〔小説の続きである。〕・・・詰まるところ、僕らも宇宙人ではある。どこを起点にして考えるかなのだが。地球人である僕らが思っている👽宇宙人が、あれこれを思って日増しに飛び交っている彼らは笑っているように思えてならない。沢山の宇宙人がいて、その中の人知をはるかに超えて人をも創造した宇宙人(・・・電話でも、もっと偉大というか言葉で言い表せないのか、「。。。人」という言葉を使うのに随分、困難を覚えているようだったが)。
◆そこで、その旦那(彼と呼ぶ、その妻、つまり姉を彼女と呼ぶ)が言うには、彼女が最近、善い宇宙人と悪い宇宙人がいるということを言い始めたのであると。別に高齢もそろそろ古希に入りそうな歳ではあるがボケ始めたわけではない。実に頭は良い方なのであるが、実に気が荒いというか、そういう天性のもとに生まれた方なのであった。学生時代、「こっくりさん」というのが流行った時があって、友人と遊びでやったら、自分は昔、フランスのバーのママさんとかで、すごいやり手だったという、占いが示されたのだそうだ。実にそんな方なので、それも在りだな、と素直に思ったくらいであった。つまり、美人であるが(一応そう書いておく)、他人をバッサとはねのけてやっていくタイプなので、彼も口論の時はタジタジなのであったらしい。
◆その彼女が、最近急に変わりは始めたのか、そのような宇宙人の話をし始めたと。はっきり、宇宙人と言うにはおこがましく、なにかそういう、特有の霊感みたいなことに波長があってきたのだということらしい。で、数年、僕に対して、軟弱なお前なんかと話してくねぇ、と先方からバッサリ連絡を遮断していたものが、ここに来て急に目覚めたらしく先方から電話を掛けてきたという次第で会った。アメリカもUFOの存在を公にし始めたようだし、こういう状況であるから日増しに天空に飛び始めてコンタクトを取り始めたということなのだと推測する。・・・添付写真は、これも半世紀前に学生時代読んだ、宇宙人とのコンタクトの本である。