悠久の時を経て

「美しく大きく丈夫なオオクワガタ」このテーマを担う血統作出目指した飼育記録をメインに、気儘な話題を書いていきます。

配合量についての検証

2011年11月05日 18時05分50秒 | オオクワガタ検証等

先月テーマにした「血統と血の濃さについて」



丈夫で大きなオオクワガタ血統作出を目的とした場合、

果たして血の濃さはどれ位の配合量が適正なのか?



来期のブリードについて構想(妄想)を考える中で、

血統管理をされているブリーダーさんの累代作出実績から血統表を作り、

寝る前に色々見比べています。o(^-^)o 

 



我が家の場合は大型血統は久留米産のみですが、

その中ではっきりしていることは「ある祖先の特別な血筋の存在」です。




来期我が家では、その幾つかある特別な血統個体と思われる中から

「マツノインセクト2003年3番血統」をターゲットに絞り、その血の濃さの割合(配合量)

による比較検証を実施することに決めました。


 



来期ブリード予定

1.配合量100%

3代前祖先が全て84.3mm3番累代血統のライン
12.5%×8=100%
(♂の父方祖父祖母と母方の祖父祖母、♀父方祖父祖母と母方の祖父祖母が全て84.3mm3番血統)
インラインブリード

2.配合量87.5%
12.5%×7=87.5%
アウトラインブリード。

3.配合量75%
12.5%×6=75%
インラインとアウトラインブリード。

4.配合量62.5%
12.5%×5=62.5%
インラインとアウトラインブリード。

5.配合量.50%
12.5%×4=50%
インラインブリード。

6.配合量37.5%

12.5%×3=37.5%
アウトラインブリード。
(もしくは50%配合の組み合わせになるかもしれません)
※種親は改めてご報告します。




来期の検証目的は、餌、温度管理とあるのですが、

オオクワガタ血統についてはサラブレッドの血統にも共通し、

私自身が興味関心のある配合量に着目してみたいと思っています。

 


血統表から察するに、♂♀の組み合わせの当たり外れの要因もあるし、

♀のポテンシャルも大きな要因のようです。




ですがある一つの超優良個体をターゲット絞り、その配合量の割合による

比較検証を実施している方はあまりいないようで面白いかなと。

そして血の濃さによる優位性と進化、血統重複遺伝子説を結びつけた仮説・・・ 




遺伝子の変化(進化)に生存を困難にする程の変化はない。

逆に重要な遺伝子の突然変異の制御は、ホメオティック遺伝子のように

生物の形状を制御するような仕組みが存在する。



遺伝子には数多くの重複があり、同じ遺伝子が幾つも存在するが、

重要なもの程重複が多く突然変異の影響が少ない。



逆に考えれば、重複の一方が正常に機能していれば、

生物の生存に支障がないため単一の遺伝子よりはるかに進化があり得る。

同じ機能を持った遺伝子はそのままに、新たな遺伝子を作り出すことを可能にする。


 




要するに同じ祖先から伝わった遺伝子は、ホモ接合体になる確率が高くなり

遺伝子が均一になりやすく、ある程度の血の濃さを作り出した中で、

別血統を掛け合わせる事で進化(突然変異)の可能性があるのではないか?


正常なる進化


素人発想につき、間違っていたらご指摘下さい(^O^)

この仮説どうでしょう?



昨年は別血統アウトラインでしたが、今年は84.3mm3番の配合比率を変えた

インラインと、同血統アウトラインライン(クロスライン)ブリード中心です。

まぁ数年のテーマになりますね。o(^-^)o

 

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24 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
悩んでいます! (こんにちは)
2011-11-05 18:24:26
私も来年縮小するといいながら・・・
来期のラインで悩んでおります。
今のところ
能勢YG4ラインほど・・・
川西3ラインほど・・・
地元産2ラインほど・・・
数はどうなるやら・・・
血統については、私もかなり勉強しているつもりが・・・全くイメージが湧かない頭の悪さ!
他の方々のブログを大いに参考にしています。


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こんばんは (す~やん)
2011-11-05 21:02:13
話がだいぶ難しくなってきましたね。私がついていけないくらい(^_^;)

構想と妄想は紙一重、ブリーダーはやってみて判断するしかないです。目指す方向は違っても目標は同じ、結果楽しみにしています。
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すご~! (虎壱)
2011-11-05 21:33:57
う~これは、結果が楽しみです~!!
すごいっす♪

最近、僕も色々と考えますが、自分で考えたことを理解しなければならない時間が必要になってきた今日この頃です~笑
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こんばんは (よしくわ)
2011-11-05 22:06:10
いいですね。
血統について私も競走馬ではまっています。
久留米はあんまりわかりませんが能勢YGでは結構いい血統が作れそうな感じのところまで来ているような気がします。
親のサイズがすべてではないと思います。
ギネスもそうですが82mmから87.1mmが出るんです。
70mm後半からでも85mmは十分狙えると思います。
来年は種親はそんなに大きくないですけど結構大きいのが出るような気がします。
予想だけど(笑)
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こんばんは (kaz)
2011-11-06 01:00:09
凄い楽しみな検証ですね(^_^;)
インラインの有意性は納得できたのですが、底辺が狭くどうしようかと悩んでいます。
チョネ様を見習ってがんばります。
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流石 (主水)
2011-11-06 01:30:39
非常に説得力のある妄想であり構想でもあり仮説でもありますね。理屈っぽい記事尊敬します。私の先生になって下さい。ドンピシャにはまれば凄いことが起こりそうです。来期私を置いていかないでください。
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Unknown (鍬形屋七兵衛)
2011-11-06 14:39:48
こんにちは。
どんどん血統に関する話題が深くなってきましたね。
競走馬に比べると、昆虫はサイズが小さいだけに成長段階での温度や餌といった後天的要因の影響を強く受けると考えられます。
羽化サイズに対する遺伝、温度、栄養などの要因がどの程度影響をしているのかを明らかにしたいところですね。
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こんばんは (>悩んでいますさん)
2011-11-06 18:12:05
遺伝子研究を生業とされている方がご覧なられたら?でしょう。(^_^;)

ただ優良血統による配合量の違いによる検証は「これだ」と思いトライしてみます!
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こんばんは (>す~やんさん)
2011-11-06 18:21:48
良くわかりませんが、優良血統は何かしら血の濃さの影響が他と違うように感じるんですよね。
血が違うと。

超優良血統の配合量を比較したくて、種親を補給しました。o(^-^)o


何かしら見えるものがあれば大成功です。

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こんばんは (>虎壱さん)
2011-11-06 18:26:29
超優良血統での配合量の違いによる比較検証。

やりたくて!o(^-^)o

遺伝子重複説は素人に分かりません。o(^-^)o


仕事は今真逆。考え検証する時間がないので、余計に楽しいです。
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