ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

光林寺池

2016-12-28 10:38:55 | 広島県
2016年12月24日 光林寺池
 
広島県福山市の沼隈半島中央部には堤高15メートル以上のダムが3基並んでいますが一番北にあるのが光林寺池です。
光林寺池はもともとあった溜池を1951年(昭和26年)に増築、さらに1999年(平成11年)(改修記念碑では平成12年)に県の事業で改修され堤高が15メートルを超えダムとなりました。
現在は受益者で構成される水利組合が管理を行っています。
また2005年(平成17年)には光林寺池で夢枕獏原作、阿部寛主演の2007年東映配給映画『大帝の剣』のロケ撮影が行われたそうです。
 
県道72号線から熊野ダムへ向かう市道に入り農協前で左折し集落を抜けると光林寺池に到着します。
左岸に3基の記念碑が並んでいます。
 
まず目につくのが赤い丸屋根の取水塔。
窓の上には旭日が描かれています。
今は左岸に斜樋があるので取水塔ではなく取水塔跡というのが正確でしょう。
 
左岸の洪水吐。
 
左岸の斜樋。
 
上流面はコンクリートで補強されています。
 
天端は未舗装ですが車道になっています。
道路は対岸から林道となって向かいの山につながっているようです。
 
池の下流には受益者となる甲谷や門西集落が広がります。
 
右岸から上流面。
 
池の貯水容量は43万3000立米と溜池としてやや大きい方です。
 
昨年10月の栃木県の小網ダムからスタートしたダム巡りは光林寺池で750基となりました。
マイルストーンがマイナーなダムになるのはよくあることですが、光林寺池は溜池とはいえ映画のロケ地になったり特徴的な取水塔があったりとこれはこれでよかったんだと思います。
 
1950 光林寺池(0750)
広島県福山市熊野町
芦田川水系論田川
 
19.9メートル
155メートル
光林寺池水利組合
1999年


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