先日海上自衛隊の護衛艦DDH183「いずも」でF35B戦闘機の離発着試験が実施されました。
戦後76年にして再び我が国が航空母艦を保有することになる第一歩です。
とは言っても艦載機のF35B戦闘機の導入が決定しているものの今はまだ1機も配備していません。
そこで、米海兵隊のF35Bを使ったのですが……
(時事通信社配信 海上自衛隊提供映像)
米軍としても自軍のF35Bを展開する際のプラットホームとなる等の利点によるのかこの試験にはかなり力を入れているらしく、F35Bの垂直尾翼に「いずも」のマークを描き入れてくれているのです。
公募からの採用案が発表された際の画像を使ったらしく文字が細く(艦名フォントが無かったので手持ちの物を入れて海自側で差し替えてもらった)、八岐大蛇も潰れちゃってるけどそんなことは気にしなーい。
自分のデザインが採用された時は、海外艦との交流の際に交わされる盾のレリーフにもなるとは聞いていましたが、まさか米軍の戦闘機に描かれることになるなんて思いもしませんでした。
ほかにもこの映像では米軍の航空指揮官?の袖に「いずも」パッチをつけてくれているし、F35Bパイロットもベルクロで付けているパッチを剥がしてコックピット内からアピールしてくれている。
そんなことをしてくれているなんて当然知らず、これを見た時には涙が出ましたよ。
"日本が空母を保有する"ことへの様々な意見や賛否は当然あるでしょうけれど、曲がりなりにもデザインを仕事とし、また長年のオタクとしてこれはめちゃくちゃ嬉しい出来事でした。
改めて物心ついたかどうかの時期に家の襖一枚だけ好きなように落書きさせてくれた両親(自分では全く記憶が無いのだけれど)、と同じ頃に趣味で描いている船の絵を見せてくれた父の友人の方に感謝です。
「いずも」という艦名から同様のモチーフでデザインした案が多かっただろうに(応募総数は280くらいと聞いた)あの八岐大蛇の頭と首を円形に配して中心に天叢雲剣(草薙剣)を直立させるアイディアが天から降ってきた時に"あ、これ採用されたわ"と全身が逆立ったようなあの瞬間の感覚は今でも忘れられません。
米軍は八岐大蛇を8頭のドラゴンって思ってそう。
天叢雲剣もソードだって認識しているかどうかもあやしい……
昨日新型護衛艦2隻のマークが公開されました。
同型艦のFFM1「もがみ」とFFM2「くまの」揃って公募からのデザイン採用です。
「くまの」はシンプルなデザインの中で目立つカタカナの「クマノ」が新しい。
これまでの海自艦艇のマークの中でもカタカナ表記は初めてなんじゃないかな。
デザインをした人もさることながら採用を決めた初代艦長やその他方々のセンスも素晴らしい。
一方「もがみ」のマークも実に日本ぽくて力強いデザインがとてもカッコいい!
でもパッチや識別帽にする際の刺繍がどれだけこの細かい表現ができるかはちょっと心配なところではありますね。
頑張って刺繍屋さん。
姉妹全部で8隻となるもがみ型1番艦と2番艦が揃って青い図柄となったところから、3番艦以降がそれに縛られてしまうのか、またそんなの関係無しにまた新しいデザインとなるのかとても楽しみです。
ネット上の外野からは「列車のヘッドマークw」って評も見られましたが、そりゃそうでしょう。
だって艦名列車名を強く認識させる意味では同じ目的だからね。
「いずも」だってブルートレイン時代の寝台特急「出雲」ヘッドマークを参考にしたんだもの。
「いずも」はこの米海兵隊機でのテスト結果を基に再度改修を行い、一方いずも型2番艦の「かが」はいずもが2回に分けて行う改修を一度で行い、先に完成された空母となるそうです。
2番目の子ってそういうとこあるよねー
ぼくもバイクの免許を取った時も(両親は反対だったので)バレて父親にぶん殴られたけれど、弟は「バイクの免許とってくるねー」「はーい、わかったー」だもんなー
要領が良いというか何というか……
ところでマスコミが使ういずもの「事実上の空母」、北朝鮮の「事実上のミサイル」内縁の妻を「事実上の夫婦」という表現にモヤる。
3つ目はちょっと違う?