
フロントパネルなど操作面(化粧面)の裏側につけるハーフパンチについて。
おはようございます。丸井工業(株)専務の井手野です。
溶接(スポット溶接)組み立てや精密板金部品のネジ止め、リベット組み付けなどの際に位置を決める為に出す凸の事をハーフパンチと言います。
部品に凹凸を作ることにより治具などを使わずに正確に位置が決められます。また凹凸の位置をずらしてつける事により誤って別の部品をつけてしまう様な不具合も防止できます。
ハーフパンチは材料となる板厚の約半分まで押し出して止めます。製品の内部部品であれば片側は穴でも良いしどちらも凹凸を出しっぱなしでも使えますが取り付ける相手が化粧面となる場合は不要な穴や凹凸があっては製品になりません。そこで表面に出た凸を仕上げて平らにする事でハーフパンチが使える様になります。(但し塗装や化粧パネルなどを表面に施す場合のみ)

▲ フロントパネルの裏側から見た写真です。手前の2か所凹がハーフパンチです。

▲ フロントパネル表面です。裏から出したハーフパンチの凸部を仕上げる事で穴も凹凸もありません。

▲ フロントパネルに取り付ける部品です。2か所のハーフパンチ凸部をパネル凹部に差し込みます。

▲ 部品を側面から見ると約板厚の半分程度ハーフパンチが出ているのがわかります。
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