2018年2月17日 中島ダム
中島ダムは静岡県駿東郡小山町柳島の酒匂川水系中島川源流部にある灌漑目的のアースフィルダムです。
現地記念碑によれば、1918年(大正7年)に静岡県の事業によって建設されましたが、1972年(昭和47年)7月の集中豪雨により堰堤が決壊し犠牲者が出る惨事となりました。
その後県の災害復旧事業により1975年(昭和50年)に復旧され現在に至っています。
ダムの管理は中島水利組合が行っています。
国道246号線中島インターから『金時公園』の標識に従って北上し、新東名の建設工事現場を過ぎると中島ダムに到着します。
中島地区は金太郎こと坂田金時生誕の地とされ、ダム一帯は金時公園として整備されています。
ダム下から
堤体は近年さらに改修が行われたようで基部はコンクリートで補強されています。
堤体左岸(写真右手)の洪水吐導流部。
ダム左岸に各種記念碑や水神が置かれ、石碑移設記念碑には中島ダム(中島貯水池)の由来が記されています。
上流面はコンクリートで護岸。
斜樋と土砂吐ゲート。
土砂吐ゲートはかなり大掛かりで、ちょっと他では見かけないタイプ。
左岸の洪水吐
日蔭になり見づらい写真に・・・。
天端は車道。
ダム一帯は金太郎にちなんで金時公園として整備されています。
石には『八重桐之池』の銘。
非灌漑期ということで水が抜かれほぼ空っぽ。
土砂吐ゲート。
底樋は確認しませんでした。
山中にひっそりと佇むアースダムという雰囲気のはずですが、ダムの下流1キロほどで新東名高速の建設工事が行われあわただしい雰囲気となっていました。
3371 中島ダム(1247)
ため池コード 223440002
静岡県駿東郡小山町柳島
酒匂川水系中島川
A
E
17.4メートル
60メートル
38千㎥/36千㎥
中島水利組合
1918年