記憶探偵〜益田啓一郎のブログ(旧博多湾つれづれ紀行)

古写真古地図から街の歴史逸話を発掘する日々。ブラタモリ案内人等、地域の魅力発掘!まち巡りを綴ります。

御笠川緑地(博多区半道橋)地下の巨大暗渠

2016年03月10日 19時53分48秒 | 福博まちの記憶

3月10日夕刻のカメラ散歩、今日は家の前の御笠川を上流へ。福岡空港国際線への路線バスも通るきよみ通り山王新橋のすぐ上流、御笠川緑地付近の川洲は干潮と重なりキレイな波紋になってました。

満潮時はこの付近まで海水が上って来るため、川魚の大群と野鳥を多く見ることができるスポット。

この御笠川緑地、かなり変わった構造になっていて、写真でご覧のとおり地禄神社のある緑地公園を治水工事後も残すために、取付道路は歩行者専用で通り抜け禁止で道路と緑地の下は巨大な暗渠になっています。

これは金島井堰から御笠川緑地にかけては河川が蛇行していて、川の流れを分散させるための工夫でしょうね。河川整備計画をネットで検索しましたが、ピンポイントの計画図は見つけられず。(御笠川水系河川整備計画

御笠川は戦後だけでも1953(昭和28)年、1963(昭和38)年、1973(昭和48)年、1999(平成11)年、2003(平成15)年と度重なる洪水被害を受けています。この巨大暗渠も治水対策のために完成したものですが、完成以降は下流域も含めて水害はまだ起こっていません。御笠川は昔からほぼ10年おきに大水害が起きてきた歴史があり、私自身も2度経験しています。

一度、この暗渠の中をカヤックで通ってみたいと思ってますが、やっぱり危険でしょうね。この前、アオサギが普通に入っていくのを見てしまい、気になってます。

で、Google Mapでこの界隈を検索した際にいつも気になるのが、御笠川なのに5km以上上流にある支流「牛頸川」と表記されていること。地下鉄東比恵駅そばの比恵大橋から金鳥井堰付近までが「牛頸川」になって間違って表記されてます。これ、ゼンリンに言えばいいのかな?


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