記憶探偵〜益田啓一郎のブログ(旧博多湾つれづれ紀行)

古写真古地図から街の歴史逸話を発掘する日々。ブラタモリ案内人等、地域の魅力発掘!まち巡りを綴ります。

雲仙小浜名物「湯せんぺい」ラベルは吉田初三郎のパクリ?

2015年08月27日 21時58分06秒 | 吉田初三郎

デザインのパクリ問題がネット上で話題になってますが、パッケージデザインのパクリも昔からたくさんあります。

写真の雲仙小浜名物の「湯せんぺい」の代表的パッケージ、ネタもとは吉田初三郎の鳥瞰図ですが、最初にこのデザインを採用した三宅商店さんは、きちんと吉田初三郎の許可を得てのデザイン化でした。現在のご主人のお祖父さんが大正末に直接初三郎と交渉して許可を得たそうです。

錦絵風の鳥瞰図デザインが評判となり、他の湯せんぺいメーカーも昭和戦後になると次々と同様のパッケージに変更したそうですので、三宅商店さん以外は完全な模倣=パクリという事になりますね。写真1、2、3枚目は三宅さんからいただいた戦前から戦後期の未使用ラベル。

4、5枚目は吉田初三郎「雲仙」。

以前にも書きましたが、実は湯せんぺいのデザインは初三郎ではないか、と最初に教えてくれたのは島原の宮崎春而さん=「まぼろしの邪馬台国」故・宮崎康平さんの息子さんです。康平さんは島原鉄道の役員時代に初三郎と接点があったことも分かっています。春而さんが動いてくれて、島鉄100周年の2008年に初三郎作「島原鉄道バス観光鳥瞰図」絹本肉筆画も発見できました。

ちなみに春而さんの娘さんが、最近映画や大河ドラマでも活躍されている宮香蓮さん。康平さんと歌手・さだまさしさんのお父さんが親友で、さださんの「関白宣言」のモデルが康平さん和子さんご夫婦だというのもよく知られた逸話でしょうか。

 

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