28日の西日本新聞朝刊で「博多カレンダー」の記事が掲載された。半年間
委員として参加してみて、初年度ということで課題も残しつつ、内容的には及
第点に達したかなと思っている。櫛田神社の社務所等で頒布が始まっているが
結構好評なようでひと安心である。
明日1日は映画「まぼろしの邪馬台国」全国公開日。原作者・宮崎康平氏の
著作で未発表だった「からゆきさん物語」が不知火書房から単行本として発売
されたので、早速購入して一気に読んだ。「まぼろし~」とはひと味違う、本
格的な小説で未完なのが残念である。執筆はこちらが先だったそうだが、予想
外の大ヒットとなった「まぼろし~」の陰に隠れてしまい、康平氏が亡くなる
まで完結しないまま未発表となっていたと、あとがきで奥さまの和子様が書か
れていた。
その宮崎和子様より31日、電話をいただき感激である。初三郎展の図録と
周辺資料、それに和子様が若い頃福岡に居られたのを存じているので、西鉄の
フォトブックを進呈。東中洲の国際ホテルにマリリン・モンローを観に行かれ
たことを電話で教えていただいた。
さらに驚くことに、初三郎筆「観光の島原半島『島原鉄道バス景勝鳥瞰図』
の絹本原図がどうやら見つかった。宮崎様の息子さんは初三郎に以前から興味
を持ってくれていたそうで、私のサイトや本ブログも隅々まで読んでくれてい
たそうで、またビックリである。仕事をされているFMしまばらで私のサイト
も紹介してくれていたとのこと。初三郎図を現在のまちづくりに活かしたいと
話していただいた。
そして原図である。本日夕刻、島原鉄道に務める宮崎様のご友人から電話を
いただき、2ヶ月前に島鉄本社倉庫から絹本原図が見つかったこと。現在、島
原駅で開催中の島鉄100周年記念パネル展に急遽展示したことを聞く。6月
に初三郎のご遺族宅にあった「口之津鉄道」絹本原図を確認した際に、私の方
から島鉄にメール連絡したが、その際は未発見だった。7日に現地に確認に伺
うことにした。
この図はなんといっても映画「まぼろしの邪馬台国」に美術協力した初三郎
図の肉筆画になる訳で、もう1年早く見つかっていれば、現物を映画で使って
もらえたと思う反面、映画の公開や初三郎展の開催に合わせるように、まるで
初三郎と宮崎康平氏の意志が乗り移り、宮崎氏の「からゆきさん」本発行とと
もに世に出てきたことが必然のタイミングなのだとも思える。
「観光の島原半島」は、昭和30年頃の和楽路屋発行「雲仙」が中村治郎の
作であること(展覧会に展示中、石黒三郎氏による享受)から、昭和28年作
のこの図の取材・踏査にも治郎が絡んでいるのではと考えている。その中村治
郎のご子息・洋志さんと初めて展覧会場でお会いした。お兄さんは永くゼンリ
ンにお勤めであったが昨年他界されている。短い時間ではあったが、色々と今
後の調査に役立つ情報もいただくことができた。
もう一報。初三郎が画室を構えていた葦北郡佐敷で、初三郎の弟子らしき作
家の鳥瞰図絹本が確認された。博物館で開催中の初三郎作「佐敷町鳥瞰図」と
構図がほぼ同じで、描かれている内容もよく似ている。さらに初三郎が設置し
ようとしていた蘇峰の歌碑も同じ場所に記されている(現在、該当地には万葉
歌碑がある)。林長陽のサインがあり、おそらくは熊本滞在時の弟子であろう。
長陽は弟子であれば初三郎が名付けた可能性もあり、阿蘇の長陽村の出身であ
ろうか。いずれにしても新たな研究課題が見つかった。
ギンギラ太陽s「天神開拓史」公演も残りあと5公演。動員8千人を超え、
目標の1万人も見えてきた。会場でパンフ等と一緒に頒布いただいている西鉄
のフォトブックも売れ行き好評とのことで嬉しい限りである。初三郎展会場で
頒布いただいている初三郎ポストカードも追加発注が来始めた。地元北九州の
ものや「おぼろ月に桜」など肉筆画画像のカードが人気である。
今日の写真は吉田初三郎筆「観光の島原」表紙絵。
この絵も映画「まぼろしの邪馬台国」へデータ提供。
