8月最後の日、朝から熱を出して不覚にも寝込んでしまった。午後にな
ってもあまり気温は上がらなかったようで、窓を空けていると心地よい風
が入り、久しぶりにゆっくりとした時間を過ごすことになった。夕方には
熱も下がり、10日ぶりにブログ書き込みである。
宮崎の熟年世代向け情報誌「ラタム」から、吉田初三郎「宮崎市鳥瞰図」
画像の提供依頼があった。絹本原画は幅60cmと小さいが、細部まできち
んと描かれ紙面で昭和20~40年代の宮崎市の町並み写真とともに紹介す
るそうだ。取材の際の記録写真ネガの大半を保管しているが、実は数があ
まりに多いのと、場所が未記入のものが多く、なかなかデータやプリント
に起こす作業は進んでいない。
今回、良い機会だったの宮崎県関係で判別ついた宮崎市、都城市、延岡
市などのネガをデータにして一部をサイトで公開した。絵葉書研究会で宮
崎関係を集め研究しているK氏に戦後の宮崎市の絵葉書の有無を確認した
が、観光地のものは多いが市内の町並みが写っているものは極端に少ない
そうだ。
●都城市(吉田初三郎取材時の記録写真)
●延岡市(吉田初三郎取材時の記録写真)
●ラタム
今週、初三郎などの研究家F氏から続けて2通封書が届いた。当ブログ
の寺本左近の文章を読んで藤井様より左近の豊島に関する情報をいただき、
藤本氏はお盆の里帰りの際に足を伸ばして豊島へ絹本原画2点の確認に行
かれたそうである。さすがに行動力があると感心するばかり。
豊島小学校にある左近の原画「豊島鳥瞰図(昭和49年)」と公民館にあ
る「国立公園豊島鳥瞰図(昭和24年)」を確認し、左近作の壁画のある明
光寺や、左近の実弟宅へも足を運んだそうである。封書にはびっしり行動
ルートが書き込まれた地図と左近、そして豊島出身の吉田初三郎の妻・フ
サおよび前田虹映の妻・トシ子姉妹の情報まで最新情報が書かれていて、
藤本氏の今更ながらその洞察力と細やかな記録手法に驚く。自ら鳥瞰図を
描くだけに情報収集力も磨かれているのであろう。
少しずつ時間を見つけて画像を公開している絵葉書アーカイブスも600
点を超えた。ひとつ一つに細やかな解説をつけたいところだが、さずがに
時間的制約があって断念。画像サイズも本当はもっと大きくしたいのだが、
昨今の無断転用や悪用が後を絶たないことから必要最低限のサイズにして
いる。
西鉄さんの100周年まであと1年ちょっと。それを記念して(笑)、今
は無き福岡市内電車が写った明治末~昭和30年頃までの福岡市内の町並み
絵葉書も公開した。電車ファンならば車両まで細かくチェックできるのだ
ろうが、私は町並みが専門(笑)、電車と町並みが絶妙な構図のものを中
心に選んでみた。できればこれはポストカード・ブック等にして発売した
いなとも思っている。
●懐かしの福岡市内電車風景
今日の写真は、天神町(てんじんちょう)交差点付近の絵葉書。
左手前の看板を見ると、なにげに博多湾の鳥瞰図である。
今の天神交差点からショッパーズ方向を見た構図。正面は松屋百貨店。
今では天神と短くなった町名だが、明治・大正期は「てんじんのちょう」、
昭和初期は「てんじんちょう」と言った。
アンティーク絵葉書に観る懐かしの風景・町並み
人気blogランキングへ
鳥瞰図絵師・前田虹映
ってもあまり気温は上がらなかったようで、窓を空けていると心地よい風
が入り、久しぶりにゆっくりとした時間を過ごすことになった。夕方には
熱も下がり、10日ぶりにブログ書き込みである。
宮崎の熟年世代向け情報誌「ラタム」から、吉田初三郎「宮崎市鳥瞰図」
画像の提供依頼があった。絹本原画は幅60cmと小さいが、細部まできち
んと描かれ紙面で昭和20~40年代の宮崎市の町並み写真とともに紹介す
るそうだ。取材の際の記録写真ネガの大半を保管しているが、実は数があ
まりに多いのと、場所が未記入のものが多く、なかなかデータやプリント
に起こす作業は進んでいない。
今回、良い機会だったの宮崎県関係で判別ついた宮崎市、都城市、延岡
市などのネガをデータにして一部をサイトで公開した。絵葉書研究会で宮
崎関係を集め研究しているK氏に戦後の宮崎市の絵葉書の有無を確認した
が、観光地のものは多いが市内の町並みが写っているものは極端に少ない
そうだ。
●都城市(吉田初三郎取材時の記録写真)
●延岡市(吉田初三郎取材時の記録写真)
●ラタム
今週、初三郎などの研究家F氏から続けて2通封書が届いた。当ブログ
の寺本左近の文章を読んで藤井様より左近の豊島に関する情報をいただき、
藤本氏はお盆の里帰りの際に足を伸ばして豊島へ絹本原画2点の確認に行
かれたそうである。さすがに行動力があると感心するばかり。
豊島小学校にある左近の原画「豊島鳥瞰図(昭和49年)」と公民館にあ
る「国立公園豊島鳥瞰図(昭和24年)」を確認し、左近作の壁画のある明
光寺や、左近の実弟宅へも足を運んだそうである。封書にはびっしり行動
ルートが書き込まれた地図と左近、そして豊島出身の吉田初三郎の妻・フ
サおよび前田虹映の妻・トシ子姉妹の情報まで最新情報が書かれていて、
藤本氏の今更ながらその洞察力と細やかな記録手法に驚く。自ら鳥瞰図を
描くだけに情報収集力も磨かれているのであろう。
少しずつ時間を見つけて画像を公開している絵葉書アーカイブスも600
点を超えた。ひとつ一つに細やかな解説をつけたいところだが、さずがに
時間的制約があって断念。画像サイズも本当はもっと大きくしたいのだが、
昨今の無断転用や悪用が後を絶たないことから必要最低限のサイズにして
いる。
西鉄さんの100周年まであと1年ちょっと。それを記念して(笑)、今
は無き福岡市内電車が写った明治末~昭和30年頃までの福岡市内の町並み
絵葉書も公開した。電車ファンならば車両まで細かくチェックできるのだ
ろうが、私は町並みが専門(笑)、電車と町並みが絶妙な構図のものを中
心に選んでみた。できればこれはポストカード・ブック等にして発売した
いなとも思っている。
●懐かしの福岡市内電車風景
今日の写真は、天神町(てんじんちょう)交差点付近の絵葉書。
左手前の看板を見ると、なにげに博多湾の鳥瞰図である。
今の天神交差点からショッパーズ方向を見た構図。正面は松屋百貨店。
今では天神と短くなった町名だが、明治・大正期は「てんじんのちょう」、
昭和初期は「てんじんちょう」と言った。
アンティーク絵葉書に観る懐かしの風景・町並み
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鳥瞰図絵師・前田虹映