2022年3月27日 内海ダム(再)
内海(うちのみ)ダム(再)は香川県小豆郡小豆島町神懸通の二級河川別当川にある香川県土木部が管理する多目的重力式コンクリートダムです。
もともと当地には旧内海町営の上水用堰堤がありましたが、1959年(昭和34年)に香川県の事業で嵩上げ再開発され洪水調節機能を持つ内海ダム(元)として生まれ変わりました。
しかし利水需要の増加に加え急流河川である別当川の洪水被害が頻発したことから、1997年(平成9年)に内海ダム再開発事業が着手され2013年(平成25年)に内海ダム(再)が竣工しました。
新ダムは旧ダムを取り込む形で建設され有効貯水容量は7倍超に拡大、旧堤体は新ダムの最低水位以下になるよう切除されダム湖に沈みました。
内海ダム(再)は国交省の補助を受けて建設された補助多目的ダムで、別当川の洪水調節、安定した河川流量の維持と不特定灌漑用水への補給、小豆島町への上水道用水の供給を目的としています。
小豆島町中心部から寒霞渓へ通じる県道29号を北上し、内海ダムの標識に従って左折すると内海ダム(再)に到着します。
再開発に合わせてダム周辺の環境整備が行われダム下やダム湖周辺各所が公園となっています。
ダム下のほたる広場から
クレスト自由越流頂2門、オリフィス1門のゲートレスダム。
ダム下広場から
実はこれでも堤体の半分程度。
左岸から
堤高43メートルに対し堤頂長は423メートル
再開発に合わせて隣の溜池も取り込んだためこのような横長堤体となりました。
上流面
ダム湖中央に切断した地山が残る珍しい構造。
地山の向こうに内海ダム(元)が、手前側には溜池がありました。
天端から
海まではわずか2キロ
ダム下は公園として整備され市民の憩いの場となっています。
望遠で遠望
内海湾越しに四国本島の阿讃山脈まで遠望できます。
寒霞渓湖と名付けられたダム湖は総貯水容量106万立米
文字通り背後には寒霞渓の断崖が望めます。
条件が良ければダム湖に沈んだ旧堤体が見えるそうですが、この日は水が濁っており視認できず。
上流から
洪水吐が右に寄っているのがわよくわかります。
旧堤体は地山の右手に沈んでいます。
取水設備と洪水吐。
実は内海ダム(再)一番の展望スポットは寒霞渓の第一展望台
ダムはもとより内海湾や四国本島まで一望できます。
内海ダム(再)をズームアップ
地山がダム湖に残る珍しい構造
右手の内海ダム(元)と左手の溜池を取り込んで建設された様がよくわかります。
2171 内海ダム(元)
香川県小豆郡小豆島町神懸通
別当川水系別当川
FW
GF
21メートル
143メートル
140千㎥/125千㎥
1958年
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3289 内海ダム(再)(1777)
香川県小豆郡小豆島町神懸通
別当川水系別当川
FNW
G
43メートル
423メートル
1060千㎥/915千㎥
香川県土木部
2013年