おやままさおの部屋

阿蘇の大自然の中でゆっくりのんびりセカンドライフ

CMで泣けるSUUMO

2015年11月09日 10時24分49秒 | 社会


最近はCMも凝っている。

ほんの数十秒の短い時間で続きものの物語を描きだしてこれが人気を博したりする
時代になった。

携帯のCM、あの白い犬の話とか、かぐや姫の話とかー

どちらかというと笑いを誘うようなものが圧倒的に多い。

必ず「落ち」がある。この落ちがなければならないような鉄則みたいな不文律が生まれている。

無理に落ちを入れようとするから面白くないし笑うに笑えず、「馬鹿見たい」という印象だけ残り
CMとしては逆効果になっているものが少なくない。

しかし、そうではないCMが生まれている。

20~30秒のコマーシャルの中で、見た者の心を揺り動かし涙まで流させる。
素敵だなあー

SUUMOという会社のCMだが、何の会社か知らない。これを書くことによって会社の宣伝に加担する
のかもしれないが、まあそんなことは捨象し、「いいものはいい!」のだ

「足跡」という作品だが、このお父さんの若かりし独身時代の頃の一人暮らし。

狭い部屋のベッドのそばに座って段ボールの中のジャガイモを見ている。

母親が息子へ箱詰めした野菜類、缶詰そして手紙とお金。

息子が母親にお礼の電話。「いつもお金はいらんけんー」
母親、「私は年取ってほしかもん何にも無くなってしもた。ジャガイモに飽きたら好きなもん食いなっせ」

これを書いているだけで涙が溢れてくる

お父さんは私の世代よりもう一世代後だろう。

私も大学に入って家を離れた。奨学金を二つもらい、アルバイトで生活していた。そのアパートといっても
3畳一間、食事は近くの食堂で学生対象の安いメニュー、毎日100円定食か学食で済ませていた。

時々しか届かない仕送り、それでも同じような心がほっこりする思いを経験した。

軽ーい笑い飛ばせるようなCMもいいけど、こういう小さな日常の中のジーンとくる感動ストーリーもいい。



新聞見たら宇江佐真里さんが亡くなった。乳がんだったらしい。
本棚見たら、いつの間にか6冊の彼女の作品が並んでいた。

最近買った本の群れにも彼女の本があったので早速今日から読み始める。
ちょうど先日書いた北原亜以子をあと2ページで読み終えるのでー

同じ世代の宇佐江さん、江戸時代の庶民の日常生活、武家といっても下級武士の温かい人情話もっと
書いてもらいたかった・・・

ご冥福を祈ります。


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