ぐ立場になるべく日々勉強です。
新刊Vol,21「にしてつ電車の四季」Vol.22「西鉄8000形」フォトブックシリーズ全22冊
にしてつWebミュージアム(企画構成を担当)
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