本屋さんが好きです。
今どきは夜に欲しい本を見つけヨドバシ.COMで注文すれば翌日の昼前くらいには自宅に届く事もあり、それは朝ダラダラと起きて書店に買いに出かけるより早く手に入れたりもできますね。
Amazonなんかも便利に使いつつもやはり書店で目的の本をまず確保してからプラプラと店内を物色し歩き、ピンときた本をペラペラとめくりその2冊を持ってレジに行くときの手に感じる重みの幸せはやはりお店でしか味わえない醍醐味です。
先日ネットで読みたい本が見つかり仕事終わりに書店に向かいました。
第11回アガサ・クリスティ賞大賞をとったばかりの本なのでおそらくどこの書店に行っても置いてあるでしょうけれど、本を買う行為を楽しみたくて、その題材からこの機会に以前から気になっていた一風変わったお店に向かうことにしました。
東京メトロ半蔵門線・都営大江戸線の清澄白河駅から徒歩10分あるいは東西線木場駅から15分ほどと決して行き易いとは言い難い立地ですが、この頃の寒さから(寒いの大好き暑いの大嫌い)散歩がてらの訪問です。
書店でありながらカフェ風の外観なのは実際ここはブック&カフェとして営業しているから。
店名はその名も「Books & Cafe ドレッドノート」!
看板に描かれているように、今では一般でも使われている単語「超ド級」の「ド」の語源となったイギリス海軍戦艦「HMSドレッドノート」をお店の名前にしています。
(店内での写真撮影、SNSやブログ掲載の可否を尋ねて許可を貰っています)
店名からしてあれですから入店してすぐ目に止まったのは「HMSウォースパイト」嬢の姿。
その上には世傑(世界の傑作機シリーズ)が積まれています。
棚の最上段にはエアファックス「HMSフッド」のキットが。
子供のころ、こんな風に本屋さんでもプラモが売っていて、500円くらいのカウンタックやシーハリアー、ダグラムやらデストロイドディフェンダーといった物たちとは格が違う何千円級のプラモがこうして最上段に鎮座していた光景を思い出してついニヤリと口元が緩んでしまいます。
その下の本のタイトルがもう固い!……いや赤い。
ドレッドノートの写真に
当然ドレッドノート模型も展示されています。
「HMSエクセター」に「HMSドーセットシャー」「HMSコーンウォール」の3重巡洋艦。
他、女王陛下の艦隊がズラリ。
訪問した期間は「英国海軍巡洋艦」とテーマを絞って展示されていました。
英国海軍「艦艇」ではなく「巡洋艦」限定って……
好きすぎにも程がある‼︎
オーナーさんは高校入試での面接で尊敬する人としてチャーチルの名を上げたそうです。
自分は超ド級人見知りなのでお話ししたくてもできなかったので今度こそは話しかける!……多分話しかけると思う……するんじゃないかな……ま、ちと覚悟はしておけ(何を?)
目的だった「同志少女よ敵を撃て」を購入。
ソ連狙撃手少女という題材からこの書店で買いたかったのです。
ここはブック&カフェなので早速買った本を読みながらカフェ飯も愉しみます。
生ハムの塩気とハチミツの甘みが美味しい。
コーヒーもかなりのこだわりを持っているそうです(ぼくはコーヒーは全然わからないので本当はシロップとミルクが欲しかったけど言いにくかったw)
まぁ正直本をめくりながらの食事はやりずらくはあるのですが、そこはカタチを愉しむという事です。
スタバで開くのはWindowsのノートPCでも無くMacBookだろうし、それがたとえノマドワーカーだったり小洒落たエッセイのサイトを読むのではなくSSSSグリッドマンのフィギュアを買おうか悩んでいるだけだとしてもそこはやっぱり「オレ、ちょっとイケてない?」という自意識です。
小さいながらもなかなか濃密な書店でした。
新書もあるのですが、中心はオーナーさんが半ば趣味?で集めて来た古書や中古がメイン。
ジャンルもかーなーりーの狭さwなので東野圭吾さんの新刊をーとかネコの写真集をーとかではここにはありません(多分)
でもモサドを知りたいとかKGBがーとかロズウェル事件がーならここで見つかるかも知れない。
そんな書店でした。
深夜業務明けの途中下車散歩のコースのひとつに加えようかな。
暑いと歩かないので秋〜冬〜春限定だけど……
レジ前には2202年のドレッドノートがいた!w