ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

新潟大堰

2016-07-26 11:20:24 | 新潟県
2016年7月22日 新潟大堰
 
新潟大堰は左岸が新潟県新潟市西区関屋、右岸が同市中央区浜浦2丁目の信濃川水系関屋分水路にある国交省北陸地方整備局が管理する可動堰です。
関屋分水路は信濃川河口から10キロ上流の平島から関屋を経て日本海に至る1.8キロの分水路で、信濃川河口流域の洪水防止と新潟西港への土砂堆積対策として1972年(昭和47年)に開削、通水しました。
分水部の信濃川には信濃川水門を、分水路河口に新潟大堰を建設して水量調節をはかっています。
当初は国庫補助を受けた県の事業として着工されましたが、新潟地震により事業は建設省に移管され現在も国交省北陸地方整備局信濃川下流河川事務所が管理を行っています。
 
新潟大堰は関屋分水路の流量調節と海水の逆流防止のために1971年(昭和46年)に関屋分水路河口に建設された可動堰で、信濃川水門と連携して信濃川の流量を調節し洪水防止に貢献しています。
蒲原大堰は国交省が直轄管理する直轄ダムですが、特定多目的ダム法の適用は受けてないため河川法上のダムとはならずダム便覧にも未掲載です。
 
新潟中心部から国道116号、402号で関屋分水路の浜浦橋を渡り、分水路沿いに河口に向かうと新潟大堰左岸にある関屋分水資料館に到着します。
 
資料館でカードをもらい、展示室を見学したのち新潟大堰に向かいます。
左岸上流から。
左岸に閘門がありますが、現在はここを通航する船はほとんどないそうです。
 
天端は東行き一方通行の新潟大堰橋となっています。
 
閘門。
 
閘門のゲート。
 
「新潟大堰」は田中角栄による揮毫。
 
左岸河口から。
主ゲートは5門。
 
下流はもう日本海。
 
右岸の魚道。
 
新潟大堰
左岸 新潟県新潟市西区関屋
右岸     同市中央区浜浦2丁目
信濃川水系関屋分水路
MB
堰長 241メートル
国交省北陸地方整備局 
1971年

蒲原大堰

2016-07-26 10:51:16 | 新潟県
2016年7月22日 蒲原大堰
 
蒲原大堰は新潟県三条市今井の一級河川信濃川本流にある国交省北陸地方整備局が管理する可動堰です。
中ノ口川は信濃川水系の分流で三条市で信濃川から分かれ、新潟市内で再び信濃川に合流しています。
周辺は新潟を代表する穀倉地帯ですが、大雨のたびに洪水被害に見舞われとくに1961年(昭和36年)の水害は周辺に甚大な被害をもたらしました。
そこで燕三条地域の河川整備強化のために当時の建設省北陸地方建設局は信濃川と中ノ口川の分流点に堰・水門を着工、まず1978年(昭和53年)に中ノ口川水門が、次いで1984年(昭和59年)に蒲原大堰が完成しました。
堰の目的は洪水調節・正常な流量の維持・灌漑・上水道と多目的にわたっており、蒲原大堰・中ノ口川水門の完成により信濃川及び中ノ口川の洪水調節や渇水時の水量維持が可能となり、農業用水と水道供給が強化されました。 
蒲原大堰は国交省が直轄管理する直轄ダムですが、特定多目的ダム法の適用は受けてないため河川法上のダムとはならずダム便覧にも未掲載です。
 
蒲原大堰の上は市道の蒲原大橋になっています。
 
右岸上流から。
 
右岸下流から。
 
右岸の閘門。
 
主ゲート。
 
左岸の魚道。
 
上流の眺め。
 
下流の眺め。
 
蒲原大堰
新潟県三条市今井
信濃川水系信濃川
FNW
MB
堰長 116メートル
国交省北陸地方整備局 
1981年