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第点に達したかなと思っている。櫛田神社の社務所等で頒布が始まっているが
結構好評なようでひと安心である。
明日1日は映画「まぼろしの邪馬台国」全国公開日。原作者・宮崎康平氏の
著作で未発表だった「からゆきさん物語」が不知火書房から単行本として発売
されたので、早速購入して一気に読んだ。「まぼろし~」とはひと味違う、本
格的な小説で未完なのが残念である。執筆はこちらが先だったそうだが、予想
外の大ヒットとなった「まぼろし~」の陰に隠れてしまい、康平氏が亡くなる
まで完結しないまま未発表となっていたと、あとがきで奥さまの和子様が書か
れていた。
その宮崎和子様より31日、電話をいただき感激である。初三郎展の図録と
周辺資料、それに和子様が若い頃福岡に居られたのを存じているので、西鉄の
フォトブックを進呈。東中洲の国際ホテルにマリリン・モンローを観に行かれ
たことを電話で教えていただいた。
さらに驚くことに、初三郎筆「観光の島原半島『島原鉄道バス景勝鳥瞰図』
の絹本原図がどうやら見つかった。宮崎様の息子さんは初三郎に以前から興味
を持ってくれていたそうで、私のサイトや本ブログも隅々まで読んでくれてい
たそうで、またビックリである。仕事をされているFMしまばらで私のサイト
も紹介してくれていたとのこと。初三郎図を現在のまちづくりに活かしたいと
話していただいた。
そして原図である。本日夕刻、島原鉄道に務める宮崎様のご友人から電話を
いただき、2ヶ月前に島鉄本社倉庫から絹本原図が見つかったこと。現在、島
原駅で開催中の島鉄100周年記念パネル展に急遽展示したことを聞く。6月
に初三郎のご遺族宅にあった「口之津鉄道」絹本原図を確認した際に、私の方
から島鉄にメール連絡したが、その際は未発見だった。7日に現地に確認に伺
うことにした。
この図はなんといっても映画「まぼろしの邪馬台国」に美術協力した初三郎
図の肉筆画になる訳で、もう1年早く見つかっていれば、現物を映画で使って
もらえたと思う反面、映画の公開や初三郎展の開催に合わせるように、まるで
初三郎と宮崎康平氏の意志が乗り移り、宮崎氏の「からゆきさん」本発行とと
もに世に出てきたことが必然のタイミングなのだとも思える。
「観光の島原半島」は、昭和30年頃の和楽路屋発行「雲仙」が中村治郎の
作であること(展覧会に展示中、石黒三郎氏による享受)から、昭和28年作
のこの図の取材・踏査にも治郎が絡んでいるのではと考えている。その中村治
郎のご子息・洋志さんと初めて展覧会場でお会いした。お兄さんは永くゼンリ
ンにお勤めであったが昨年他界されている。短い時間ではあったが、色々と今
後の調査に役立つ情報もいただくことができた。
もう一報。初三郎が画室を構えていた葦北郡佐敷で、初三郎の弟子らしき作
家の鳥瞰図絹本が確認された。博物館で開催中の初三郎作「佐敷町鳥瞰図」と
構図がほぼ同じで、描かれている内容もよく似ている。さらに初三郎が設置し
ようとしていた蘇峰の歌碑も同じ場所に記されている(現在、該当地には万葉
歌碑がある)。林長陽のサインがあり、おそらくは熊本滞在時の弟子であろう。
長陽は弟子であれば初三郎が名付けた可能性もあり、阿蘇の長陽村の出身であ
ろうか。いずれにしても新たな研究課題が見つかった。
ギンギラ太陽s「天神開拓史」公演も残りあと5公演。動員8千人を超え、
目標の1万人も見えてきた。会場でパンフ等と一緒に頒布いただいている西鉄
のフォトブックも売れ行き好評とのことで嬉しい限りである。初三郎展会場で
頒布いただいている初三郎ポストカードも追加発注が来始めた。地元北九州の
ものや「おぼろ月に桜」など肉筆画画像のカードが人気である。
今日の写真は吉田初三郎筆「観光の島原」表紙絵。
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