marcoの手帖

永遠の命への脱出と前進〔与えられた人生の宿題〕

親愛なるSへ:古びた残された2枚のカード

2023-10-07 20:38:05 | 手紙

 

親愛なるSへ  

僕の好きな『風のささやき』という映画音楽を何度も聞きながら・・・。映画俳優スティーブ・マックイーンのファンだったし。それは遠い昔の事だ。

それにしても、僕の心底に流れているものは、人が生きる悲しみのようなものなのだろうなぁ。歳を重ねて考えて見ると、前に差し上げた手紙の幼児期の失われた暗く湿った穴ぼこのような空間を僕はいつも埋めようともがいていたようなのだ。

おまけに心臓が弱い。これは身体的に。前頭葉を働かせて、意志を持って行動をしようとすると時折、肉体とのミスマッチが起こる。心臓が痛くなるのだね。左の肩甲骨の下あたり。まったく言葉にすれば、意志が強くない男と映るわけだ。

だから、スポーツは不適合な体というわけだな。どんなことでも、他人にも忠告は無論しない。批判もしない。ただ、そんなことは、自らが教えられるとおりに、とお任せするわけだ。君にはこれも気にいらなかったのだろうけれど。

生きることの悲しみはいつからか、苦しみは次の世界への修行と捉えるようになったというか。体の疲れはすべて苦しみだったというか。

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君はまだ僕の前には現れていなかったし。出てきたカードの内容の抜粋はそのままだから君への遠慮の配慮の口調などまったくない。ただ、記憶に留めたいだけ。

実に抹香臭いものだ。結局、自分の心底の悲しみに気づき始めた時から、こういうスタンスの思いの解消を求めて人生を歩もうとしていたんだろうな。宗教性に傾く人は、自分の悲しみを人は誰でもそうなのだと気がつき、その解消に命を生かしめているものに憧れ、永遠の世界に飛び立ちたいと、この地上の人生に耐えているのだろう。それは自己肯定の補填を、その湿った穴ぼこを埋めるような欲求なのだろうか。

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先に書いた『人の脳みそと個性と言われるものについて』。それは、実際の人の身体の成長過程の事実なのだという。

多くの人は、秀才でも無く凡人で、貪欲で無いかぎり、ほどほどに人生を全うして次の世界に行ければいいと思っているなどと言う言葉は、老人の域に完全に足を踏み入れたか、寺の住職か、宗教祭司か牧師か、あるは悟りの境地になったか。

しかし、言葉で煎じ詰めて感情論、情緒など入れないのは脳の医者だけであるだろうな。人の体のつくり。特に「脳」の解析の事実についてなんだけれど。

多くの例を集めて、同じような考えを持ったり、生活様式が似ているということから、人もあたりまえのように動物の傾向をもつ。どのような環境の下にそだったか類推ができるというわけだ。

その他の付加は、無論DNAを親の基にしその気質を受け継ぐその個人の表れは、ほぼ本人が自意識をもつ環境下で決まってしまうと言うわけだった。9歳から10歳頃までかな。人生の不足の解消に、人は自分の命を存在せしめている神を求めるのかもしれませんね。

この次期の親の適切なフォローがその子にあれば、いいのだけど。すべての親が得とくすべく幼児教育。それでも悪のDNAの残骸は、誰にでも残って行くものだろうけれど。

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僕の場合はその時期に彼ら(👽)にその背中に烙印を押されたと言うわけです。その時、生家の裏の沼で一度死んだのだ。だから、今でも彼らにアタックされた背中にくすんだブチ色のあざがある。痛むのは胸の裏の心臓のそこなのだ。

僕の生まれたその近辺に地球に多くの彼らが訪れていたというのは、後で知ったことだった。それは、世界的な規模でその時代に人類の危機に瀕する時があった。調べて見ると分かるかと思う。

***********以下 2枚のカードに万年筆で書き留めていた内容。五井昌久:『聖書講義』(参照出版社不明)

人間にとって一番大切なことは生命そのものが自由にいきいきと働くことであり、生命と生命が素直に交流することである。

横においては人類愛、縦に置いては神との一体化となる。

霊魂(生命)の方が大切であり、肉体身というのは、ただその天命を果たすための単なる「器」であり「場」である。

この真理が分からぬ限りは、人類にこれ以上の進化はない。人類は滅亡の方に向かってしまうのです。

人間は霊なる者であり。肉体はそのあらわれである。・・・・(p230)

道をつくっていくことも大切である。しかし、それが真実に神の愛を人間に知らせ、人間が神の分生命であることを悟らせる道に続いていないと・・・。

深い信仰心とは神との一体化であり、大生命である神のみ心の中に小生命である人間があらゆる妨げを排除して素直に融け込んでいる状態である。

こういう心の状態になると、いかなる業(カルマ)の妨げも突き抜けて大光明波動の中に突入できるのであって、自ら神の光明がその人の魂魄(幽体肉体)を浄めてしまうのである。

霊体になったり、肉体になったり自由自在にできる人が存在したり、霊体のままで肉体界に大きな影響を及ぼすことの出来たりした人がいる。

宇宙子・波動・生命物理学  ・・・(p244)

宗教の歴史というのは、その歴史の陰に常に守護の神霊、大天使方の働きが秘められているのであって、やがて誰の眼にも見え、誰の耳にも聞こえるという時代がやがてやってくる。 ・・・(p249)

*********** カードに書かれていた内容は以上です。

君と出会う半世紀以上も前からこんなことを考えていたのは、やはり僕には人生の宿題があったのだろうと今更ながらに思っているというわけです。

会って話をしたいのですが、まだ適わぬようです。これから寒くなります。お体に気をつけてお過ごしください。

健康をいつも祈っております。 ・・・