記憶探偵〜益田啓一郎のブログ(旧博多湾つれづれ紀行)

古写真古地図から街の歴史逸話を発掘する日々。ブラタモリ案内人等、地域の魅力発掘!まち巡りを綴ります。

過去の記憶を文章にする難しさ

2011年06月07日 07時28分48秒 | 福博まちの記憶
寝る前1時間は毎日読書タイム(というか読んでると眠くなる)。
昨夜はジャンボ尾崎の半生を綴った「ジャンボ 尾崎将司 挫折と栄光の軌跡」
を読んだが、作者の思い込みというか確認不足というか、
とにかく些細な年月が間違い多すぎ。尾崎が西鉄ライオンズに入団した年に
中西が新監督就任?スカウト中島さんが球団に所属したのが26年?

普通に球団名「西鉄クリッパース」も「西鉄クリッパーズ」になってる。
これは私の著書「西鉄ライオンズとその時代」でもチェックミスで数カ所が
クリッパーズになってしまい人ごとでなく反省。
その元凶は、過去に発行された様々な書籍が間違っている事。
参考にした本次第で堂々と「クリッパーズ」と複数形になっている。
正しいのはさすがにベースボールマガジン社発行のものだけ。

聴き取り取材の難しさもこの本の資料としての貴重性を薄くしている。
私自身、冷泉の戦後史や西鉄ライオンズ、吉田初三郎の聴き取りで
一番苦労した点がこれ。人の記憶は曖昧なのだ。日時確認のために資料とする
新聞記事や参考文献そのものが間違ってる事も多々ある。

そのため1つの文章書くにも、最低でも5~6冊は比較チェック。
わずか1200字の連載文でも、かなり時間割いて苦心してます。
という訳で本日7日付け産經新聞(九州山口版)に「伝説の西鉄ライオンズ」
掲載されとります。

今日の写真は、残念ながら過去になってしまった
明治29年創業「寿軒」(2010年末休業)の1975年頃の「博多おべんとう」票。



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